シングルマザーになろうか悩むけどその後のお金の事情が心配。シンママになったけお金がなくて困っている。など、シンママの貧困は問題視されています。
そこで今回はシンママは本当に貧困なのか。貧乏だなと感じる瞬間、貧乏で辛い生活からの脱出方法や頼るべき支援や手続きの方法をご紹介していきます。
目次
現代のシンママの貧困状況は…?
日本では現在シンママの経済状況として、裕福といえる人は少ないでしょう。18歳未満の子供が居る一般の世帯では、平均年収が600~700万円なのに対し、シンママの家庭の年間総所得は240万円ほどと一般世帯の3分の1ほどとなってしまっているのです。
ひとりあたりの平均所得の半分にも満たない現状でとてもつらい状況です。シンママは貧困という偏見ではなく、一定の根拠がある現状といえるでしょう。
収入が少ない
当然ながら、2人の大人の収入ではなく、1人だけの収入となるので、その分世帯あたりの収入は減ってしまいます。父親の収入だけに頼っていた家庭の場合は特に、極端に収入が減ってしまうでしょう。
子育てと仕事の両立が難しい
シングルマザーになると子育てと仕事を1人で行わなければいけいため、両立が難しくなります。1人で子供の面倒を見なければいけない、給与の面でも1人で稼がなければいけないとなるとワーキングプア(働いている貧困層)となってしまうのですね。
二人いれば分担し両立することができますが、1人だと難しい面があります。
病気・怪我
1人しか働く人がいないという状況で、シンママが病気になってしまったり、怪我をしてしまった場合、給与が0の状態となってしまいます。緊急時の収入が全くなくなってしまうと、貯金を切り崩す生活になってしまいます。
正規雇用が少ない
一生懸命働いていても、正規雇用が少ないため収入が少なく、貧困に繋がってしまいます。
養育費をもらっていない
離婚の際、養育費の取り決めを行っていると、離婚後シンママになったときの生活もある程度安定させることができます。
しかし、実際に離婚の際に養育費の取り決めをしているケースは42.9%と半分にも満たないという現状です。これ以上関わりを持ちたくない、一切の関係を断ち切りたいなどという理由で養育費の取り決めをしないこと多いのです。
シンママの家計簿内訳はどんな状況?
子供がひとりの場合
- 家賃…約50.000円
- 食費…約30,000円
- 水道光熱費…約15,000円
- 日用品…約3,000円
- 交際費・レジャー費…約10,000円
- 衣類・化粧品…約5、000円
- スマホ代…約10.000円
- 給食費…約5,000円
- 生命保険料…約4000円
- 医療費約…3000円
合計約13,5000円
子供がふたりのの場合
- 家賃…約60,000円
- 食費…約40,000円
- 水道光熱費…約20,000円
- 日用品購入費…約5,000円
- 交際費・レジャー…18,000円
- 衣類・化粧品…約8,000円
- スマホ代…約15,000円
- 給食費…約9000円
- 生命保険…約4,000円
- 医療費…約3,000円
合計182,000円
子供が三人の場合
- 家賃…約70,000円
- 食費…約45,000円
- 水道光熱費…約25,000円
- 日用品購入費…約8,000円
- 衣類・化粧品…約20,000円
- スマホ代…約20,000円
- 給食費…約13,000円
- 生命保険…約3,000円
- 医療費…約3,000円
合計20,8000円
節約していても、年収250~300万円以上は必要となってしまいます。シンママの平均的な月の手取り金額は13,2万円ほどです。切り詰めて生活していても、生活が絶対的にかかる費用に対し収入が少ないため、少し厳しい生活となってしまいますね。
シンママが貧乏だな…と感じる瞬間
シングルマザーが貧乏だなと感じるのは、どんなときなのでしょうか。
食事がままならない
一番感じるのが、食事ではないでしょうか。生きていくために、子供を育てていくためには絶対に必要となるもので、最低限のことなのにも関わらず、毎日の食費に苦悩することがあると貧乏だなと感じとてもつらい状況です。
栄養のあるものを食べさせてあげたいと思う反面、栄養価を考えると食費が高くなってしまうため、とりあえず空腹が満たされるものが優先となってしまったり、仕事が忙しくコンビニのお弁当やジャンクフードばかりになってしまうこともあります。
子供の学用品が購入できない
子供を保育園や幼稚園に預けて仕事をしたり、小学校に通わせたりという中で、必ず必要となる学用品などを購入しなければいけないのにも関わらず、支払うと生活がより辛くなってしまう、払う分のお金がないとき、貧乏だなと感じる辛い瞬間ではないでしょうか。
子供の食べたいもの・欲しいものを購入できない
「子供が食べたいと言うものをお金がないから購入できない。」「欲しいというものを全く買ってあげられない。」「行きたいところに連れて行ってあげられない。」など、子供に我慢をさせ続け無ければならない、一切楽しい、嬉しいという気持ちにさせてあげることができないとなると胸が苦しくなってしまいます。
家賃や光熱費が払えない
家賃や光熱費など生活する上で必ず必要となるものの料金を支払うことができないと、どうしたら良いのだろうと苦悩し貧乏な状況が辛いですよね。
仕事と家事と育児に追われて余裕も自由もない
仕事に追われ、その中で家事と育児もこなさなければいけないという生活が毎日毎日続くと、自分の自由な時間、ほっと休む時間、心の余裕もなく、貧乏な状況がより辛いと感じてしまいますね。金があったら少しだけでも休めるのに、息抜きができるのに…と思ってしまいます。
一般家庭を見たとき・話したとき
パパとママが居る家庭の姿を見たとき、子供のママ友だちと話したときなど、自分の家庭の貧困さがより際立ち貧乏だと感じ辛くなります。
貧乏な日々を断ち切るための脱出術!
では、お金を貯めるために、どのようなことができるのでしょうか。いますぐできる方法を解説します。
節約する
貧乏だなと感じると、どうにかお金を増やそうとする方を考えてしまいますが、まずすぐに実践することができるのは節約です。これ以上節約することなんてできないと思ってしまいますが、意外とまだ節約できる場所が残っていたりします。
例えば…
- 子供が小さいうちは食べる量が少ないため買い物やメニューの方法次第で食費を削れる。
- 車を売り維持費をなくしタクシーを利用したほうが節約になる場合がある
- 調理時間を短くして光熱費を抑える
- 古着やお下がりの玩具などを遠慮なくもらう
- 激安スーパーの値下げ時間を知り買い物する
- 電気をこまめに消す、水道を出しっぱなしにしない
- 支出入の計算をしっかりと毎月行い無駄をなくす
- ポイントカードをフル活用する
- 残った食材や商品をもらうことができる場所でバイトをする
- 洗い物はお湯を使用せず水で行う
- お昼御飯をお弁当にする
- 要らないものをフリマアプリで売る
- 外食をしない
- 子供とのお出かけは市営図書館や公園などお金をかけずに楽しむ
- 500円貯金をする
- 野菜などできるものは庭やベランダで育てる
- お菓子代節約のために手作りする
シンママ仲間を頼る
たった1人でシンママで育てていくとなると、不安や心配や辛さで押しつぶされそうになってしまいます。しかし、たった1人のママが心身ともに困憊してしまったら本末転倒です。
そこでシンママを頼るようにしましょう。お互いに同じ境遇があり同じ状況に置かれているため、お互いが辛いときに助け合うことができます。
お金をかけずに楽しむ工夫をする
お金をかけずに楽しむ工夫をすると良いです。子供が我慢してしまっている、つまんなそうな日々を過ごしていると思うと辛さが勝ってしまい、ママも頑張ることができなくなってしまいます。
そこで、子供と一緒におにぎりなどを持って近所の公園に遊びにいったりしてみましょう。
子供の楽しそうな笑顔をみたり、ママも少しだけリフレッシュできるので、辛さに負けず踏ん張ることができます。
公的機関を頼る
子供のためにも公的機関を頼ることで、学費などをなんとか支払い子供を育てていくことができます。
生活保護を受ける
子供のためにも、生活保護を受けるという方法も大切な選択肢です。生活保護をうけながら、資格を習得したり、就職先を見つけたり、生活保護をうけながら貯蓄も行うことで、貧乏から脱出し生活を安定させることができます。
心を立て直す
やはり気持ちの面で辛いこと苦しいことばかりが重なると、貧乏から脱出するための力を発揮することができなくなってしまいます。そこで心をうまくリフレッシュし辛さや苦しさを乗り越える必要があります。
- 温かいものを飲んでリラックスする
- とにかく大泣きする
- いらないものを捨ててしまう
- 誰でも孤独、自分だけではないと思う
- 怖い映画などをみて強い刺激により気持ちをリセットする
- 暗い気持ちになるのは自分自信だと考え明るく前に進む
パートナーを見つけて再婚!貧困を脱出する方法も
公的機関の支援を受けながら仕事量を増やし生活を安定させる。資格を習得して収入を増やしシンママの状態で生活を続けるという方法もあります。
しかしどうしてもうまく行かずに貧困状態が続く、幸せな生活を手に入れることができないという場合、パートナーを見つけて再婚することで貧困を脱出するという方法もあります。
協力できる
収入の面でも、子育ての面でも協力して分担することができるため、生活が落ち着きます。
やはり大人1人ですべてを担うよりも、大人2人で分担したほうが当然ですが負担は軽減しますね。
心の支えになる
子供は代えがたいかけがえのない存在ですが、1人ですべてを抱え込んでいると、心身ともに困憊し、ストレスもたまり、ママは押しつぶされてしまいます。
そこでやはり好きな人、パートナーとなる男性がいることで、心に余裕ができますし、心の支えになります。子供のことも側で相談に乗って協力してくれる人がいるということはとても心強いですね。
シンママで子供がいるのだから再婚してくれるパートナーなんて見つかるわけがないと思いがちですが、意外とシンママには需要があるのです。
結婚をして子供を作り養って行ってねと求めるのが普通という中で男性はその大きな責任に駆られ、結婚が重いものだと感じ結婚を避けたり逃げてしまうことがあります。
その反面シンママは自分ひとりで育てていこうという決意をした芯のある女性だと感じ、シンママとの生活を望む男性は少くないのです。
もちろんシンママがストレスを感じていたり、疲れてしまっているときは側で支えたいという男性の気持ちもあるので時には頼ることもできますし、良い関係を気づいていくことができるのですね。
シンママは自分がいつまで健康で過ごすことができるかも心配ですね。
子供が自分意外にも頼ることができる存在が欲しいものです。
籍を入れて再婚をするという選択肢だけではなく、パートナーを見つけて支え合っていくという方法もありますね。
婚活パーティーなどに参加するには時間もお金も必要で、シンママにとってはリスクがあります。
そこで自宅や職場で空いた時間に男性との出会いを求めることができる婚活サイトなどを活用することで、気楽にパートナー探しをすることができますよ。
まとめ
シンママは貧困に陥りやすい現状です。貧乏な生活を打破したい、脱出したいという気持ちは、必ず実現します。希望を捨てず、子供との幸せで不自由のない生活を手に入れるためにも、落ち着いて冷静に前に進む道を作り進んでいきましょう。