辛い離婚を乗り越えた方のほとんどは、すぐには再婚を考える方は少ないです。子どものためにも、自分よりも子育てを優先させるママも多いことでしょう。
平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」によると、女性における5年以内の再婚率は30代前半までは30%程度あるものの、それ以降は20%以下に減少しています。大多数のシンママ女性は再婚をせずに、シングルマザーのままでいるのです。シングルマザーになったけど、再婚するべきなのか迷っている女性もいますよね。
この記事では、再婚しない選択肢を選んだママとその理由やメリットについて詳しく紹介します。
■参考URL:平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」
目次
シングルマザーが再婚しない理由
シングルマザーが再婚しない理由はさまざまです。経済的にも自立していて、自由を手にしていれば再婚のメリットを感じない方もいます。離婚原因で苦労した方は、もう結婚はこりごりと考える方も多いでしょう。
婚活サイトや婚活パーティー、結婚相談所を利用してのバツイチ婚活やスピード婚活も盛んですが、シンママのままで恋愛を楽しむ女性もいます。再婚しないシンママが増えているのにはそれなりの理由があるのです。
子どもの存在
再婚をしない理由としてあげられるので多いのが、子どもの存在です。子どもの年齢によっては、子どもの気持ちを優先させるべきと考えるシンママが多く、再婚へ踏み切らずにいます。
別れた夫であっても、子どもにとっては大事な父親。新しい父親をすぐに受け入れることができない子どもたちが多いのも事実です。たとえ好きな男性がいても、じっくりと時間をかけて信頼関係を築いていきましょう。子どものことより男性や恋活を優先すると、子どもとの関係もうまくいかなくなってしまいます。
結婚するかどうかの結論は、子どもがしっかりと判断することができる時期を迎えてからでも遅くありません。
今が幸せ
離婚を決意した理由が男性側にあった場合など、結婚生活が辛かった方は、子どもと安定した生活を送ることに幸せを感じることも多いです。再婚をしようとすると、また同じ繰り返しをしてしまうのではないかという不安や、新しい結婚生活への不安を感じるシンママも多く、再婚はしないと決める方がいます。離婚は心に傷を残すことも多いので、現状が幸せだからこそ大きなリスクを避けるのでしょう。
結婚は、男性との関係だけでなく、相手男性の両親や親戚など、新しい人間関係を築いていかなければなりません。相手の家族によっては、家族内でのしがらみや介護の問題なども考えられます。リスクのある再婚を選ぶよりも、自分と子どもだけで自由に生活することで、安定した安心を感じることができるのです。
彼氏がいても妊娠しても再婚しない
再婚からしばらくすると、また恋愛をしたいという気持ちになるシンママもいます。婚活アプリは未婚の女性だけでなく、バツイチ子持ち女性もオープンに参加できるようなサービスもあり、出会いのチャンスも増えている昨今。子ども公認で彼氏ができたり、中には好きになった男性の子供を妊娠したりする女性もいます。妊娠したら結婚する流れが多い初婚と違い、認知のみで再婚という道を選ばない女性が増えているのです。
父親にとっては、実子と違う子どもと一緒に生活していかなければなりませんし、両方の子どもを同じように愛せない男性もいますよね。家庭内のトラブルに発展する恐れもあることから、両方の子どもをきちんと愛せる女性が、しっかりと子育てをする方が良いと考える女性も多くなっています。
再婚をするママとしないママ
離婚から間も無く再婚を考えるママと再婚しないママには、価値観や経済的な面でも大きな違いがあります。年齢などで再婚がまだ十分であっても、焦って結婚するとまた離婚という事態になりかねません。
婚活方法も多様化していて、アラフィフ婚活専用のサイトもあるほどです。こうした婚活事情なので、再婚のための婚活スタートはいつからでも遅くありません。再婚を決めるときには将来をしっかりと考えた上で、じっくりと結論を出す必要があります。
再婚を優先に考えるママの落とし穴
離婚をして、男性が側にいないと寂しいと感じるシンママもいます。
寂しさから、離婚の傷を埋めるように心の準備が整わないまま、婚活スタートを切ってしまうのです。子どもがいても、優先すべきものは男性なので、婚活サービスを積極的に利用して、婚活パーティーや結婚相談所などで相手男性を探します。バツイチ子持ち女性でも、気にしないバツイチ男性や未婚男性も多いので、すぐに彼氏ができ、結婚の話に発展することもあるでしょう。
また、経済的に元夫や家族のサポートがないシンママは、生活の面でも楽になる方法を考えます。相手に求めるものが経済面や結婚するという目的だけであったら、男性と再婚することはできるでしょう。しかし、相手の男性や子どもと新しい生活がうまくいくとは限りません。結局相手男性とうまくいかず、家族内でトラブルに発展してしまい、また離婚という繰り返しをしてしまうことになりがちです。
再婚しないと決めたママ
再婚しないと決めたママでも、再婚を全否定しているわけではありません。いつか機会があれば再婚することもあるかもしれませんし、子どもが大きくなったらまた恋愛したいと考えるママもいます。
それでも現状は再婚しないと決めて、例え彼氏がいたとしても籍を入れることには慎重です。それは、子どものこともありますし、何より今の生活を手放したくないという理由があります。再婚することで、いまの生活とは違う生活が待っていることが予測されるので、今の生活に満足しているのであれば再婚の選択肢を選ばないのです。
再婚のメリットがなければ、わざわざ今の自立した自由な生活を手放す必要がないのでしょう。
こんな男性との再婚は要注意
再婚しようと思ったときに、その男性との結婚生活は本当にうまくいくのかどうかを、しっかりと見極める必要があります。自分と子どもの生活に新しく父親になる他人が入ってくるわけです。価値観の違いや生活パターンが違うからといって、すぐに別れるというわけにもいきません。父親になる男性を、自分も子どももしっかりと受け入れることができるかどうかを確認する必要があります。
加えて、いつもは優しいけれど、時々暴力を振るう男性もいるので、再婚する前に男性の内面も見ておかなければなりません。その相手が結婚にふさわしい人物かどうか、自分だけで判断するのではなく、信頼できる家族や友人に相談してから決めることも重要です。
金銭や女性問題など疑われる
普段の生活でもお金の使い方が荒く、生活費などは自分で管理したいという男性には注意が必要です。実は隠れて借金を抱えている可能性もあります。
普段のお金の使い方や仕事など、お金についてもオープンに話せる人かどうか見極めましょう。再婚しても生活が一向に楽にならず、夫の浪費癖でさらに苦労するケースもあります。もし離婚をしても養育費が支払われないこともあるので、金銭感覚は付き合っているときから確認しておくといいでしょう。
浮気や女性問題が疑われる男性は、再婚したとしても同じことを繰り返すことがあります。再婚しても浮気をするので、心身的にも追い詰められてしまう可能性大です。お金や女性問題で疑わしい行動をしている男性は避けましょう。
モラハラ男
自己中心的で、俺様体質の男性は、 一見リードしてくれるので魅力的に感じるかもしれません。しかし、実際の家庭生活では、家族や子どもよりも自分の気分や利益を優先するタイプが多いといえるでしょう。
結婚生活ではお互いにさまざまなことを譲歩すべきなのですが、モラハラ男はそんなことを考えないので、女性だけが我慢しなければならない事態に陥ることも……。当然、そのような生活は長続きしません。子どもにとっても悪影響となるので、モラハラを感じる言動があればその人は夫としては不適格といえるでしょう。
まとめ:シングルマザーの再婚は慎重に!
シングルマザーでも子どもと幸せに生活している女性が増えています。安易に再婚を考えるよりは、本当に自分と子どもが再婚して幸せになれるかどうかを考えることが重要です。焦って再婚するよりも、今ある幸せを実感しましょう。
迷いがあるという時には、まだ再婚の時期ではないのかもしれません。離婚経験者であるシンママだからこそ、再婚は慎重になりたものですね。