運動会といえば、子どもの普段の学校での様子や頑張る姿が間近で見られる絶好のチャンスなので、学校行事のなかでもママも一緒に楽しめる大イベントです。そんな運動会ですが、シングルマザーになって初めての運動会は様々なことで悩む人が多くいます。
周りの子どもたちは、両親がそろっての参加が多い中、「元旦那(元カレ)を呼ぶべきなのか」「子どもがちゃんと楽しめるか」などとお母さんはいろいろ考えてしまい不安になるものです。今回はシングルマザーシングルマザーも子どもも運動会を楽しめるように、運動会での工夫や注意すべきポイントについてお話していきます!
目次
シングルマザーが悩む子どもの運動会
シングルマザーが子どもの運動会でなにを悩むのかは、子どもの父親のことがメインになるでしょう。母子家庭や父子家庭も増えてきていますが、割合的には少ないので目立つこともあります。
学校としても、ひとり親家庭への配慮のためにお昼ご飯は家族と食べるのではなく、クラスごとに食べることにしている学校もあります。ここでは、シングルマザーが実際にどのような悩みを持っているのか確認していきます。
悩む理由1:周りの家族と比べられる
運動会と言えば、1年間の学校行事の中では最も大きな家族イベントになります。中には、ママ・パパと一緒に参加する種目があるところも多いですよね。そういったときに、シングルマザーが悩むのは周りの目。母子家庭・父子家庭が増えてはいても、全体からみると少数派になるため目立ってしまうこともあります。特に、親子競技の際には周りの目線が気になってしまいます。
子ども自身も、周りの家庭と自分の家庭の違いを比べてしまいやすい状況になります。シングルマザーは「子どもが悲しい気持ちになるのではないか」と心配になることが多いでしょう。また、子どもは純粋がゆえに時には残酷な言葉を言ってしまうもので、周りの子どもに「なんでお父さんいないの?」「〇〇ちゃん(くん)のところはママしかいないんだ!」などと改めて片親であることをピックアップさせてしまう可能性もあります。
せっかくの運動会で、悲しい気持ちになってしまうのは母親として避けたいところですよね。シングルマザー自身にとっても、周りの家庭は円満そうに見えてしまいます。そして、自分の家庭環境と比べてしまって、悲しい気持ちになることもあるのも悩みの1つに数えられます。
悩む理由2:元カレや元旦那を呼ぶべきか
運動会は家族イベントの側面もあります。そして、子どもにとっての家族を考えたときに、離れていても子どもの血縁上の父親は1人です。
「やっぱり運動会ってことを伝えた方がいいかな?」「子どもは来てほしいと思っているのかな?」と悩む大きなポイントになります。しかし、その相手はシングルマザーとしては「会いたくない相手」であることが大半であるため、考えるのが難しいところです。
また、父親を呼ぶのも周りの目線が気になりますよね。その家庭が母子家庭・父子家庭なのか両親がそろっている家庭かは見ていればわかります。運動会だけでなく、普段の参観日の様子や噂などでママ友でもない人にまで話は伝わっているものです。それなのに運動会で、男性と一緒にいたら周りのママは「あれ?片親じゃなかったっけ?」などと改めて話題になってしまうことは非常に多いです。シングルマザーとしては、放っておいてほしいところですが変に噂になることも想像してしまい、悩む人が多いのが現実でしょう。
悩む理由3:子どもの気持ち
子どもの気持ちも大きな悩みどころになります。子どもにとっての父親は、自分にとっては理由があって別れているのでシングルマザーとしては「会いたい相手」でないことが多いです。しかし、子どもも同じ気持ちかというとイコールではありません。中には心の奥に「お父さんに会いたい」「パパに運動会に来てほしい」という気持ちを秘めている子どももいます。
しかし、子どもというのはママが大好きです。そんな大好きなママの気持ちを考えて、本当は来てほしいのに「別にパパは呼ばなくてもいいよ」「どっちでもいい」と言う子どももいます。子どもの本心がわからず、シングルマザーとしては「一体どうしてあげたらいいだろうか」と悩むポイントとなります。
その他にも、「子どもに改まってパパのことを聞きにくい」というシングルマザーもいます。子どもにとって離婚は、親同士が勝手に決めたことです。傷ついたり、トラウマになったりしている子どももいます。そういった、悲しい出来事を改めてピックアップしてしまうことで「また子どもに辛い思いをさせてしまうのではないか」と悩む人が非常に多いです。
運動会で子どもが喜ぶポイントと注意点
シングルマザーは運動会までひやひやしたり、不安を持ち続けなければいけないのかというとそうではありません!ママが子どもを思う気持ちを、子どもに伝わるように工夫や注意をすれば子どもも喜びます。ここでは、そのポイントと注意点について確認していきます。
ビデオも大事だけど1番は応援をしっかりすること!
子どもの勇姿を一生残すために、ビデオを撮りたい気持ちはわかります。しかし、一番はやっぱりちゃんと見て応援してあげることです。子どもは競技に出ている最中も親の視線を気にして「いいところを見せよう」「頑張ろう」と思うものです。中には「一番になってほめてもらう」と秘めたる思いを胸に運動会に参加している子どももいます。
このような、子どもの気持ちをビデオ越しではなく、直接見て応援してあげることは子どもの頑張る力になります。また、親が子どもに関心をもっていることが伝わると、子ども自身が「私(ぼく)は、愛されている」と再確認できます。ぜひビデオ撮影だけではなく、頑張っている姿を直接見てあげてください。
ポイントとしては、競技の始まる前と終わったあとに声をかけることです。これは「今からちゃんと見てるからね」「頑張ったね!」の行動表現となります。子どもは親に「認めてもらいたい」「ほめられたい」という気持ちを持っています。その気持ちを汲んであげるのは、親の役目であり子どもへの愛あってこそです。子どもの自己肯定力をはぐくむことにもつながるので、必ず1つはほめてあげることが大事です。
お弁当は子どもが食べたい方法で
子どもが通う学校の運動会での、お弁当タイムは家族で過ごすのかクラスで過ごすのかどちらでしょうか?今の時代は片親も増えているため、学校が配慮としてお昼ご飯をクラスで食べるように最初から決めているところもあります。そうすることで、子どもが他の家族との違いについて再認識して悲しい思いをしなくてもいいようにという処置をとっているのです。
しかし、昔から運動会の日のお昼ご飯は、お母さんの作ったお弁当を家族で食べるというのが定番になっています。その慣習は現在でも続いている学校が多いです。学校として家族で食べてもいいし、クラスの友達とも食べていいと選べるのであれば、子どもに選ばせてあげてください。シングルマザーとしては「頑張った運動会だから一緒にお弁当を食べたい」という気持ちがあるのは当然で気持ちとしてもわかります。しかし、運動会の主役は子どもです。子どもも賢くなり、自分のおかれている生活状況はなんとなくでもわかっています。
家族で食べる事を望むのか、友達とわいわい言いながら食べたいのかそれは子どもの意思を尊重してあげましょう。子どもにとって運動会は特別な日です。お弁当をすごく楽しみに思っていて、いつもとは違うお弁当にしてあげると喜んでもらえます。子どもの好きなものをたくさん詰め込んだお弁当に、ぜひしてあげてくださいね!
旦那や彼氏を呼ぶべきかは日々の関りから考えて
運動会で悩む問題として「元旦那(元カレ)を運動会に呼ぶかどうか」があります。子どもが父親と交流している場合は少し勇気を出して、前もって子どもに聞いておく必要があります。離婚したあとの子どもの親権はほぼ母親になりますが、父親は子どもと会う権利を有します。そういった関りが全くなく、子どもの口から父親について発言がないのであれば改まって呼ぶ人は少ない傾向にあります。
しかし、少しでも交流があったりするのであれば、勇気を出して子どもの希望を聞いておくと本番の運動会は子どもの思いにそった状況にすることができます。運動会は子どもが主役であり、子どもが親に日ごろの頑張りを見せるイベントです。そのイベントに誰が来てほしいのかは子どもに聞かないとわからないですし、その調整をはかるのはシングルマザーの役割です。
連絡をしたとしても、父親が「運動会は行かない」と返事をしてくることもあります。この場合でも、子どもにそのまま伝えるのではなく「仕事の休みがとれなかった」と子どもが傷つかない言い方をしましょう。父親の話をせず、「もしかしたらパパが来てくれるかも」と運動会で父親の姿を探して、運動会が終わってから悲しい思いをするのであれば、事前に父親がこないことを伝えるのも一種の優しさになります。
運動会が終わったときに子どもには「残念だった」などの気持ちではなく、いい気持ちで子どもには運動会を楽しんでもらいたいですね。
お母さんも楽しむことが大切!楽しめる方法
運動会は子どもだけではなく、シングルマザーとっても大イベントですよね。そんな運動会をシングルマザーも思う存分楽しみたいものです。しかし、多くの場合で子どものことで手いっぱいになり楽しめなかったりします。そんな忙しいシングルマザーでも、運動会を楽しめるような方法を3つご紹介します!
ママ友との交友を深めておく
人にもよりますが、やっぱり共感しあえるママ友がいるのといないのとでは、過ごし方が大きく変わります。特に子ども同士が同じクラスのママと友達になると、運動会はもちろん参観日などの学校行事のときも色々話せますよね。共通点があるもの同士は話もしやすく、年齢が近いならなおさら打ち解けやすいです。
ママ友を作るときのポイントは、子ども同士が仲いいママ友と交流を深めることです。これなら、情報交換もしやすく先輩ママにアドバイスをもらいやすいです。素直に何でも相談できる相手は、なかなか見つからないものです。こういったときに何でも話せる友達を見つけるのも、運動会を楽しめるポイントになります。また、お弁当の時にも一緒に食べる家族がいると子どもも大人数であることに、特別感があって喜ぶ子も多いです。
子どもとの写真を撮っておく
観戦している時以外の休憩や、競技と競技の合間に子どもと一緒に写真を撮るのはおすすめです。あまり写真撮影を熱心にすると、競技の進行の妨げになるので、ほどほどにすることが大事です。写真を撮っておくと、思い出として残しておくことができるので色々な場面を撮影するようにしましょう。
写真を撮影したとしても、子ども一人だけ写っている写真が多くなりがちです。しかし、一緒に写真を撮っておくと「あのときの運動会」と記憶としてよみがえりやすく、後でも楽しむことができますよ。親子の成長も感じることができますし、なにより子どもも照れたりしながらも喜びます。今はスマホでの写真は主流になっていますが、気分を変えてコンパクトデジタルカメラを使うのも良いかもしれませんね。
運動会の日の晩御飯は手抜きにする
運動会の朝、お母さんは早く起きてお弁当を作りますよね。下手すれば夜中から準備をするママもいるのが運動会です。気合十分でいいことなのですが、1日動いていると疲れがどっとたまります。さらに、運動会が終わったあとも家事や仕事が残っていると、うんざりします。そんな日は、晩御飯ぐらいは手抜きにして楽ちんに過ごしましょう!
ずっと頑張り続けるのは難しいです。上手な息抜きの仕方でよりよい時間を過ごすことができます。ゆっくりと過ごす時間が増えると、子どもとの会話も増えます。運動会の話を聞いたり、普段の学校での過ごし方を聞いてみたりなど家族団らんの時間になります。家族団らんの時間が増えることで、子どもの笑顔も増えるので自分だけで頑張りすぎないようにしましょう。
まとめ:ママも子どもも楽しむことが1番
運動会は家族イベントで、子どももシングルマザーも楽しみにしている学校行事の1つです。一番大事なのは「子どもが元気に楽しんでくれる」ところですよね。子どもはお母さんと一緒に楽しみたいのです。そのためには、お母さんは元気である必要があります。そして、シングルマザーであるあなたがしっかり子どもに関心をもって関わってあげることが大切です。また、一緒に盛り上がることも大切です!子どもは共感したがります。この記事を参考にして、運動会を子どもと一緒に楽しみましょう!