「シングルマザー」としてこれから一人で生活をしていこうと考えている人は少なくはありません。
もちろん、再婚を考えた時期もあると思いますが、「やっぱり一人で生活をしていきたい」と思うシングルマザーの意見はよく聞く話です。
このように、一人で生きていくと決めたシングルマザーに必要なのは「将来を見越したライフプランの設計」です。
一人で生きていくには、それ相応の覚悟は必要となると思います。
まして、これから一人で家計を支えていかなければならないのですから、こうした将来を見据えたライフプランをあらかじめ決めておくのはとても良いことです。
そこで、年代別に分けて、これからシングルマザーとして生きていくためのライフプランの押さえておきたいポイントをモデルとしてご紹介します。
今後自分がどのような目標があるかを念頭に置きつつ、参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
【～29歳まで】のシングルマザーのライフプラン
年代別の最初のモデルとして、「～29歳まで」のシングルマザーのライフプランについて紹介していきます。
29歳までの年齢の女性は、これからどのような将来設計を担うかという選択肢が広がる年代ではないかと感じます。
子どもと生活をともにしていくために、一人で生活をプランディングすることは、この年齢からじっくり考えていくことで吟味しやすく失敗しにくいメリットを生み出すと考えられます。
30代までに個人年金またはイデコに加入
29歳までの年齢でシングルマザーが考える将来性を持った不安としては、「老後」ではないかと感じます。
一人の定年後の生活をするためには、ある程度の貯蓄や生活のできる年金収入が必要ですよね。
しかし、現実は働いて子育てをしていくことに手いっぱいの状態となってしまっていることから、老後の不安があっても対策などをどうすればよいのかと悩んでいる時間もないでしょう。
そして、29歳までのシングルマザーにおすすめする「老後」のライフプランは「個人年金」「イデコ」を利用することです。
老後の貯蓄として、給与から少額で払い込みを続け、老後の生活を守る対策としておすすめです。
特に29歳までの年齢のうちに加入しておくことがより良いライフプランを設計する手立てです。
その理由は、早くて長く加入をすることで、戻ってくる金額は利子で増えていたり、払い込みが早く終了する契約を結ぶことができるからです。
個人年金の場合は各種生命・医療保険などと同じで、製品によって違いがありますが、払い込みの終了月や終了日を指定できるプランがあり、早期に加入して払い始めることによって、契約できるプランに選択の幅が広がります。
また、イデコの場合には、利子のフィードバックが大きい投資もできるため、年齢が早ければ早いほどお得に利用できます。
個人年金・イデコ双方が確定申告の対象となっているため、払い込んだ金額が所定の契約にのっとった金額で戻ってきます。
安定した老後を考えたいという人は、早めの行動がおすすめでしょう。
住居を構える準備をする
シングルマザーで、一人で生活をする覚悟を持つ人が次に悩むのが「住居」ではないかと感じます。
自分に万が一のことがあった場合、残された子どもの生活をどのように送るかが気になるところでしょう。
そんな時、最も気になる「住居」について、賃貸暮らしのシングルマザーは、残された子どもが路頭に迷ってしまうのではないかと不安に思う人も少なくはありません。
そこで、おすすめしたい29歳までのライフプランとしては、「住居の購入」を検討してみることです。
もちろん、住居を購入することはかなりの高額なお買い物なのですぐに決めることは難しいでしょう。
しかし、29歳までの年齢と考えると、あと数年ほどをめどに将来的に住居を購入する目標を立てられる可能性もあると思います。
その理由は、数年先の購入を目標にする際に、ローンを組んだり貯蓄をするまでの条件や生活環境を整えることが十分可能な年齢にあるからです。
大きな目標とはなりますが、今後子どもの生活環境を安定させたいという目標を持ち、仕事の安定や貯蓄の計画を立てるための段階を踏む時間が十分にあると思います。
もちろん、シングルマザーでも条件が整っていることでローンを組んで購入することは可能です。
将来の目標を立て、ライフプランを想定しながら生活することをおすすめできる年代です。
安定した職場を見つける
上記の内容を踏まえ、29歳までのシングルマザーのライフプランに「安定した職場」を見つけることを組み込むことがおすすめといえます。
現在就業している仕事から、雇用関係の相談をして正規社員への道を切り開くことや、これから転職活動をして安定した仕事を見つけることも目的のひとつとしてとらえていただければと思います。
また、ライフプランを設計しやすい雇用形態は、もちろん“正社員”です。
特に29歳までのシングルマザーには、安定した正社員の仕事を積極的に探し、子育てと両立できる職場環境を見つけることを目標としてとらえてください。
非正規社員と比較すると、月給の他一時金（ボーナス）などが給与アップの比較対象となるため、経済的にも安定できる雇用形態を選ぶことがおすすめです。
現状、正社員が難しいという人も、子育てが安定した後に非正規社員の職場で正社員になれるかどうかを相談することで、勤続年数が途切れることはなく就業し続けることが可能になると思います。
【30代から40代まで】のシングルマザーのライフプラン
30代から40代のシングルマザーのライフプランは、「速さ」と「キャリア」が求められる目標設定が求められると感じます。
20代までと比較すると、今までに培ってきたキャリアを生かすことで、職場環境を安定できたり、40代だからこそ決意をするタイミングが生じることがあるでしょう。
ここからは、30代から40代のシングルマザーにおすすめするライフプランのポイントを紹介します。
”辞めることがない”転職先を見つける
30代から40代までのシングルマザーで、ライフプランの目標として最も重要なのが「仕事」です。
この年代では、「キャリア」が最も求められることが多く、20代までに培ってきたキャリアや経歴などが、転職のさいに求められたり、現職では中堅職として部下の指導や上司との連携の際にも重要視されます。
現職の仕事が両立できたり、不安を抱えていない場合には問題はありませんが、これから長く続けていけるかどうか不安で転職を考えている人にとっては、これまでの経験が比較情報となる可能性があると思います。
そのため、ライフプランとして安定した職場環境を求めているシングルマザーにおすすめのポイントは、安定した職場を見つけるだけではなく、「自分のアピールポイント」をしっかりとまとめておくことが良いでしょう。
安定した職場を求めているだけだと、転職をしても失敗してしまう可能性があります。
その理由としては、今まで培ってきたキャリアや経験が全く生かされないことが明暗を分けてしまうからと考えらえれます。
自分が今まで経験をしてきたことが生かせたり、自己PRとしてアピールできるかによって、付属する形で安定した職場の条件と一致できる求人を探すことで、30代から400代の仕事の安定を求められるライフプランを設計することが可能となると思います。
30代から40代前半のうちに住居を構える
30代から40代のシングルマザーで、生活環境を整えたい目標として「速さ」を求められる年代となると感じます。
現在、安定した雇用や収入があるシングルマザーにおすすめなのは、「住まいの購入」を考えてみることです。
もちろん、全員に購入を検討してほしいというわけではなく、今後購入を考えているという人は、条件がそろっている段階で早めに購入を検討することをおすすめします。
その理由は、年齢によってローンを組む条件が厳しくなってくることにあります。
まだまだ働き盛りな年代ですが、やはりローンとなると「支払い能力が今後数十年あるか」という点が重要視されてくると考えられます。
そのため、40代までの間で住居を購入することを検討している問人は、早めに手を打っておくことをおすすめします。
長引くことで、ローンの審査が厳しくなることも考えられ、条件がそろっていることで行動に移していくことが望ましいでしょう。
また、購入を検討せずに賃貸で住み続けたいという人は、転居を考えない賃貸先かどうかを今一度見直してみるのも良いでしょう。
住みやすく安定した場所であれば問題はありませんが、子どもの成長に応じて、住居の使い方は変わってきます。
「一人部屋がほしい！」「こういうスペースがほしい」など、親子で求める住居の間取りは変わってくると感じます。
40代までの間に、賃貸の間取りや今後のライフプランを予測してみることで、「もうちょっとこういう場所があれば」という条件が見えてきたら、転居をしてみるのも良いでしょう。
医療保険などの見直しをする
30代から40代のシングルマザーにライフプランの設計で見直してほしいポイントは「保険」を考えることです。
医療保険・生命保険・個人年金といった各種保険を、内容をじっくりと見て、変更しなければいけない部分を見直しておくことが求められると考えられます。
特に医療保険は、年代に応じて各種特約プランの新しいサービスが増え続けています。
女性に適切な特約などがあれば、ライフプランを考えながら「こういう特約があればいいな」と予測し、契約を更新していきましょう。
また、子どもが独り立ちをした際に、譲渡できるような保険をかけておくことで、早いうちに加入できた保険を譲ることができます。
子どもに渡せて安くお得に入れる保険プランをしっかりと立てておくことで、将来も安心した生活を送ることが可能となると考えられます。
【40代後半から～】のシングルマザーのライフプラン
40代後半から考えるシングルマザーのライフプランは、「継続」する安定した生活を送ることが求められると考えられます。
40代後半からすべての生活を一転することを考えると、年齢の問題でぶつかってしまう壁は多くみられ、今の生活から改善するための方法や手段が必要となってきます。
将来の生活を安定させるための、40代後半から押さえておくべきポイントとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
生活に支障が出ない住居を検討する
一番比較するべきポイントとしては、「今の住まい」になると考えられます。
40代後半となり、住んでいる住まいを老後まで維持管理する生活を送ることが可能かどうかを検討してみましょう。
持ち家の場合は、子どもが独立した後に一人で維持ができるかという点を、費用から算出して考えてみましょう。
また、賃貸の場合は、今後一人で生活をしていく上で必要となる費用を考えて、住み続けるかどうかを検討してみることをおすすめします。
40代後半からのライフプランとしては、「継続」ができるか否かを見極めることがポイントです。
将来的に自分がどのような安定した生活を送ることが可能かを、しっかりと見つめていくことが必要となると考えられます。
仕事に就いての見直し
40代後半のシングルマザーが「転職」を考える際、年齢やこれまでのキャリアが大きな壁となると考えられます。
そのことから、転職を考える前にまずは「今の職場で働き続ける手立て」を検討していくことが大切です。
転職を希望しても、業種・職種の経歴やキャリアがあれば転職が可能であると思いますが、未経験の業種・職種の仕事をしたいと思った場合には、応募できる求人が限られてくると考えられます。
その理由は、年齢によって長期雇用の条件が見込まれないと判断される可能性があるからです。
そのため、就業しているシングルマザーは、今の職場を働き続けるかどうかをしっかりと見極めていくことが必要でしょう。
難しいと判断した場合には、自分のキャリアが生かせる業種・職種に転職ができるかどうかのタイミングを今後のライフプランに入れながら考えていきましょう。
まだ間に合う！老後の貯蓄を考える。
40代後半の年齢から貯蓄をしても遅いと考えるシングルマザーが多いと感じます。
しかし、まだ将来のために貯蓄をするタイミングは遅くはなく、子どもの年齢などのプランと比較することで、計画的に貯蓄を検討することも可能でしょう。
そこでおすすめなのは「イデコ」などの確定拠出年金を利用することです。
40代後半から加入しても、利用する運用方法によって利率が大きく違うので、うまく活用することで貯蓄を大きく増やすことができます。
投資に近い形で年金の貯蓄が可能となりかつ、掛け金を確定申告できるのでおすすめです。
まとめ：年齢別で違ったライフプランを充実させる
シングルマザーがライフプランを設計することは、一人で生計を立てていく上で大切なことだと思います。
ライフプランの組み立て方も、シングルマザーの年齢別によって変わってくるため、自分の将来を考えながら設計していくと、安定した生活を送ることができます。
また、年齢別で大切なことを比較検討することで、将来の不安への解消を促す手立てにもなるでしょう。
ぜひ、将来を見越したライフプランを設計してみてください。
