シングルマザーになっても恋愛を楽しみたいと考える人は多いでしょう。しかし、現実には子どものことや、仕事のこともありスムーズにデートをすることは難しいと考えるシングルマザーが多いです。そこで、この記事ではシングルマザーがどのようにデートをしているのか、楽しいことばかりではなく、困ったことも含めた体験談をご紹介していきます。
目次
シングルマザーのデート体験談①
最初の体験談は、シングルマザーではあるけど子どもたちがある程度大きいため、留守番をしてもらえた人のお話です。
留守番させる時に気をつけたこと
私が離婚した時、上の子は中学生、下の子は小学生でした。普段から家に帰るのが、仕事で遅くなることもあり、子どもたちは留守番には慣れていました。用意したご飯を自分たちでレンジで温めて食べる。お風呂に入り、時間になったら布団で寝る。などの身の回りのことができる年齢だからこそ、デート時も留守番してもらい出かけることができました。
とはいえ、子どもたちは何かとすぐに電話をかけてきました。親からすれば小さなことでも、子どもにとっては大問題です。「お菓子食べていい？」「ゲームしてもいい？」などの些細なことで、よく電話をかけてきました。
そのため、私は下準備を念入りにしてからデートに出かけるようにしていました。ご飯、おやつ、ゲームの時間、宿題の確認はマストですね。そして、帰る時間を伝えて、その時間を私は守るようにしていました。子どもが寝ている時間に帰ることもありましたが、そういったときは翌朝「昨日は、お留守番ありがとうね」と伝えるようにしました。
そうすると次第に、電話がかかってくることも減ってきました。電話が減ったのは、留守番はさみしい時間じゃなく私の役に立てていると思うのか、または自分の時間がほしい年齢になってきたのかなと考えています。
思う存分楽しむ
はじめは、子どもに留守番をさせてデートに行くのは後ろめたい気持ちもありました。ひとり親なので、もっと子どもと関わる時間を持った方がいいのかなと思う時もありました。「お母さんどこ行くの？」と聞かれて「ちょっと友だちと飲んでくるわ」と小さなウソをつくことは、心がもやっとするものです。
だからこそ、デートの時は思いっきり楽しむようにしました。家のドアを出たら、ママではなくなる時間があってもいいんだ。こんな時間があるからこそ、日常を頑張れるし、子どもにも優しくできると気持ちを切り替えました。
子どもへの気遣い
相手の男性は優しく、子どもがいることも理解してくれていました。「お母さんの時間もらっちゃったから」と子どもたちへのお土産として、毎回コンビニスイーツを袋いっぱい買ってくれました。子どもにすれば、留守番をしたらお土産をもらえるのは、楽しみのひとつになっていたようです。
その場を楽しみながらも、留守番している子どもにも楽しみがあるのがシングルマザーにとっての良いデートなのかなと思います。今ふりかえってみても、私にとっても子どもにとってもお互いにとってもいい時間になったと考えています。
シングルマザーのデート体験談②
次の体験談は、男性とデートするときに子どもも一緒に楽しむようにしていた人のお話です。
シングルマザーのデートってどんな感じなの?
私は3歳の子を持つシングルマザーです。シングルマザーになり一人で育てていくと決め、育ててきました。しかし、母親とはいえ一人の女性でもあります。子育てについて誰かと相談したい時、甘えたい時もあります。そして何より父親がいればなぁと考える時も当然あります。一人の女性として、気になる異性が現れた時、もっと相手のことが知りたいと思うのは自然なことです。私はデートのときに、子どもを連れて行くようにしていました。子連れでのデートがどのようなものだったか書いていきます。
子どもがいることを男性に伝える
独身時代とは違い、自分一人の感情だけでお付き合いするかどうかは決められません。子どもと相手の男性のどちらにも納得してもらえた上でお付き合いしていきたいと考えた私は、子どもがいる事をデートする前に伝えました。事実を伝えることに不安もありましたが、子どもの幸せが大前提なので、そこで拒否するのであればしょうがないと思っていました。
話してみると、思っていたよりすんなり受け入れてくれました。子連れでデートをするのなら、子どもと会うことに抵抗がない男性であることがデートする上では重要です。
子どもが人見知り
子どもの性格にもよりますが、私の子どもの場合は極度の人見知りで、初めて会った人とは目も合わせてくれません。実際に、子どもを連れてデートした時もほとんど泣いており、ずっと抱っこしたままでした。こうなってしまうと落ち着いて話はできませんし、終始男性には気を使わせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかし、子どもからしてみればいつも独占している母親が、初めて見る男の人と話しているわけですから不安でいっぱいなのは当然です。子どもと一緒にデートをする場合は事前に子どもの性格を伝え、このようなアクシデントもあるかもしれないと話しておくと男性の受け取り方も変わってくると思います。
デートの場所を子どもに合わせるか、男性に合わせるか
子どもと一緒の場合、デートの場所を考えるのも一苦労です。落ち着いた場所でゆっくりお話をするのが理想ですが、小さい子どもがいると話は変わってきます。子どもが騒いだ時に他のお客様にも迷惑を掛けてはいけないので個室を選び、なおかつ子どもが退屈しないよう遊べるようなキッズスペースがあるお店を選びました。
子どもを連れて行きたいと言っているのは自分なので、男性に対してなにもかも希望を押し付けることはしないようにしていました。子連れでデートをするのなら、男性と一緒に相談してデートの場所を決めることが大切です。
シングルマザーのデート体験談③
最後に紹介する体験談は、シングルマザーならではの問題で苦労した人のお話です。
デートをするまで
離婚して数年が経ったころ、私はシングルマザーとして「これから一人で生きていくこと」に不安を抱くようになりました。そのため、子どもが自分の足で立ち、しっかりとした言葉で話すようになるなど成長を感じたときに、子供の為にも自分の為にもと、婚活を始めることを決めました。
実際に婚活を始めてご縁あって複数の人と親交を持つことができたのですが、いざデートをしようとしたとき、シングルマザーだからこそ悩める事情が浮き彫りになったのです。
お相手に子供の年齢を聞かれた時
最初に出会ったのは私よりも年齢が5つ上の男性。独身で婚姻歴なしの人でしたが、彼の方からアプローチしていただき、デートの約束をすることとなりました。当初は婚姻歴がない人とうまく付き合えるかという疑念に駆られていましたが、積極的なアプローチを受け、この気持ちに真摯に答えたいと思い承諾しました。
そして、初回デートの時に食事をしながら何の変哲もない会話を楽しんでいたのですが、あるきっかけが原因で彼の様子が豹変することとなりました。それが、「子ども」の年齢でした。食事を楽しんでいた最中、身の上話となり、彼から「子どもは何歳ですか？」と聞かれました。
その時子どもの年齢を「6歳です」と答えました。すると「6歳かあ～」と、急に残念そうな表情を見せてきたのです。自分の子どもを試されているかのようで、いら立ちを覚えましたが、彼は続けて「もっと幼かったらよかったのに」と。
価値観の相違が浮き彫りに
子どもの年齢でがっかりされたことで私は「この人とはご縁がなかったな」と思いました。婚活を続ける上で最も大切な条件は「子ども」のことを理解してくれる人です。そのため、こうした姿を見た私は非常に残念でしたが、将来一緒になることを考えることができませんでした。
意外だったのは、食事が終わってから「次はどこに行く？」と彼が言い出したこと。私は呆気にとられましたが、彼の中ではまだ可能性があると思っていたようです。そのまま帰宅したい旨をお伝えし、彼とはそれ以降会うことはありませんでした。
デートをするだけでも大変だったのに
実際に彼とデートをし終わったときの率直な感想が「時間を返してほしい」でした。彼とデートを決めるにも、子どもをほったらかしにできないことから、実はデートの間だけ両親に事情を話し、デートのスケジュールを決めていたのです。
まさに「取り越し苦労」。かといって、婚活がたった1回だけで成功するわけがないと思っていたのも事実なので、一つの経験として割り切ろうと感じました。
子育ての時間とデートの時間の両立と制限
シングルマザーとして婚活をしてデートをするにあたり、必ず大きな壁になるのは子どものことです。本当なら、良い人をたくさん選んでデートをて、その中から本当に良い人を選ぶ方が成功の近道になるのでしょう。
しかし、可愛い我が子との時間と天秤にかけなければいけないという苦渋の選択を強いられます。実際に１回デートをしただけでも、デート中は子どものことが頭から離れませんでした。だからこそ、じっくりと相手を選んで限定された時間を有効に使わないといけないと感じました。
まとめ
ここまでシングルマザーのデート事情について3人の体験談をご紹介してきました。シングルマザーと一口にいっても、置かれた状況は違います。子どもの年齢によっては、留守番させることができます。子どもが小さく子連れでデートをしないといけない人もいます。
「シングルマザーだから…」ではなく、それぞれの状況に応じてデートをしやすい環境を作ることが大切なことになります。今回ご紹介した3人の事例を参考にして頂き、あなたと子どもが幸せになれるデートをぜひしてみてください。
