シングルマザーは、体調不良になってしまうといろいろと困ることになります。たとえ、両親や兄弟姉妹などのサポートを受けられる状況であっても、シングルマザーは仕事や、家事・子育てなど家庭の問題について一人で責任を負わなければいけない場面が出てきます。
この記事では、離婚したシングルマザーが体調不良になった時の対処法と、上手な体調管理法についてお伝えします。
目次
シングルマザーが体調不良になったときに困ること
仕事をしながら子供の世話や家事などをこなさなければいけないシングルマザーにとって、自分自身が病気になることは避けたいですよね。そこで、ここではシングルマザーが体調不良になったときに、どのようなことで困るのかをまとめてみました。
子どもの世話が大変
子育てにかかる手間は、子どもの年齢によって大きく変わります。小学生以上の子どもなら自分のことはある程度できますが、乳幼児や保育園児だと何かとケアが必要です。とはいえ、収入を得るために働かなければいけないので、一日中子どもについていることはできません。自分一人で頑張ろうとせず、人の手を借りることを考えましょう。
預け先を考えておこう
風邪など短期間の体調不良の場合、近くの実家やママ友などに子どもを預けて世話をしてもらうのが得策です。ファミリーサポートなどの公的支援を利用する方法もあります。ファミリーサポートは子供の世話だけでなく、送迎や食事の対応をしてくれることもあるので、予約を入れる際に詳細を相談してみてください。
もし、入院など家を不在にするような治療が必要な体調不良になった場合は、両親・兄弟姉妹や、信頼できる友人に子どもを預けられないか検討してください。預けられる人がいない場合は、自治体の子育て支援課を通じて児童養護施設の短期間利用を検討しましょう。
仕事を休みたくても休めない
インフルエンザなどの感染症だけでなく、溶連菌感染症や手足口病など子どもから病気がうつることはよくあります。発熱や湿疹など、仕事をするのは難しい体調になったら、我慢せず早めに職場に連絡しましょう。
「私がいなければ」と頑張りすぎる必要はありません。特に感染症による体調不良の場合、職場に感染者を増やしてしまいむしろ迷惑をかける可能性もあります。また、正社員やパート社員で雇用されているなら、有給休暇をとるのもひとつの方法です。有給休暇取得は正当な権利ですから、遠慮することはありません。
普段から上司や、他の社員とコミュニケーションを密にとっておくのも大事なことです。いざ体調不良になった時理解してもらいやすく、スムーズに休みをとれます。良好な人間関係を築いていれば、いざという時には自分が助けてもらえるでしょう。
シングルマザーの上手な体調管理法1．食事
できるだけ体調不良にならないよう、シングルマザーは普段から体調管理をしておくことが必要です。ここからは、食事に関する上手な体調管理の方法を2つお伝えします。
忙しくても自炊できる準備をしておく
食事の準備は、働くシングルマザーにとって負担が大きい家事のひとつです。掃除や洗濯はまとめてできますが、食事の準備は毎日しなければいけません。できるだけ要領よくこなすために、時間をかけずに食事を作る方法を考えましょう。
小分けに保存する
おすすめなのは、買ってきた野菜や肉などの下ごしらえをあらかじめしておく方法です。残業や休日出勤が発生することを考えて、多めにご飯を炊いて冷凍しておく、野菜をカットして小分けにしておくといった下ごしらえをしておくと、解凍したり加熱したりするだけで料理できて便利です。
冷凍保存を活用する
また、時短調理を目指すなら、冷凍食品や味付け用調味料など短時間で料理ができるアイテムを上手に活用しましょう。最近の冷凍食品は品質が高いので、週に数回利用する程度なら自然のものを使うのと変わりません。体調管理のために手作りの食事をとるのが目的ですから、手早く食事を作れる方法を優先しましょう。
総菜や外食はほどほどに
スーパーで手軽に買える総菜は、塩分や脂質が高く栄養バランスが崩れやすいです。しかし、メニューのバリエーションが豊富なのは魅力です。そこで、揚げ物など家で作ると時間がかかるメニューを中心に、週〇回までと決めて利用すると健康への影響は少なくできます。
外食についても、つい好みのメニューを選びがちなので栄養が偏り、食生活が乱れて体調不良の原因になりやすいです。食事作りに対するストレス解消も兼ねて、月に1～2回外食するのはOKとルールを決めて利用しましょう。また、外食時であっても、サラダなど野菜が多い健康的なメニューを選ぶのがおすすめです。
シングルマザーの上手な体調管理法2．睡眠
体調を整え体力を維持するためには、質のいい睡眠をとることが不可欠です。仕事や家事育児で日々忙しいシングルマザーこそ、しっかり睡眠をとりたいもの。睡眠に関するおすすめの体調管理法を2つお伝えします。
まずは『時間』を確保する
シングルマザーは、家や子どものことをすべて一人でするのでとても忙しいです。とはいえ、睡眠時間を削ってまで働いたり育児にかかりっきりになったりしていると、体力が続かず免疫力が落ちて風邪をひきやすくなります。
できれば、夜型から朝型に生活パターンを変えてみましょう。夜は寝かしつけがてら子どもと一緒に寝て朝4～5時に早起きする。子どもが保育園や小学校に行っている日中に仕事を集中してこなし、夜は12時までに寝る。このような、生活リズムを整える工夫が必要です。また、平日は忙しく睡眠時間が満足にとれないなら、休日はいつもより長めに寝るようにしましょう。
『質』も考慮する
睡眠時間をなかなかとれないなら、深くぐっすり眠ることで睡眠の質を高める方法もあります。睡眠の質を高めることで、体力回復をしやすくなります。深い睡眠をとるには、神経が休まるようお風呂に入ったり、寝る直前にスマホを見たりしないといった工夫をしましょう。
寝室の環境も大切です。室内は真っ暗にするか常夜灯程度の明るさにする、快適な室温になるようエアコンで調整する、肌触りのいい寝具に変えるなどの工夫をすると、ゆったり深く眠れるようになります。
シングルマザーの上手な体調管理法3．運動
身体をずっと休ませるよりも、適度に身体を動かすほうがストレスはたまりにくく、体調が整いやすいと言われています。どういった運動を意識したらいいのか、2つのおすすめの方法をお伝えします。
定期的に体を動かすことを意識する
営業職や販売職だと、終日立ちっぱなしで疲れることが多いです。事務職でも、パソコンを使う時間が長いなど、仕事内容によって疲れやすい場所も違いますよね。疲れたままにしていると体力が落ちやすくなるので、定期的に身体を動かす習慣をつけましょう。
といっても、時間を決めてジムに通うといった方法は、子どもを預ける必要があるので、シングルマザーには難しいかもしれません。エレベーターやエスカレーターより階段を使う、買い物をする時は車より自転車を使うなど、日常生活の中で気軽に身体を動かすよう心がけましょう。
時間が取れない時は？
仕事や家事育児に追われるシングルマザーは、自分のための時間を確保することがとても難しいです。それだけに、運動はすき間時間を活用するのがおすすめです。歯磨きをしながらスクワットをする、就寝前にテレビを見ながら10分ほどストレッチをするなど、手軽に続けるためにも「ながら運動」をするようにしましょう。
まとめ
一人で多くのことを毎日こなすシングルマザーは、自分自身が健康であることが何より大切です。食事や睡眠、運動などを見直していけば前向きな気持ちで過ごせるようになり、体調管理もスムーズにいくはず。この記事を参考に、まずできそうなことから始めてみてください。
