シングルマザーは、男の子の育て方で悩みを抱えることが多いです。そして、悩みを打ち明けられる相手がいなかったり、どこへも相談できなかったりして自分一人で悩みを抱えがちです。そんなシングルマザーのために、多くの人が経験する悩みの対応策をご紹介していきます。

女性には、理解しづらい行動の特徴や、成長過程に必要なサポートなど自立した大人に育てるためのポイントを取り上げました。無理せず取り組みやすいところから挑戦してください。

シングルマザーが男の子の育て方で悩んでしまう理由

シングルマザー=母子家庭。「家庭に男性がいないから、男性特有の問題は教えられない」と思っているかもしれません。しかし、子供の成長に合わせた知識を備えていれば大丈夫です。必要以上に身構えなくても問題ありません。ここでは、シングルマザーが男の子の育て方で悩みとして抱えることが多い問題に対し、有効な対応方法をまとめています。

シングルマザーだから男の子がお父さんとふれあえない

公園で父親と遊ぶ子どもを目にしたとき、その光景に影響されて自分を責める必要はありません。「父親の役割=子どもの遊び相手」という前提で生活していると、シングルマザーで生きている状態が苦しくなります。

男の子だからお父さんがいたほうが良かったのかも。父親とのふれあいを経験させてあげられない…。いろいろな葛藤が湧いてきて、シングルマザーになった現状をネガティブにしか受け取れなくなるかもしれません。確かに肩車などは男性のほうが安定感もありますが、女性に無理ということはありません。

父親に触れ合う機会が少ない家庭は、シンママだとは限らない

お父さんとふれあえない状態は、両親がそろっている家庭にも起こります。忙しくて家庭を省みない父親。自分の趣味ばかりに没頭する父親。苦手な子供の相手をしない父親など、母子家庭だけに限った話しではありません。特に、父親が単身赴任をしていたら、母子家庭とほとんど同じ状態です。

子どもに愛情を持って接するシングルマザーなら、父親とのふれあいがなくても男の子はまっすぐ育ちます。異性の親から注がれる愛情を感じられる生活のほうが、子どもが成長したときの恋愛や結婚に良い影響を与えることも考えられます。ママとふれあえる男の子のほうが、女性を大切に扱う素敵な男性になると考えましょう。

シングルマザーにはわからない男の子の男性器

男の子は、幼少期から男性器に興味を持ちます。先端からおしっこを飛ばし、自分でさわることのできる体の一部として愛着を持っている子もいるでしょう。小学校低学年くらいまでは「面白いからさわる」という行為もありますが、寂しさをまぎらわせるためにさわったりもします。その場合は、スキンシップを増やして子供とたっぷり遊ぶ時間を作ってください。「こんな年齢からさわるなんて」という気持ちもあるかもしれませんが、いちばん身近な男性器をさわることで安心感を得ているだけです。成人男性の行為とは違うので、ママから与えられる安心感に満たされたらさわらなくなります。

他にもシングルマザーに気をつけて欲しいのは、男性器の皮をきちんとむけるかどうかです。男の子なら誰もが通る道ですが、女性であるママには未知の世界。中学生くらいになって自分でむく子供もいますが、「むいておいたほうが良い」という情報は、高学年の保健体育でも教えてもらえないかもしれません。

皮をかぶったままの場合、皮の下に垢や汚れが溜まり不衛生な状態になります。将来的に性交渉へも支障をきたすことがあるため、小学生のうちにむいてあげたほうが良いかもしれません。むいてあげるにも痛みが伴うので、泌尿器科もしくは小児科の医師へ相談してみましょう。「なんとなく恥ずかしい」という気持ちもあると思いますが、男の子にとっては大事な問題です。

シングルマザーの男の子はいつまで温泉へ一緒に入る?

シングルマザーが温泉へ行く場合、男の子も一緒に女湯へ連れて行きます。小さな子供をひとりで男湯へは行かせられないので、当然のことです。世間には「温泉へ行かなければ良いのでは?」という声もあります。しかし、温泉へ行くことに極一部に過ぎない世間の声を気にする必要はありません。

年齢制限がある

ただし、女湯へ連れて行くかどうかを、男の子の成長に合わせて考えなければいけない場合もあります。まず、大前提として都道府県ごとに男の子が女湯に入ってよい年齢が定められています。東京都であれば10歳になると、男の子が女湯に入ることはできません。

法的な問題だけではなく、体の成長についても考える必要があります。例えば、小学生低学年でも身長が高く体が大きいなら、年齢が低くても控えたほうが良いかもしれません。小学校3年生の平均身長は130cmくらいなので、これよりも高く140cmくらいあれば5年生に近い状態です。さすがに5年生と同じくらい大きくなれば、9歳だとしても他の女性客から敬遠されるかもしれません。逆に5年生でも身長が低ければ、低学年だと思われ問題視されないこともあります。

子どもの意思を尊重する

高学年になれば子供のほうから「女湯は嫌だ」と言い出すこともあるため、年齢だけで区切るのではなく、本人の意見や体格、温泉施設の客層などを考えて決めてください。ひとりで行かせる不安があるなら、温泉施設の職員に声をかけておくと良いでしょう。

また、男の子をお風呂へ入れる場合も、子どもの成長に合わせた対応をしましょう。小さな頃はママが体を洗ってあげなければなりません。ただ、自分でシャンプーができるようになったら、少しずつ1人でお風呂へ入る練習をさせてください。4年生になったときには、完全に1人で入れるようになるのが理想です。学校によっても違いますが、5年生になったら宿泊を伴う研修が行われることがあります。海や山の施設で自然を学び、友達や先生といろいろな体験します。それまでに1人でお風呂へ入り、みんなと歩調を合わせられるようにしておきましょう。

シングルマザーと男の子の思春期の向き合い方

思春期になると、子どもも周囲の状況がわかってきます。他人の家庭と比較したり、自分の置かれている環境に納得できなかったり、扱いの難しい年頃になってくるでしょう。ただ、今の時代は、「ひとり親だからしてはいけない」という制限もありません。

人に協力を求めなければならないケースもありますが、味方になってくれる人もいます。思春期の子供とどう向き合えば良いのか。何に注意すれば良いのか。シンママだからこそ、気をつけて欲しい事例を集めました。思春期の男の子と向き合うときの、参考にしてください。

シングルマザーは男の子にスポーツを教えられないの?

子どもが、どのスポーツをやりたいかにもよります。卓球やテニスなど個人競技であれば、競技を行う施設と指導者を探して習うことができます。お母さんも一緒に習って、対戦相手になってあげればコミュニケーションも図れるでしょう。

ただし、野球やサッカーの場合は、教えてあがるのは難しいでしょう。どれだけ知識を持っていたとしても、実際にやった経験がなければ難しいのです。もちろんそれはシングルマザーだけではなく、両親そろっていても同じです。父親がいてもやった経験がなければ教えられません。何よりも、父親が運動音痴の可能性もあります。

習い事として通う

男の子が野球やサッカーを習いたいなら、学童軟式スポーツ少年団や硬式チーム、サッカーのクラブユースチームに所属する方法がおすすめです。学童野球やサッカーはクラブチームと違って費用の負担も少なく、経済的な問題が生じにくいです。その代わりに保護者のお手伝いがあり、お茶当番や大会運営の協力をお願いされるところもあるでしょう。どの程度の負担があるのかは、チームによって違うため、所属している子どもの親や責任者に聞いておくと良いです。

クラブチームなら費用の負担はありますが、保護者のお手伝いはほとんどありません。クラブチームなら、スポーツに家庭環境を持ち込んで問題視するようなチームはないので、シングルマザーもスポーツしたい男の子の未来を導いてあげられます。

シングルマザーと男の子の反抗期について

どこの家庭の子供にも反抗期はあります。性格によっても違いますが、多くは11~14歳くらいの間で始まります。それまで大好きだった母親に対して素直になれない。気持ちとは反対の言葉を話してしまうなど、その行動もさまざまでしょう。

場合によってはイライラが募って、ベッドや机に八つ当たりをする場合もあります。また、鉛筆で教科書やノートを書き殴ったり、ビリビリ破く子もいるかもしれません。あまりに態度がひどければお母さんも落ち込むかもしれませんが、反抗期が永遠に続くわけではないので対応策をとって乗り切ってください。

反抗期の子供にやってはいけない言動は、次のとおりです。

  • 感情的に言い返す→お互いの感情がぶつかるだけ
  • 無視する→見捨てられていると子どもに勘違いさせる
  • 物や現金で機嫌をうかがう→その場しのぎにしかならない

反抗期の子どもは、自分の気持ちをうまく表現できません。本当は悔しかったり、悲しかったり、いろいろ思うところはあってもどう伝えて良いかわからないのです。母親にとって、理解することが難しい行動へ出たりすることもあります。しかし、それは母子家庭だからではありません。反抗期は誰にでも起こりうる成長過程の1つと考えましょう。

女の子でも似たような状態になります。ただ、女の子は口達者な部分があるため、行動ではなく言葉で表されることが多いです。男の子の場合は力がついてくるため、行動レベルで「難しい」と感じるのかもしれません。体の成長に心が追いつけば、反抗期も自然に落ち着きます。

人と接する機会を増やす

心の成長を促すには家庭の中だけに押し込めるのではなく、外の世界と多くの接点を作ってください。例えば、スポーツをする。アウトドアへ出かける。地域の行事へ参加するなど、何でもかまいません。子どもの意見を取り入れて、できることから始めましょう。外の世界との接点を増やせば、お母さん以外のいろいろな人から社会の仕組みを学べます。誰かから教えられてわからない部分があったとしても、良い刺激となって心の成長を助けてもらえます。

表面的にわかりづらい反抗期としては、「何も話してくれなくなる」というケースがあります。何度話しかけても何を話しても答えてくれない。元々の性格にもよりますが、答えてくれなくても、自分の意見を持っていないわけではありません。表に出さないだけで、しっかりとした主張を持っている子どももいます。強引な態度で迫るとますます殻に閉じこもってしまうので、少し距離を置いて見守りましょう。

シングルマザーと男の子の組み合わせで起こる再婚問題

せっかく素敵な男性に巡り会えても、子どもの存在を気にして再婚へ踏み出せないシングルマザーも多いでしょう。再婚して男性と息子がうまく生活できるだろうか。男性との間に新しい子どもが生まれたら、連れ子である我が子をかわいがってもらえるだろうか。

子離れできないから再婚する気になれない。そんな悩みも多く、どうしても自分の人生を優先できない母親もいるでしょう。ただ、子どもの年齢を考えて再婚を視野に入れ、人生を再構築するのは問題ありません。子どもが小さいうちの再婚なら、家族として打ち解けやすくなります。注意して欲しいのは、思春期に差し掛かったときの再婚です。子どもとちゃんと向き合って、時間をかけても認めてもらえるような行動が必要です。

子どもだけでなく、自分の将来も考えて

さらに「息子のことだけを考えたいから再婚したくない」というシングルマザーもいますが、子どもはいつまでも、子どものままではありません。男の子なら自分の力で人生を切り開いていくでしょう。困難に立ち向かって成功を手にし、母親を楽にさせてあげたいと思うかもしれません。気づいたら、幼いころの子どもではなくなっています。

お母さんが年齢を重ねるように、息子は大人へ成長してひとりでも生きていけるようになるのです。子どもが独り立ちしたとき、母親の人生に残るのは思い出です。頑張って育てた記憶だけが輝いた状態となり、寂しさを味わうかもしれないのです。「やっと自由になった」「私には仕事があるから」という状態なら大丈夫ですが、1人になった寂しさから心の安定を失う人もいます。そのため、最初から再婚を否定するのではなく、大人になった子どもに心配をかけないための選択肢としておきましょう。

まとめ:シングルマザーの男の子の子育てに対する悩みには

ここまで説明してきたとおり、お父さんとふれあえなくても大きな問題は生じません。シングルマザーが男の子を育てていくことで、抱える悩みは非常に多いはずです。しかし、どのような問題であっても解決策はあります。それでも、困ったときは他人を頼りましょう。男の子の育児で悩みを抱えたとしても、この記事を参考にして、シングルマザーとして自分が輝ける方向に向かえるように行動していってください。

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