シングルマザーだからこそ「楽しい」と思える生活スタイルがあります。結婚をしている夫婦と、ひとり親であるシングルマザーの生活様式は違いますが、それぞれの子育て環境にはメリット・デメリットが生じます。それらを踏まえ、シングルマザーだからこそ味わえない楽しさが存在するのです。
そこで、ここからは、シングルマザーだからこそ、楽しいと思えてしまうメリットを紹介していきます。今からシングルマザーとして生活をする人も、これからシングルマザーになる予定の人も、良い点を知っておくことで将来の不安を解消する手立てとなると思います。
目次
一人ですべてが決められる自由さがある
シングルマザーが「楽しい」と思える時としては、自分だけですべてを決めることができる自由さが挙げられると思います。たった一人で生活をしていく孤独感がある一方で、自分の思い描くスケジューリングを立てることができるでしょう。
結婚していた時には、夫のスケジュールなどを把握しておかなければならない手間もあったと思いますが、シングルマザーとして生活をする上では他の大人の予定を把握しておく必要がありません。自分と子どもだけの生活を、思う存分楽しむことができるのです。
毎日の生活から休日の予定まで、すべての時間のスケジュールを自分で管理できます。自由に何も気にすることがなく、子どもと自分のスケジュールを合わせながら計画を立てる楽しみも、シングルマザーだからこそ楽しめる特権ではないかと思います。
特に結婚をしているときには、夫のスケジュールと自分のスケジュールを照らし合わせて予定を立てなければならなかったり、時には夫から予定に対して「ダメ」と拒否をされてしまうことも考えられます。束縛や強制されていたことと比べると、シングルマザーの方が自由度の高い予定を決められる楽しさを味わうことができるでしょう。
家事も少々手を抜いても大丈夫
家事や料理にたいして文句を言う人はいません。結婚していた時には、夫からリクエストをされたり、好き嫌いを把握したりと、大人のために工夫することがあったと思います。しかし、シングルマザーになると、子どもだけを優先した家事ができるため、自分が「こうしたい」「これを作りたい」と思ったものを作る自由を楽しむことができます。
日々の家事につかれてしまったときには「今日は手抜きにしようかな」と思っても、ほかの大人がいないことを考えると少々手を抜く時間を作りやすいこともメリットといえるでしょう。特に夫から家事の要望を受けて嫌な気持ちになっていたシングルマザーにとっては、家事の時間が有意義なものとなると感じます。
私生活の解放感が高い
シングルマザーとして生活をする上で、少しは自分の時間がほしいと思うときがあると思います。日頃から忙しい毎日を過ごしているママにとって、自分の時間を作りたいと思う人は多いでしょう。そのため、日々の生活において自分の時間を作りたいなと思ったら、空いた時間を自分だけの時間に有効利用できると思います。
これが結婚をしていた場合、空いた時間を夫のために使ったり、自分の時間を割いて夫のために尽くす時間に置き換えていることも良くある話です。シングルマザーは独り身である自由もあることから、私生活において自分の時間を工夫してすぐに作ることができる解放感のあふれる生活を送ることができると思います。
子どもとの時間を独占できる
シングルマザーは子どもと一緒に過ごす時間が多く、子どもを独占できるメリットがあります。
結婚していれば、子どもと過ごす時間は夫と折半していたものが、親が一人になることで子どものそばで時間を共有できるメリットが見えてくるでしょう。
また、子どもの成長を傍で見続けることができるため、自分だけの特権として子どもと過ごす時間を楽しむことができます。
子どもと接する機会が多く持てる
シングルマザーだからこそ楽しいと思える時間は「子どもとの時間を持つこと」ではないかと思います。子どもと密接に時間を送る機会が多いことから、ほかの大人に邪魔をされることがないと感じます。
結婚していると、夫が子どもを独占する時間があり、自分自身が独占することが難しい歯がゆさも生じるでしょう。その点、ひとりだけの親であることから、子どもと接する時間や機会が多く持てる幸せをかみしめることが多いように感じます。
子どもと話す機会を多く持てる
子どもと多く接する機会が多いことから、子どもとのコミュニケーションを密にとることが可能になると思います。子どもにとっても、頼れる親がシングルマザーであるママ一人なので、大人にしか相談することが難しい悩み事や、日常で起きたことについての相談などをしやすい人でもあります。
そのため、シングルマザーになると、子どもとの距離が縮まりやすい関係を築くことができ、この関係が大人になっても続くでしょう。ささいなことから悩みまで、すべての話をしやすい人物として、とても頼られる存在になることから、子どもに信頼されているという自分の立ち位置に楽しさがみられると感じます。
子どもと旅行に行きやすい
休日などで子どもと外に出かけようとしたとき、子どもとシングルマザーだけしかいないことから、旅行などの計画を立てやすい環境にあると感じます。結婚していると、夫の仕事のスケジュールなどを把握したり、夫の身支度までもしなければならないなんてことをききます。旅行をする前の準備の段階から手間暇を惜しまずに苦労する部分もあるでしょう。
その点、シングルマザーとしての環境は、自分の身支度と子どもの身支度をそろえてあげるだけです。旅行に行く準備も手間が少なくなり、すぐに予定を立てやすい環境にあると感じます。いざ旅行先を決めようと相談するときにも、子どもが行きたい場所を優先的に選ばせてあげることができるので、大人の干渉を受けず、子どもが楽しいと思える旅行を計画できるでしょう。
金銭面の負担が楽になる
シングルマザーになると「お金の面で心配になる」という意見がよく聞かれます。収入がシングルマザーだけになってしまうため、家計に負担を強いられてしまうのではないかという意見から、シングルマザーになることにためらう人も多いでしょう。
しかし、シングルマザーになったことで金銭面の負担が楽になるということも考えられるのです。その要因としては、大人が一人だけ減ったことで受ける影響にあります。
自分以外の出費を考えなくていい
シングルマザーになって、収入が自分だけになってしまうことに「やりくりするお金が少ない」と懸念する人も多いでしょう。しかし、離縁をしたことで、生計の中に「夫の出費」がなくなることを考えてみましょう。
出費の内訳としては、会社の交際費・ゴルフなどの費用、趣味などで使う出費、その他交友費用など、大人にかかっている費用が決して安くはありません。収入源が一人だけ減った分、支出を抑えることができていることを考えると、シングルマザーになってから「意外と生計が成り立っている」と思う人も多いと感じます。
夫の出費が減る
また、結婚していたころに夫の出費で頭を抱えていた人にとっては、シングルマザーになったことで「家計が安定した」ことを実感できる人もいると思います。そして、自分にかかる出費だけを考えながら家計をやりくりする点では、「見えやすい」出費を想定しながら生活をするため、出費に関して頭を抱えなくても良いことが多くなるでしょう。
シングルマザーとして気を付けなければならない出費が「自分にかかる出費」と「子どもにかかる出費」になるので、家計のやりくりも結婚しているときと比べて楽になる傾向が想定できます。
今まで負担になっていたものから解放される
結婚していたころに夫に「借金」があったり、支出が大きかったりする場合には、シングルマザーになってからの負担が軽減していることが実感でき、安定した生活を送ることができると考えられます。今までお金に悩みながら生活をして、毎月の支払いにおびえながら生活をしていたことから解放されます。
金銭面で生活に影響が出てしまうことで離婚を考えている夫婦も多いことから、支払いに対して解放されることは、ママにとっても子どもにとっても安定した生活を送ることができる一歩になるでしょう。実感しやすい場面では、離婚をしてシングルマザーになったときに迎える１ヵ月の出費を計算したときでしょう。
離婚の原因が金銭面だった場合
今まで用意していた金額がマイナスになることはなく、１カ月生活をしてみると「あれ？これだけの出費で大丈夫かな」と、不安になるほど安い支出に驚くことが多いようです。もちろん、離婚をする原因は人それぞれに違うと思いますが、金銭面が原因の場合では、シングルマザーになった方が生活が安定するという意見もあるようです。
シングルマザーのほうが支援があって楽
シングルマザーになると、ひとり親家庭としてさまざまな手当や支援を受けることができます。
ひとり親家庭としての生活の補助になるため、支援を受けることで安定した生活を送ることが可能になるでしょう。
一人だけの収入で生活をしていくシングルマザーにとって、楽しい子どもの生活を守っていくための支援になることから、受けられる支援はしっかり受けることで安心できる生活を送ることができますよね。安定した生活を送ることは、シングルマザーと子どもの楽しい生活を送ることにもつながってくるでしょう。
児童扶養手当の支給
シングルマザーになると「児童扶養手当」が支給されます。児童扶養手当は母子家庭が受けられる手当で、離婚によって父または母と生計を同じくしていない児童が育成されている家庭に受けられる手当なのです。子どもの人数によって増額金額が異なりますが、児童扶養手当は全額支給と一部支給に分けられ、その違いは世帯所得によって算出されていきます。
ここで注意が必要なのが、「同居している人」がいるかどうかです。実家に暮らしている場合、児童扶養手当の支給条件は「世帯の所得」が算出される条件となるため、実家暮らしのシングルマザーは自分以外の家族の収入も該当されることから、支給対象として該当しないことがあります。
自分が該当しているかどうかも調べておくことによって、支給されるかどうかを確認してみましょう。
医療助成制度を受けられる
シングルマザーになると、医療助成制度が受けられます。医療助成制度は、ひとり親を対象とした制度で、世帯の保護者が病院や診療所で診察を受けた際の健康保険自己負担分を各自治体が助成する制度です。
所得制限がありますが、シングルマザーになると医療費の免除として制度を利用できるため、医療費の支出に心配をすることがなくなります。ちょっとしたことでも病院を受診すれば、無料で支援を受けられるため、シングルマザーに何かあっても安心できる支援になるでしょう。
まとめ：シングルマザーだからこそ楽しい生活が待っている
シングルマザーだからこそ楽しい生活を送るためには、楽しいと思える「生活」を送ることが必要ではないかと感じます。シングルマザーになることで不安になる部分が多く、ひとり親になることに対して良い印象を受けない人もいる中で、デメリットではなくメリットをのぞいてみることで、イメージしていたものと違うことがわかると思います。
離婚を考えてシングルマザーになろうかどうかと悩んでいる人にとっては、子どもと楽しい生活を送れるかどうかも大きな比較情報となるでしょう。そして、シングルマザーになることで、楽しく安定した生活を送れるかどうかも疑問に思う人がいると感じます。
しかし、シングルマザーしか味わうことのない「楽しさ」を知ることで、シングルになることに対して一歩足を踏み込むことができるきっかけになると感じます。迷っている人は、結婚を続けた方が「楽しい」のか、それともシングルマザーになった方が「楽しい」のかを比較してみて、決めてみるのも良いかもしれませんね。
