今の職場を退職して転職したいと思っていたり、ブランクはあっても仕事をしなければならないと感じているシングルマザーは多くいます。
そこで、いざ就活をしようと準備が必要なものは「履歴書」です。
ですが、シングルマザーが悩むのは”どうやって書けばいいのか”という問題。
実際に書こうとしても、何を書いていいかわからないという方もいるのではないでしょうか。
その理由はまさに「シングルマザーであるから」なのです。
離婚歴があり、子どもがいることで就職活動にマイナスイメージを抱いている人も多いですが、ここで紹介したいのは「シングルマザーだからこそ書ける履歴書のコツ」です。
ポイントをしっかりと押えることで、就活の成功の一歩を踏み出すことができると思います。
目次
シングルマザーの履歴書の書き方
「シングルマザー」であることを、履歴書にしっかりと明記しておくことで、生活環境や偽りのない情報であることをアピールしましょう。
特に履歴書の書面では、シングルマザーとしての今までの経歴を明記しておくことで、どのような人物なのかを把握してもらう題材です。
履歴書が、企業担当者にわかりやすく伝わるためには、履歴書の書き方に工夫が必要でしょう。
学歴・職歴は細かく書く
まず履歴書には、今までの学歴や職歴を記載しておく必要があります。
これらの学歴や職歴はすべて、自分の就業経歴をわかってもらうための情報としてあるため、企業側がもとめている人材かどうかを見極める重要ポイントの一つもといえるでしょう。
面接時には、「どうして前職を辞めてしまったのか」「どうしてこの学校を選んだのか」を聞かれる場合があるため、企業側が特に確認するポイントとなります。
そのため、学歴や職歴に関してはしっかりと明記しておきましょう。
経歴を明確に
次に履歴書で抑えておきたいポイントは「経歴」です。
この経歴は「職務経歴」が該当します。
就活をする際に、「就業経験の有無」企業側が確認をします。
理由として、中途入職者を求める企業は、「経験者」を求める傾向が高く、求人で求めている人材が企業が求めている人材かどうかを見極められるためです。
このことから、過去の職務経歴や業種・職種の経験が注目されるのです。
そこでおすすめなのが、「履歴書」と「職務経歴書」を別で記入することです。
履歴書の記入欄にも、職歴を記入する欄がありますが、学歴から始まった年表を記入するため、何をどうやって経験したかがアピールしにくい傾向にあります。
そのため、履歴書と併せて職務経歴書を作成することで、職務経歴だけではなくどのような経験をしたかがアピールしやすくなる可能性があります。
特にシングルマザーの場合、家庭環境を注目しがちですが、シングルマザーという条件でも、経験が豊富であるということをアピールできる強みですね。
経歴をしっかりと明記し、「こういう経験をしてきました」とアピールすることで、企業側も認知しやすくなるでしょう。
伝えたいことをまとめて空欄を作らない
よくありがちな履歴書の書き方として、一文だけで記入している履歴書や、空白が目立つ履歴書があります。
履歴書は、企業側に情報を求めるだけではなく、しっかりと明記をすることで「入社したいという熱意」を伝えることも可能と考えられます。
そのことから、簡潔に記入して提出するのはNGといえます。
履歴書の中には「趣味」「特技」「自己PR」などの記入項目があります。
ここでおすすめポイントは、履歴書1枚で人物像がわかりやすく伝わる工夫をすることです。
履歴書を記入する際に、「趣味:読書」を書くだけだと、「趣味は読書なんだ」と思われるだけでしょう。
人間的な興味を引き付ける題材としては、少しアピールに欠けると考えられます。
そこで、「趣味:読書 SF小説をよく読みます。また○○という作品が好きです」などと、どのような読書を楽しんでいるかを添えて記入することで、「こんな作品が好きなんだ」というアピールができますよね。
自己PRも同様で、「~頑張ります」という一文だけだと、いまいち熱意が伝わらない場合があるでしょう。
特にシングルマザーとしてのアピールポイントは、「子育てをしていても、こういう多趣味があり、こういうPRができる人です」という比較情報を伝えると、履歴書のアピールとして好印象を持たれやすいです。
そのため、「どのような場所で」「どのような仕事をすることで」「どのような頑張りを見せてくれるのか」を自己PRでしっかりと明記することで、内定をもらえる可能性が高くなると感じます。
シングルマザーが押さえておきたい履歴書のコツ
シングルマザーが就職をすることに「子どもがいるから」「ひとり親だから」というマイナスイメージを持つ人が多くいるように感じます。
しかし、「シングルマザー」だからこそ、アピールする特別なポイントは多くあるのです。
そこで、履歴書でアピールするポイントの中でも、シングルマザーだからこそ記入する際におさえておきたいコツを紹介していきます。
子どもがいても働ける環境があることをアピールする
シングルマザーが就職活動をする際に、「マイナス」に感じる要素として最も該当することが「子どもを育てているひとり親」ということではないでしょうか。
たった一人で子育てをしているシングルマザーを受け入れてくれる企業なんてなかなかない…と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
その理由は、子どもが体調を崩した場合、休暇を取らなければいけない立場に見られてしまうからと考えられます。
しかし、この「マイナス」といえる条件は、逆にクリアをしていくことでアピールポイントです。
履歴書を記入する際に、「ひとり親」であることを記入しましょう。
そこで、「ひとり親で、子育てをしているが子どもを見る環境が自分以外にある」という趣旨を伝えてみると、「ほかに頼れる大人がいるんだな」と、企業側に認知してもらえる可能性があります。
マイナスをカバーできる経歴や経験をアピールする
2つ目のアピールポイントは「経歴」を積極的にアピールすることです。
シングルマザーという生活環境でも、過去に企業が求めているような人材に添える経歴を持っていることを強くアピールしていきましょう。
経歴をアピールできる履歴書の求人は、「同職種」「同業種」であることが最もアピールしやすいポイントですが、未経験を除いて似ているような業種や職種経験があれば、経験を生かせる“のではないかと感じた”と強くアピールすることもいいでしょう。
シングルマザーだからといっても、企業が求めている人材であれば、前向きな検討を見せるかもしれません。
特に同職種・同業種であれば、シングルマザーとして就業が可能という面でもアピールができるため、就業条件が合うものであれば、内定になる可能性が十分にあると思います。
おすすめ志望動機例
参考サイト:正社員になりたい!シングルマザーの就職・転職を成功に導く履歴書の書き方
参考サイト:転職チャンス子育てママ夫婦の志望動機例文 自己PR サンプル
参考サイト:シングルマザーが仕事の面接で志望動機を聞かれたら?
履歴書の記入ポイントやコツを紹介してきましたが、最も悩むのは「志望動機」ではないでしょうか。
求人によって、志望理由は変わってきますが、シングルマザーだからこそ書ける志望動機の記入方法があります。
しかし、実際に書こうとしても、どのような文面が望ましいのかと悩んでしまう人がいるでしょう。
そこで、ここからはさまざまな用途に合わせた志望動機の例文を紹介していきます。
休まず働けるという意欲をアピールする場合
まずは、シングルマザーとして働くアピールポイントを混ぜた“休まずに働ける”という点を組み込んだ文面の一例を紹介していきます。
■現在、一緒に住んでいる○○歳の子どもがいます。
しかし、両親の理解もあり、子どもが体調を崩した場合には診てもらえる環境が整ったため、就職活動をさせていただくこととなりました。
履歴書には、「配偶者の有無」「子どもの有無」が記載できる欄があります。
そこからわかる情報としては「シングルマザーであること」だけになり、生活状況が伝わりにくいでしょう。
そこで、志望動機にシングルマザーでどのような子がいるかを明記しておくことが必要でしょう。
特に企業側は、どの年齢の子どもがいるかを気にします。
その理由は、年齢が低いほど休まれるのではないかと懸念する可能性が考えられるからです。
しかし、そんな状況になった場合にも、周囲の大人の手助けがあることを伝えておくことで、就業ができることをアピールできます。
■今年の4月より子どもが進学したのをきっかけに、就労環境が安定したため、就職活動をさせていただいております。
就業をしなければ子どもを養うことが難しいため、よほどの事情がない限り休暇をいただくことはございません。
子どもの成長に合わせて転職を考えるシングルマザーの志望動機書の書き方としては、「進学して就労環境が整ったこと」を伝えることでしょう。
就労環境が整っているというアピールをすることで、継続して就労できかつ、子どもの状況も把握してもらえます。
■現在、○○歳の子どもと生活をともにしております。
そのため、子どもが体調を崩した場合を除き、私用でご迷惑をおかけすることはなく就業が可能です。
シングルマザーで周囲に頼れる大人がいない場合には、その旨をしっかりと伝えておくことが必要です。
無理をして「預けられる場所がある」と書いてしまった場合、入社してから休みがとりづらくなるため、現在の就業状況を理解してもらうためにも、虚偽の記載はおすめできません。
ポイントとしては、「子どもの関係の休暇以外は休まない」ことをアピールすることです。
シングルマザーに理解がある企業は、比較的子どもの関係で休みを取りやすい傾向があるため、このような事情はしっかりと履歴書に記載して伝えておくことがポイントです。
経歴や職歴をアピールする場合
次に、経歴や職歴をアピールする例文を紹介します。
職歴や経歴などをアピールできる文章の一文となるため、文章を組み合わせて使用することで、より強いアピールができる志望動機となるでしょう。
■私は前職にて○○課の○○業務に従事しておりました。そこで○○や○○の業務を担当し、○○の知識はございます。
御社において、自身の経験が生かせると感じ、熱望しております。
同業種・同職種の場合には、類似する経験をアピールすると、志望動機所が明確になります。
起業側が求めている人材かどうかを比較する材料にもなるため、同業種・同職種の転職であれば、志望動機に強く記載しておくと成功しやすいでしょう。
■私は学生時代に○○の資格を取得し、前職でも○○の資格を取得して参りました。
今後も就業期間の間で資格取得に励むことで、御社に貢献できる人材になりたいと強く感じております。
学生時代だけではなく、就業中にも資格取得を経験していた場合には、志望動機の題材として使用しやすいでしょう。
学生時代の資格取得の理由や、前職で資格取得をした経緯などを面接で聞かれる可能があるため、面接時の情報提供として志望動機が明確なものとなるでしょう。
■私は○○の業務経験がございます。
今後は○○や○○などに携わることで、○○を目指していきたいと考えております。
業務経験をアピールしたい場合には、まず冒頭に業務経験内容を記載し、そのあとに業務経験を生かして今後、どのような業務に携わりたいかという志望理由を記載することで、就業に前向きな姿勢を見せることが可能です。
志望動機の中では、「なぜ志望しているのか」が明確であれば、企業側にも伝わりやすい傾向があります。
自分にアピールできるものが見つからない場合
志望動機を書く材料が見つからないという場合、アピールポイントに悩む人も多いでしょう。
そこで、アピールポイントが見つからない場合の志望動機を紹介していきます。
■業種・職種と未経験ではございますが、前職で培ってきた○○の経験を生かし、御社が求める人材を目指していきたいと強く感じております。
未経験の業種・職種への転職に挑戦する場合には、意気込みをアピールしていくことをおすすめします。
また、「頑張ります」「できます」だけの意気込みをアピールするのではなく、求人とは無縁ですが、前職の経験や、学生時代に学んだ経験を生かしながら、意気込みをアピールすることで、文面の人間性を強くアピールできます。
■御社とご縁があった際には、資格取得に積極的に励み、一から勉学に勤しんでいこうと考えております。
資格取得をするという意思を志望動機で見せるのも良いでしょう。
特に求人内容の中で「資格取得制度」がある会社や、「○○資格があることが望ましい」と記載されている場合には、就業してから資格を取得する意思を見せることで、企業側にアピールできる題材ができあがります。
まとめ:履歴書のコツ次第で成功する確率は上がる
シングルマザーだからこそ、履歴書でアピールできる材料は多くあります。
決してシングルマザーだからといって、転職が不利になるとは限りません。
生活環境や就業が可能となる時間帯によっては、子育てと両立できる職場が多く、シングルマザーを求めている企業はあります。
シングルマザーだからこそアピールできる方法やコツを抑え、転職活動を成功させましょう。