この記事ではシングルマザーの起業について、そのメリットやデメリット、起業にあたっての注意点をお伝えします。起業なんてハードルが高すぎる!と思われるシングルマザーもいらっしゃるかもしれません。
しかし、起業して軌道に乗せることで、子どもとの時間も増え、経済的な余裕が出てくるため興味があるシングルマザーにはぜひ目指して欲しい道になります。起業をしたいと漠然とでも考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
シングルマザーが起業するメリットとは?
シングルマザーが起業するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、起業することで得られるメリットを解説していきます。
家事との両立がしやすくなる
シングルマザーが自分で起業することによって、時間のコントロールがしやすくなります。時間のコントロールをできるので、時間の確保もしやすくなります。会社員やパートは勤務時間が決められているため、出勤してから帰るまで家のことは何もできません。
その点、起業をすると自分で働く時間を決めることができます。たとえば、家事を仕事の合間にこなすことも可能になります。
子どもと過ごす時間が増える
起業によって時間のコントロールが可能になると、家にいられる時間も確保することができます。家にいられるので、子どもと過ごす時間が増えます。まだ預けることができない小さい子どもを持っているシングルマザーや、これまで会社勤めやパートが忙しく子どもをかまってあげられなかったシングルマザーには大きなメリットです。
経済的な自立ができる
時短の会社勤めやパートではなかなか収入は増えません。しかし、起業し事業を軌道に乗せることで収入を増やし、経済的な自立を図ることができます。厚生労働省の調査によれば母子世帯の平均年間収入は243万円です。同年度の平均世帯年収が560万円であることを考えると、シングルマザーは経済的に不利と言わざるを得ません。シングルマザーで生活保護を受けている人もいます。
■参考:厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」
(※1)厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11923000-Kodomokateikyoku-Kateifukishika/0000188136.pdf
■参考:厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」
成功すると一気に収入が増える
起業に成功すると一気に収入が増えていきます。さらに、一般的には会社員よりも事業主のほうが、様々な費用を経費で落とせるため使えるお金も多くなります。起業にはそれなりの覚悟が必要で、軌道に乗るまで苦労も多いのは事実です。しかし、手堅く続けていくことで成功し、経済的に豊かな生活を送ることは不可能ではありません。
シングルマザーが起業するデメリットとは?
シングルマザーの起業は、時間的な余裕を生み出し、経済的に豊かになれる可能性を持ったものです。しかし、メリットばかりではなくデメリットもあります。ここでは、シングルマザーが起業をするデメリットを解説していきます。
全てが自己責任
起業は自分が事業主となるため、事業の運営でおこることはすべて自分の責任となります。会社員やパートであればこれまで会社が代行してやってくれていた、社会保険や健康保険、税金の処理などもすべて自分で行う必要があります。
社会的信用は薄くなる
実はクレジットカードやローンの審査は、安定した収入のある会社員のほうが通りやすいです。会社員を辞め起業した場合、クレジットカードを作るときや住宅・車のローンを申し込むときに、金融機関の審査は厳しくなります。
収入が無いことも
起業しても、業績が低迷することもあります。そのような中でも、事業運営に資金を投入する必要もあるため経済的に貧しくなることもあります。起業を考える場合は、軌道に乗るまでのお金のやりくりを考えておくことが大切です。
精神的、体力的にきついことも
シングルマザーが起業すると、家事・育児にプラスして事業運営をすることになります。これには相当なエネルギーが必要です。事業が軌道に乗るまでは、自分でやることもかなり多く忙しくなる一方で、想定外のハプニングが日常的に起こります。さらに、家事や育児もこなさなければなりません。精神的にも体力的にもきつくなることが多いです。
シングルマザーの起業におすすめの職種
ここまで、シングルマザーの起業についてメリット・デメリットをお伝えしてきました。それを踏まえて、ここではシングルマザーの起業におすすめの職種をご紹介します。
Webライター
シングルマザーに人気がある職種がWebライターです。PC1台あれば、クラウドソーシングサイトを使って仕事を受注し、興味ある分野や好きなジャンルについて、好きな時間に執筆することができる手軽さが魅力です。ただし、ライター未経験者は、文字単価1円以下の低い収入にしかならない仕事がほとんどです。1記事書くにも時間がかかるので、ほとんどの場合、最初は数万円しか収入になりません。地道に書き続けることで文章力がつき、単価の高い仕事を獲得できる可能性がでてきます。
講師
自分が保有する資格を使って講師となることができます。講師業は、自宅やカルチャーセンターで講座を運営している人が多いです。具体的にはアロマテラピーやエステ、ネイリスト、またピアノや公文式などの習い事といったものになります。受講生集め等は自力で行う必要がありますが、自分が得意とする分野で興味のある人を集めて行う講師は、楽しみながらできる仕事です。
カウンセラー
人のお悩みを聞いて、相談に乗ったりサポートしたりするのがカウンセラーです。実は資格が無くても名乗れてしまいます。自分の経験を活かしてキャリアカウンセラーや子育てカウンセラーをするシングルマザーは多いです。集客を自分で行う必要がありますが、自分の経験をもとに人助けをできるやりがいのある仕事です。
コンサルティング
コンサルティングで起業することもできます。たとえば、キャビンアテンダントなどの経験があるシングルマザーはマナーコンサルタントになることがあります。資格があれば会計事務所を開業して、経営コンサルタントとして活動することもあります。また、最近ではチャットワークなどで在宅でコンサルティング活動したり、本の執筆や講演をしたり、オンラインサロンの開講をしたりなどと幅広く活躍しやすい環境が整ってきています。
シングルマザーが起業をする上での注意点
ここではシングルマザーが起業を考える上で、押さえておきたい注意点を解説します。
まずは小さく始める
起業は小さく始めることをおすすめします。起業は一定の成功までに失敗することも数多くあります。失敗してもダメージが少なくするように、まずは小さく始めましょう。会社員の人は、副業が禁止でなければダブルワークから始めることをおすすめします。
制限・期限を作る
起業すると、次から次へやるべきことが発生します。しかし、事業発展のためとあれもこれもやっていると、いくら時間があっても足りません。専門外の案件は断る、仕事の時間を決めるなど制限や期限をあらかじめ作っておくことで、起業のメリットである時間のコントロールを行うことができ余裕が生まれます。
メリハリをつける
起業すると、仕事と家庭の境界線が曖昧になってきます。メリハリのある仕事の仕方がシングルマザーが起業するにあたっては極めて大事です。自分の働きを優先させて子どもをないがしろにするのは避けましょう。1日の中で子どもと過ごすときはPCを触らない、休む日は絶対休むなどのON/OFFのメリハリをつけるようにしましょう。
目標を見失わない
起業して忙しくなる中で、自分が立てた当初の目標を見失う人が多いです。自分は何のために起業したのか、何をしたかったのかは自分の働くモチベーション維持のために大切です。起業は自分が主役です。自分を奮い立たせる根本となる目標を、どんなに忙しくても見失わないようにしましょう。
まとめ
この記事ではシングルマザーの起業について、メリットやデメリット、おすすめ職種や注意点をお伝えしてきました。起業をすることは簡単なことではありません。しかし、苦労を乗り越えた先には会社員やパートでは得られない大きなメリットがあります。起業に興味があるシングルマザーは、起業を考えるときに今回解説したことを参考にしてみてください。