「ナイトワーク特有のノルマに縛られたくない方」や「長く働きたいと思える特定のお店が見つからない方」は、キャバクラ派遣コンパニオンとして働く道もあります。登録制でシフトを決めやすく、他の仕事と掛け持ちを検討している方にもおすすめです。

しかし、特定のお店に留まらないデメリットもあるため、キャバクラ派遣コンパニオンの仕事を始める前には、メリットとデメリットを理解しておきましょう。

そこで当記事では、キャバクラ派遣コンパニオンの「仕事内容」や「メリット・デメリット」などをご紹介します。仕事の探し方も解説しているため、キャバクラ派遣コンパニオンとして働くことを決めている方も、ぜひ参考にしてください。

1.キャバクラ派遣コンパニオンの仕事内容とは?

「キャバクラ派遣コンパニオン」とは、特定のお店に在籍せず、人手不足で困っているお店に「助っ人」として派遣されるキャバ嬢のことです。キャバ嬢専用の派遣会社に登録し、紹介された仕事先のお店に向かいます。

キャバクラ派遣コンパニオンは、お店の看板的存在ではなく、ヘルプ業務が中心です。そのため、お客様と本指名キャストの会話や雰囲気に合わせたサポート業務を行います。
キャバクラ派遣コンパニオンが行うヘルプ業務の特徴は、次の通りです。

  • ・お客様との会話は、本指名キャストが主役となる
  • ・お客様からのお誘いには、お断りする
  • ・ドリンク注文は、お客様と本指名キャストの流れに合わせる

ヘルプ業務を行うキャバクラ派遣コンパニオンは、お客様との会話で本指名のキャストを褒めたり、会話の中心がお客様や本指名キャストから移らないように注意したりします。ゲームの盛り上げ役など脇役に徹して、お客様と本指名キャストが気持ち良く過ごしてもらうことが重要です。

同伴やアフターのお誘いは丁寧に断り、ドリンク注文も勝手に高額なものは頼まないことが基本となります。本指名キャストやお客様から勧められた時に、1,000円程度のドリンクを注文しましょう。

1-1.キャバクラ派遣コンパニオンの時給相場

キャバクラ派遣コンパニオンは、お店との間に派遣会社を挟むことから、「受け取れる収入が低くなるのでは」と不安に思う方は多いのではないでしょうか。しかし、実はお店に在籍している場合と大差ないケースが一般的です。

キャバ嬢の種類 平均的な時給相場
キャバクラ派遣コンパニオン 2,500~5,000円程度
在籍キャバ嬢 2,000~5,000円以上

このように、相場の最低時給額を見ると、キャバクラ派遣コンパニオンの方が、やや高額となります。もちろん、在籍キャバ嬢は売上によっては、平均的な時給相場を大きく上回る収入を得ることも可能です。しかし、一般的な売上水準のキャバ嬢で比較した場合は、キャバクラ派遣コンパニオンとの収入差は、あまり大きなものではありません。

さらにキャバクラ派遣コンパニオンの給料の特徴としては、以下のものがあります。

  • ・売上にもとづくインセンティブやバックがない
  • ・出勤回数にもとづくポイント制度が用意された会社もある
  • ・4時間前後の労働時間保証がある

キャバクラ派遣コンパニオンは、1回あたりの出勤で最低限の収入が保証されているため、たとえば最低時給の2,500円で働いた場合も、1日最低10,000円は必ず支給されます。

仮に、1ヶ月にわたって時給3,000円で1日5時間、20日間出勤すると、300,000円の収入が得られる計算です。売上にもとづいたインセンティブは用意されていない一方で、最低限受け取れる収入を保証されている点が、キャバクラ派遣コンパニオンの特徴といえます。

2.キャバクラ派遣コンパニオンの6つのメリット

特定のお店に在籍するキャバ嬢と異なり、キャバクラ派遣コンパニオンはお店でナンバーワンを目指す必要がありません。在籍キャバ嬢のように同伴やドリンクなど、バックで稼ぐことが難しい一方、売上に縛られない点が魅力です。

専門の派遣会社に登録して働くスタイルのキャバクラ派遣コンパニオンは、以下のメリットを持っています。

2-1.自分の都合でシフトが決められる

一般的な派遣会社と同じく、キャバクラ派遣コンパニオンの専門派遣会社も、自由にシフト希望を提出することが可能です。

本業が別にある方や学校に通っている方は、優先すべき予定を埋めた後にキャバクラで働くスケジュールを決められます。他にも登録している女性がいるため、もし急に欠勤せざるを得なくなった場合も、代理のキャストを自ら探す必要がありません。
急な出勤希望も出しやすく、働きたくなったタイミングでシフト希望を提出できます。

シフトの融通が利きやすいため、「プライベートを優先したい方」も「Wワークでしっかり稼ぎたい方」も、希望通りの働き方が可能です。

2-2.厳しいノルマや営業がない

キャバクラ派遣コンパニオンの仕事は、ヘルプ業務がメインです。そのため、個人の売上や指名数などは重視されません。売上や指名数を増やすための努力を行う必要がないため、キャバクラ派遣コンパニオンには次のようなメリットがあります。

  • ・ノルマに縛られず働ける
  • ・お客様と連絡先の交換を行う必要がない
  • ・お客様を来店させるための営業活動を行う必要がない
  • ・実質的にノルマ化されているアフターや同伴
    がない

キャバクラ派遣コンパニオンは、売上や指名数を増やすために、退勤後にアフターを行ったり、出勤前に同伴デートをお客様と行ったりする必要がありません。そのため、自分のプライベートと仕事を明確に区別することが可能です。

2-3.色々なお店を体験できる

キャバクラ派遣コンパニオンの職場は、毎回異なるお店となることが一般的です。そのため、様々なお店でキャバ嬢としての仕事が体験できます。キャバ嬢としての経験がない方は、キャバクラ派遣コンパニオンとして様々なお店を体験することで、本格的な仕事探しの時に役立つ情報を得ることが可能です。
キャバクラ勤務が初めての方は、1日体験入店のつもりで、見学を兼ねて様々なお店を経験してみましょう。

また一度勤務して、もう二度と働きたくないと感じたお店には、NGの希望を出せます。

2-4.経費が少なく時給額が安定している

派遣会社の多くは労働時間の保証が行われているため、最低限の収入を確保できる点が心強いところです。派遣されるお店ごとに時給は異なりますが、勤務期間や売上成績など、在籍キャバ嬢のように時給変動のリスクは大きくありません。

また、在籍キャバ嬢が実費で負担する経費の多くが、キャバクラ派遣コンパニオンの場合は無料で提供されます。ヘアセットや衣装、終電後の送迎サービスなどは、派遣会社が無料で提供してくれるケースが大半です。

また、キャバクラ派遣コンパニオンは、ノルマ未達成や欠勤による時給減額(罰金)とも無縁で働けます。

このように、得られる収入が安定している点が、キャバクラ派遣コンパニオンの収入面における魅力です。

2-5.仕事を掛け持ちできる

多くのお店では、1週間(1ヶ月)に勤務する日数や曜日があらかじめルールとして決められています。在籍キャバ嬢では、週末やイベントの行われる日に欠勤することは困難です。また、自由出勤制を導入している場合も、指名や同伴を考慮すると出勤日は自然と固定化されます。
しかし、同伴や指名のないキャバクラ派遣コンパニオンでは、出勤日を完全に自分の都合で決めることが可能です。

出勤日を1日単位で自由に決められるため、他の仕事と掛け持ちしたり、本業を持ちながら副業としてキャバクラ派遣コンパニオンを始めたりできます。

2-6.辞めたい時にすぐ辞められる

お店によって異なりますが、在籍キャバ嬢が仕事を辞める時には、最長で1ヶ月前に報告する義務があります。退職希望日までの期間が1ヶ月未満の場合は、時給などの面でペナルティが発生するお店もゼロではありません。

一方で、キャバクラ派遣コンパニオンは派遣会社への登録を取り消すことによって、自分のタイミングで仕事を辞められます。
また、派遣会社に登録して、自ら勤務希望日を提出しない限り仕事が来ることはありません。そのため、完全に退職するのではなく、一時的にキャバ嬢としての仕事を休業することも可能です。

3.キャバクラ派遣コンパニオンの4つのデメリット

好きなスケジュールでシフトを組むことができるキャバクラ派遣コンパニオンは、経費が少なく、時給が売上に左右されないメリットを持っています。
しかし、キャバクラ派遣コンパニオンには、いくつかの注意すべき点があることも事実です。

そこで、キャバクラ派遣コンパニオンとして働く上で、意識しておくべき「デメリット」と「対処法」について、紹介します。

3-1.得られる収入に上限がある

通常、キャバクラ派遣コンパニオンは、売上や指名数にもとづくバックやインセンティブによるボーナス収入を受けられません。そのため、同伴やドリンクでバックを得ている在籍キャバ嬢のように、平均時給相場による収入を大きく上回ることは困難です。

しかし、平均的な売上・指名数の在籍キャバ嬢と比べると、キャバクラ派遣コンパニオンの平均時給単価は3,000円前後であり、低いものではありません。むしろ、在籍キャバ嬢が実費で負担している衣装やヘアセット費用を考慮すると、キャバクラ派遣コンパニオンの方が稼げるケースもあります。

3-2.キャバ嬢としての営業スキルが身に付かない

本指名キャストのヘルプ業務が主な仕事であるため、売上を伸ばす営業スキルを実践で身に付ける機会がないというデメリットが、キャバクラ派遣コンパニオンにはあります。将来的に、特定のお店に在籍したいと考えている方は、入店後に改めて営業スキルを身に付けなければなりません。

しかし、キャバ嬢の仕事はあくまでも副業で、高度な営業スキルを身に付けることに関心のない人にとっては、スキルが身に付けられないことは、大きな問題ではないでしょう。営業スキルを身に付けることなく、3,000円前後の時給を安定的に得られるメリットの方が大きいと感じる人もいます。

3-3.派遣先のキャバクラ店に合わせて働く必要がある

お店ごとに独自のカラーやルールを持っています。そのため、キャバクラ派遣コンパニオンは、新しいお店に派遣される度に、派遣先のローカル・ルールを覚えなくてはなりません。

しかし、独特なローカル・ルールを敷くお店は、全体的に見ると少数派です。多くのお店では、ドリンクの作り方など「簡単な業務手順の違い」や「人気上位のキャストやお店のコンセプト」を覚えることで、十分に対応できます。

万が一ミスした場合も、次の日には別の勤務先で働けることが、キャバクラ派遣コンパニオンの魅力です。毎日同じお店へ出勤するわけではないため、人間関係が気まずくなった時も、後に引きずることはありません。

3-4.常に仕事があるわけではない

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キャバクラのお店は通常、数人程度の欠勤であれば、他のキャストに出てもらうなど自店で対処します。そのため、欠員による派遣会社の利用はあまりありません。

派遣会社に多くの求人が集中する時期は、週末や長期休暇、年末年始などの繁忙期です。さらに、シーズンが過ぎると、仕事が来ない場合もあり、常に希望通りの出勤ができるとは限りません。

希望の日時で働くためには、できる限り提携店舗が多い派遣会社を選ぶことが大切です。また、複数の派遣会社に登録することで、希望のスケジュールでキャバクラ派遣コンパニオンの仕事ができる確率がアップします。

4.キャバクラ派遣コンパニオンについてのQ&A

キャバクラ派遣コンパニオンは、通常の在籍キャバ嬢と比べると、いくつかの独特な特徴があります。仕事内容や時給相場だけではなく、仕事への適性や準備事項に違いがある点が特徴的です。

ここでは、キャバクラ派遣コンパニオンとして働くことを希望する方が、抱きやすい疑問に対する「答え」をご紹介します。キャバクラ派遣コンパニオンとして働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

4-1.キャバクラ派遣コンパニオンに向いている人とは?

キャバクラ派遣コンパニオンに向いている女性は、たとえば以下の特徴に当てはまる方です。

  • ・シフトに入れる日数が週1日以下である
  • ・出勤する曜日が固定できない
  • ・営業活動に抵抗感がある
  • ・女性同士の競争に苦手意識を持っている
  • ・本業が別にある
  • ・学業を優先したい
  • ・キャバクラ初心者でお店選びに困っている

最低出勤日の設定がないキャバクラ派遣コンパニオンは、週1日以下のシフトしか入れない方や特定の曜日に固定した出勤が困難な方に最適です。

また、お店から加えられる売上アップの圧力が弱いため、営業活動を行う必要がなく、他のキャストとお客様を奪い合うこともありません。プライベートと仕事を明確に区分できるため、本業や学業への影響も心配せずに済みます。

将来的にはお店に在籍したいと考える方も、お店選びのために様々なお店を体験できるキャバクラ派遣コンパニオンは最適な選択といえるでしょう。

4-2.キャバクラ派遣コンパニオンの仕事を探す方法は?

キャバクラ派遣コンパニオンの仕事を始めるためには、専門の派遣会社に登録する必要があります。仕事までの一連のフローは、派遣会社に登録し、シフト希望を提出することで、自分が働く勤務先を紹介されるという流れです。

派遣会社への登録には、女性向けの高収入求人サイトをチェックしましょう。複数の会社が見つかりますが、会社ごとに登録できる人の条件が設定されています。会社の雰囲気や勤務できる人の条件を確認して、応募することが大切です。

また、派遣エリアが限定されている会社もあります。希望する勤務地に近いエリアが派遣エリアに含まれているか、必ず確認してから応募してください。

4-3.キャバクラ派遣コンパニオンの仕事を始めるための準備は必要?

キャバクラ派遣コンパニオンの仕事は、派遣会社に登録することで始められます。会社によっては、仕事用のドレスを無料で貸与されたり、ヘアセットも無料で行われたりするため、経費を抑えたい方はそのような派遣会社がおすすめです。

派遣会社への登録時には、顔写真付き身分証明書の提示が求められます。履歴書などは、会社から指示されない限り、登録時に持参する必要はありません。

報酬は手渡しと銀行振り込みの場合があります。手渡し希望の場合は必要ありませんが、銀行振り込みの場合は、口座番号が分かるもの(通帳・キャッシュカードなど)が必要です。

まとめ

キャバクラ派遣コンパニオンは、人手不足のお店に派遣され、ヘルプ業務を行う仕事です。本指名キャストのヘルプ業務に集中できるため、売上や指名数を気にする必要がありません。営業メールや同伴出勤など売上・指名数アップを目的とした活動に時間を費やせない方に適しています。

笑顔と基本的な接客マナーがあれば、キャバクラ派遣コンパニオンの仕事には特別なスキルや勤務経験を必要としません。副業としてキャバ嬢を始めたい方や体験入店感覚で仕事を行いたい方は、キャバクラ派遣コンパニオンを検討してみてはいかがでしょうか。

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