シングルマザーは子どもや仕事など、多くのことを一人で抱え込みます。夫がいればストレスの原因を相談できたり、受けるストレスが夫と分散されたりすることがあります。それだけではなく、シングルマザーが受けるストレスは結婚生活をする母親とは違うものが多くあります。
この記事では、シングルマザーがどのような場面でストレスを感じたかの体験談だけではなく、ストレス発散の体験談までご紹介していきます。あなたが感じるストレスと同じものがあれば、「自分だけではないんだ」と心強く思えるはずです。ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
シングルマザーが感じるストレス体験談①
最初にご紹介する体験談は、子どもが生まれてすぐにシングルマザーならではのストレスに直面した人のお話です。
出産直後から命名でストレス
私は5歳になったばかりの娘を持つシングルマザーです。私の場合は「何か子どものことで大きな決断をする場面で、最終判断が全て自分の責任になる。」ときが大きなストレスになりました。
一番最初にそのストレスを感じたのは、娘を出産してすぐの時。私は未婚で出産したため、子どもの名前を決める一大イベントがかなりのプレッシャーでした。しかも娘はイングランド系アメリカ人との白人ハーフのため、妊娠中は顔立ちの想像が全くつかず、生まれて顔を見てから考えようと先送りにしたまま出産。
ところが、生まれた娘の顔立ちが日本的な名前も、海外でよく使われるような名前もなんとなくしっくりこない顔立ちで、名付けは難航し、産後の疲れも相まって「もうあみだくじで決めようかな…。」と思ってしまったほど追い詰められました。
自分のことに関しては何が起こっても自己責任だと思えるので普段からあまり悩まないタイプなのですが、子どものことに関してはいくら我が子といえども自分ではない別の人間です。ほかの人間の人生を左右するかもしれない決断をしなければいけない時、たとえ答えがほぼ決まっていたとしても「ああ、それはいいね。」とか「それだとこうなる可能性もあるから避けたほうがよくない?」と言ってくれる人がいないことが強いストレスになったのを覚えています。
あとは本音を言えばおそらく責任を自分だけでとりたくないというのか「いや、あの時は私も賛成したけど、でも、私の意見だけで決めたわけじゃないからね。」と言える逃げ道がほしいのかもしれません。
シングルマザーに対する誤解でストレス
他には「シングルマザーって優遇されていいよね。」というムードがストレスになりました。私の住んでいる地域では未婚の場合や、婚姻歴のあるシングルマザーの人が受けられる控除だったり保育園入園審査時のポイント加算や保育料減額などは受けられませんでした。このことに関しては自分が選んだことなので特に不満はありません。
ただ、周囲にシングルマザーであることをカミングアウトしたりすると、「いいよね〜入園の時とか手当とか優遇されているんでしょう?」的なことを直接でなくても耳にしたりしてもやもやします。
私の場合は収入も一般的なシングルマザーの平均よりも高いので、シングル家庭への手当などももらえないのに、シングルマザーだからいろいろ優遇されていて得をしていると勝手に思われるのです。保育料だって減額はなく他の共働きの家庭と同額を納めていますし、保育園入園のために妊娠中から保活をして、より入りやすい地域への引っ越しや、早生まれだったので入園審査に間に合うように計画分娩にするなど確実に入れるように入念に準備をしたし、税金の控除も受けていませんよ!!と本当は声を大にして言いたいです。
シングルマザーが感じるストレス体験談②
次にご紹介する体験談は、シングルマザーの多くが抱える「お金の問題」にまつわるお話です。
お金の問題でストレス
8シングルマザーがお金の問題を抱えているのは、正社員で働けず収入が不安定なことや、貯金がないまま離婚してしまったなど、理由はさまざまだと思います。子どもには苦労をかけたくないと思いながらも、お金がカツカツで結果的に子どもに嫌な思いをさせてしまうなんて事もあります。
私は4歳と2歳の子どもが居ますが、元旦那のうそや児童手当や子どものお年玉を黙って持ち出しギャンブルに使う、さらには子ども達への暴言がひどかったのでこのままでは子ども達の精神的にも将来のためにも良くないと考え、貯金もあまりなかったのですが離婚してシングルマザーになる決意をしました。
母が病気のため実家に頼ったり、帰るなんてこともできず、児童手当や児童扶養手当をもらい貧しいながらも暮らしている状態です。地域によっては住宅手当という家賃のいくらかを支給してくれる手当がありますので、ご自身の住まれている地域のシングルマザーへの手当については調べておくことが大事です。私は離婚前に調べていなかったので市役所で教えていただきました。
私自身小学生の時に両親が離婚し、シングルマザー家庭で育ちましたが、正直自分が貧乏だと思った事もなく、習い事もさせてもらい何不自由なく育ててもらいました。大人になってシングルマザーになった今だからこそ、それがどんなに大変なことだったかよくわかります。
そして今のお金だけではなく、将来の学費や習い事のお金は払っていけるのだろうかとお金の悩みもあります。シングルマザーはお金の悩みがつきないことが大きなストレスになります。
子どもとの時間がとれないストレス
お金がないから働く、そうすると子どもとの時間がとれなくなります。子どもが遊びたいと言っても、平日は仕事から帰ったら掃除・洗濯・夜ご飯を作ったりお風呂までやることがいろいろあります。休日も日用品の買い物や、平日にしていなかったところの掃除などやることが山のようにあるのでなかなか子どもと遊ぶ時間がとれません。子どもに寂しい思いをさせてしまい、それがまたお互いにとってストレスです。
そしてストレスで子どもに当たってしまうこともあります。そのせいで子どもとの距離が離れてしまいなにか悩みがあった場合にも相談してもらえず一人で抱え込んでしまうかもと不安になります。子どもが不自由しないためにも頑張って働いているけれど、そのせいで子どもがストレスを抱え込むことはとてもつらいことです。
子どものためにもと思い離婚したのに、子どもにとって離婚後の生活の方がストレスがたまるなんて本末転倒な気がして、それがまたストレスになっています。
シングルマザーのストレス発散体験談
最後にご紹介する体験談は、シングルマザーのストレス発散方法のお話です。ストレスがたまっている人はぜひ参考にしてください。
家事を手抜きしてストレス発散
日々のストレスに苦しんでいるシングルマザーの方にストレス発散方法として、私の体験談をご紹介させていただきます。
前提として家事は手抜きをしましょう。掃除は正直毎日やらなくても問題はありませんし、お掃除ロボットが居る方はお掃除ロボットに任せましょう。料理もたまにはコンビニエンスストアのお弁当や総菜を活用しましょう。
掃除と料理の手を抜くだけでも時間の空きがだいぶ違います。ですからその時間を趣味や子どもとの時間、睡眠などにあて自分の体や心への休息をあげましょう。
お酒を飲んでストレス発散
最初に大切なこととして、ベロベロになるまでお酒を飲むのは控えた方がいいです。おすすめするのは、夜子どもが寝た後にお酒を飲みながらテレビや映画をみるなどです。これだけでも自分のゆったりした時間がもててストレスが軽減される気がします。でも二日酔いには要注意です。せっかくいい気分でストレス発散できたのに次の日二日酔いになってしまったら仕事も余計つらくなってしまいますのでほどほどが一番です。
カラオケに行ってストレス解消
一人でもいいですし、一人じゃ寂しい人は友達を誘ったりして行くといいです。歌うととてもスッキリしますし楽しいです。そしてたくさん声を出すことでストレス発散にもつながります。
独身時代にはよく行っていたけど子どもができてからは行くことが少なくなった人もいらっしゃると思います。カラオケが好きな方には特におすすめのストレス発散方法です。
日帰り旅行をしてストレス発散
いつも自宅ばかりや同じ場所にしか行かないと同じ事の繰り返しで新鮮さもなく、ストレスがたまる事もあります。そんな時は思い切って日帰り旅行がおすすめです。いつもと違う場所の新鮮さもありますし、特に自分の行きたかった場所に行ったり、食べたかったものを食べたりすることは楽しくてストレス発散にもなります。
いつも一緒にいられない子どもと一緒ならそれもまた楽しいです。子どもと自分。お互いにとってのリフレッシュにもなります。
友達や親に話や愚痴を聞いてもらってストレス発散
自分一人で抱え込んでいるよりも友達や親、ママ友などに話を聞いてもらうとスッキリします。
問題が解決するかしないかよりも話を聞いてもらうだけで助かることは多いと思います。怒っているとき、人に聞いてもらえるとなんだかスッキリした気持ちになり冷静になれます。それと一緒でストレスがたまったときも人に聞いてもらうとスッキリし、また頑張ろうという気持ちになれます。
周りに頼る人が居ない場合はブログを開設し、自身の悩みや愚痴など発信したり、SNSで発信したり、子育て支援センターに行き相談にのってもらうなどの方法もあります。一人で抱え込まずに周りを頼る事も大事です。お母さんのストレスを子どもは敏感にわかるものです。適度な息抜きは子どもにとっても自分にとっても大事です。お互いのためにもストレスはためずに発散させましょう。
まとめ
ここまでシングルマザーがストレスを感じる体験談と、受けたストレスの発散方法の体験談をご紹介してきました。シングルマザーがストレスをため込まないことは、自分だけではなく子どもにとっても大きなメリットがあります。母親がストレスを発散させて、気分よく過ごしていれば子どもの気分もよくなるので、育児の中でのストレスが軽減されます。
しかし、現実問題としてストレスをゼロにすることは不可能です。大切なことは、ストレスをため込みすぎないことです。ストレスと上手に付き合いながら、シングルマザー生活を少しでも楽しめるようにしていきましょう。