今の時代シングルマザーであっても彼氏ができることは、全く珍しいことではありません。実際に、良縁に恵まれて再婚する人も多いです。しかし、その結婚までには立ちはだかる壁がいくつかあります。
一般的に離婚歴がある人は、相手の両親には悪く思われやすい傾向にあります。世間的にシングルマザーが増えてきているものの、まだまだ一般的とまでは言えません。そのため、悪目立ちしてしまいやすい傾向もあります。そこで、この記事では結婚に反対される理由と良縁があったときの両親を説得する方法についてご紹介していきます。
目次
なぜシングルマザーの結婚は反対される？
シングルマザーの結婚は、なぜ反対されやすいのでしょうか？もちろん、相手の両親から反対されることは容易に想像できると思います。しかし、現実にはシングルマザー自身の両親から反対されることも多いのです。自分の親だとしても、とても馬が合って仲良い場合と、仲良の悪い場合の2通りがあります。血縁が濃いとしても、ときには嫌い合ってしまうこともあるのです。ここでは、自分の親と相手の親から反対される場合の2通りに分けて、その状態が意味するところを説明していきます。
自分の親から反対される場合
自分の親と仲が悪かったとしても、親はあなたのことを真剣に考えてくれています。あなたが一度心に決めて結婚した人と、夫婦生活を続けられなかったことを親はどう思っているかという点が重要となります。子どものことを「どうでもいい」と考える親はほとんどいません。その関心度は各家庭で異なりますが、結婚相手と別れるときにごたごたしてあなたや子どもが傷ついている姿を親が知っている場合は、あなたたちがまた傷つくかもしれないということを恐れています。
あなたも、もし自分の子どもが傷つくかもしれないとわかっていることは、できれば避けたいとは思いませんか？それと同じ気持ちで、あなたの両親も「もしかしたら、また子どもと孫が傷つくかもしれない…」と考えて不安になり簡単には結婚を了承することができないのです。
また、もし孫をすごくかわいがっている場合、ニュースなどで見聞きする「連れ子を虐待」などの痛ましい事件が起きるのではないかと危惧することもあります。再婚相手の男性と孫は、血縁上の親子でないので、本当に子どもをかわいがってくれるのかが心配になるのです。
相手の親から反対される場合
相手の親から結婚を反対されることは、容易に想像できると思います。相手の両親からすれば、自分のかわいい子どもが、いわゆる「一度結婚に失敗した人」と結婚することにリスクを感じるのです。相手の親もあなたの両親と一緒で、自分の子どもが辛い目に合うようなことは避けたいと考えます。そういった思いから、リスクを感じる相手との結婚を容易に了承することができないのです。
また、もう一つ大きなポイントはシングルマザーと結婚すると「いきなり自分たちがおじいちゃんとおばあちゃんになること」です。通常は、徐々に祖父母になることの心の準備をしていくものですが、シングルマザーとの結婚となれば急に祖父母になるわけです。
しかも、自分の息子と血のつながりがある孫ではありません。その孫が、赤ちゃんのころも知らない状態です。このような状態のため、相手の両親からすれば「ちゃんと孫としてかわいがってあげられるだろうか」「結婚後に新たに生まれる孫との接し方に差ができるのではないか」と自分たちの身の振りを心配する親も多いのです。
反対されても両親の気持ちを無視してはいけない
結婚をする本人たちからすれば「私たちももうしっかりした大人なんだから、自分たちが誰と結婚しようが関係ない！」と思うでしょう。そのため、反対を押し切りたい気持ちになるのも当然です。しかし、すぐに結婚を強行するのではなく、一旦親の言う話をしっかり聞いてあげましょう。
これは親の言うままにするべきという話ではありません。ここで考えるべきは「親がそういう気持ちになったんだ」ということを受け止めることです。結婚のことを聞いて親も最初は驚きいろいろなことを言ってくるでしょう。しかし、時間がたつと親の頭も冷えて、少しずつ冷静な意見を聞ける可能性があります。
あなたがいろいろと考えているのと同じで、親も親なりに一生懸命考えているのです。それを無視したり反論してしまうのは状況を悪化させてしまう可能性が高くなります。まずは、お互いが落ち着いて話せる状況を待つことを考えるようにしてください。
親を納得させるためにできること
結婚したい人が見つかったのに親が反対したままでは、幸せな家庭を築く第一歩が不安定になります。そこで、結婚を考えているシングルマザーが悩むのは「反対している両親を納得させる方法ってなに？」となるでしょう。そこで、ここではシングルマザーが結婚を親に納得させるためにできることを3つご紹介します。
話し合いに時間をかける
親を納得させるには、話し合いに時間をかけることが大切です。それが、なぜ大切なのかというと、人は相手に自分の気持ちが伝わってないとわかると腹が立ったり、悲しくなったり感情が落ち着きません。そんな感情が高ぶっている状態で、まともにゆっくり話をして納得してもらうのはとても難易度が高いでしょう。
まず感情を落ち着かせるには、親にもゆっくり考える時間を作ってあげることが必要です。まだお互いに新しい旦那との関わりも少なく、結婚をする相手がいったいどんな人間かもわからないような状態では親もどう言っていいのかわからないのです。
そして親と言うのは、最終的に子どもが幸せになってくれればそれでいいのです。幸せになる可能性は、日々の関りや相手の性格・考え方などから親が感じ取っていくものです。つまり、時間をかけることで親が結婚相手のことを理解してくれるようになるのです。「時間が解決する」という言葉はよく考えられた言葉ですね。
特に、結婚相手の親ほど心の準備ができていなものです。相手の親は、あなたのことを何も知らない状態のため、より時間を必要とすると考えましょう。
親の気持ちに理解を示す
結婚をするということは、独り立ちをすることを意味します。もしあなたのかわいい子どもが自分の手から離れたらどう思うでしょうか？少なからず寂しい気持ちになるはずです。そのような思いを親がもう一度体験するとなると、また悲しい気持ちになると思いませんか？
そして、もし孫をすごくかわいがっていた場合、内孫も手が離れてしまうということにとても寂しさを感じるものです。だからといって結婚反対の理由にはなりませんが、少なからず親は寂しい思いをするということに理解を示さなければなりません。
また、親は多くの人生経験をしています。そういった人生経験から、子どものしようとしていることに口出しをしたくなるのが親なのです。いつも「大丈夫かな？元気かな？」という気苦労をかけてしまうこともあります。結婚をするとなると、親の気持ちに影響があるのは当然です。そのような、親の気持ちを理解して話を聞きましょう。
相手の親の気持ちも考える
相手の親の気持ちは、一般的にバツイチや子持ちに対してよい印象をもてないことを理解しなければなりません。結婚により突然孫ができてしまうのですから、相手の親にまで結婚の影響があるのです。結婚は自分たちだけの話と思いがちですが、実際は相手の親や親戚にまで影響があります。このように、反対をするにもきちんとした理由があることを理解しましょう。
自分を理解してもらいたいのなら、まずは相手の気持ちや考えを理解するところから始めることが大事なポイントになります。
お互いに知り合っていく
相手の親は、あなたの幼少期や大人になるまでの過程を知りません。そういった情報の少ない状態で、あなたのことをすぐに理解してもらうのは難しいです。考え方や感情などを知ったうえで相手の理解につながるので、関わらなければ理解できないのです。
結婚を納得させる近道は「あなたという人間を知ってもらうこと」です。相手の親はあなたのことを知らないから、結婚を了承することもできないのです。「もしお金遣い荒い子だったら息子が苦労するんじゃないか」「性格がきつすぎてうまいこといかなかったんじゃないか」などと知らないことほど想像や憶測がひろがります。このような心配をなくすことができれば、相手の親は反対する理由はなくなります。相手の親の心配を払拭すること、これが一番の円満な結婚への近道です。
絶対してはいけない3つのこと
結婚を反対する親に対して、逆に絶対に行ってはいけない行動が3つあります。これらの行動をとってしまうと、話がこじれてしまい円満な結婚が遠ざかってしまいます。3つの行動の共通点は「親の感情から逃げてしまうこと」です。親の反対する気持ちを受け止めないでいると、結婚は非常に難しいものになります。ここでは、結婚に反対している親にしてはいけないことを3つご紹介していきます。
感情的になって親を非難する
感情的になって親を非難するのは、ありがちな行動です。あなたも自分の気持ちを理解してくれないことに腹が立ったり、悲しい気持ちになったりするのでつい親と話をするのに喧嘩腰になってしまいやすくなります。また親も非難されるたびに「なぜ私たちの言っていることがわからないんだ！」と感情的になって、収集のつかない状態になっていくのです。これでは納得させるもなにも、最初からもめるのが前提の話し合いになってしまいます。
自分の親や相手の親が感情的になるのは、当たり前のことと考えるようにしてください。急な話で感情的になるのは当たり前です。話を受け入れるまでは、感情は高ぶってしまうものです。いろいろな不安要素が親の頭のなかをぐるぐるとめぐるわけなので、それが落ち着くまでは待ってあげましょう。また感情的にならずに相手の話を傾聴することで、相手の感情を落ち着かせることができます。
親の言うことを聞いて諦める
親の言うことを聞いて、素直に諦めるのが良いわけではありません。親は、しつけの時にでも子どもの出方を試す傾向があります。既に自立した大人として生活をしているのなら、しつけの時期ではなく1人の大人として生きていかなくてはいけません。
そういったなかで自分の意見があるのに、親の意見に流されるようでは「意志が弱い」「自分の事も決められない」「いつまでも心配な子」と親からのレッテルが貼られる可能性があります。そうなってしまうと、今後同じようなことがあったときに、反対をすれば言う通りにすると思われてしまいます。このような状況では、いつまでたってもあなたは良縁があっても、結婚することができなくなります。
親であっても、別の人間であるため意見が違って当たり前です。大事なのは親の言うことを聞くことではなく、話を聞くことと自分の人生の選択肢を覚悟を持って選ぶことです。
駆け落ちをすること
一番してはいけないのは、親と向き合うのを辞めてしまい駆け落ちしてしまうことです。まだお互いに初婚で、経済的格差があるなどやむを得ない事情があれば別ですが、一般的にそういったことは少ないでしょう。
なぜ自分勝手かと言うと、駆け落ちは子どもの意思を全くに無視しているからです。シングルマザーは結婚するときに、慎重に子どもの気持ちを十分に汲んでやらねばいけません。駆け落ちするということは親子の溝を深めてしまい、子どもからすればおじいちゃんおばあちゃんとの関りが遠ざかってしまいます。反対を押し切るのではなく、きちんと向き合うことが必要なのが結婚になることを理解しましょう。
まとめ：結婚するには時間と話し合いが必須！
シングルマザーが結婚するとなると、通常の初婚同士の結婚とは少しわけが違います。子どもがいるぶん、子どもへの配慮と気持ちを汲むことも必要となり、それは親に対しても同じです。急な話であればあるほどに、親の話をゆっくり聞く時間が必要と考えてください。例え、最初は反対されたとしても、時間をかけることでお互いに少しずつ歩み寄れるときがくると信じて行動をしていくことが大切になります。
