子どもに習い事を始めさせようか考えているお母さんは多いでしょう。しかし、習い事と一言で言っても種類が多く、何を始めさせるのかは悩みの種の一つです。さらに、シングルマザーで子どもを習い事に通わせるとなると、費用や子どもの送迎など何かと不安点も多いものです。この記事では、シングルマザー家庭で人気の習い事から、習い事に必要となる費用、習い事への子どもの送迎まで詳しく紹介します。
目次
シングルマザー家庭の習い事事情
シングルマザー家庭ではどのような習い事が、人気を集めているのか解説します。また、習い事ごとのメリットも紹介するので、習い事を選ぶ際の参考にしてください。
シングルマザー家庭に人気の習い事
子供に習い事を始めさせる際に、まず頭を悩ませるのが何の習い事をさせるかという問題です。シングルマザー家庭では実際に、どのような習い事をさせているのか参考に見ていきましょう。ママモワが行なった調査によると、母子家庭に人気の習い事は次のようになりました。
1.水泳
2.書道
3.学習塾
4.英語・英会話
5.サッカー
6.その他スポーツ
7.通信講座
8.そろばん
9.楽器
10.武道
参考:ママモワ
1位に輝いたのは、習い事の定番「水泳」です。水泳は全身を使って行うスポーツであり、バランスよく身体を鍛えるのに最適です。また、水中で運動を行うため、身体に負担をかけづらく心肺機能の強化にも最適です。
2位の書道は字がきれいに書けるようになるだけでなく、正しい姿勢や集中力も身につけることができます。また、学校でも書道の授業が行われているため、用具は学校用と併用が可能で新たに購入する必要がなく手頃に始められるのも魅力です。
3位は学習塾です。苦手分野のフォローに最適で、学校での学習に遅れる心配もありません。個別指導塾では学校の集団授業では味わえない、個人のレベルにあったマンツーマン指導を受けられます。受験対策にも最適で、受験指導はもちろんのこと受験相談にも対応してもらえます。
そのほかには、2020年から小学校での授業も必須化され需要が高まっている英語が4位にラインクインしているほか、サッカーやそろばんと言った定番の習いごとも根強く人気を集めています。また、習い事をさせていない家庭も6割近くを占めており、子供に習い事をさせるのが一般的というわけではないようです。
子どもの習い事にかかる費用
子どもを習い事へ通わせるためには、費用が必要になります。どれぐらいのお金が必要となるのか、習い事を始めさせる前に確認しておきましょう。
株式会社バンダイの行なった調査によると、子どもの習い事にかかる平均金額は月13,607円となっています。また、年齢が上がるにつれて、必要となる費用は次のように増加する傾向にあります。
- 未就学児 (3~6歳) ¥8,644
- 小学 1年生 ¥12,253
- 小学 2年生 ¥13,065
- 小学 3年生 ¥13,866
- 小学 4年生 ¥15,775
- 小学 5年生 ¥16,033
- 小学 6年生 ¥15,611
参考:株式会社バンダイ
月謝以外に必要な費用
習い事を始めるには、月謝以外にも費用が必要です。例えば、スクールに入会する際には、入会金が必要となることが多いです。そのほか、水泳ならば水着やゴーグル、体操教室であれば体操服や運動靴など、レッスンを受けるために必要に応じて用具を揃える必要があります。習い事を始めた後も、発表会の衣装代や試合に出るためのユニフォーム代、合宿の費用などが必要になることもあります。
事前に購入した水着や体操着などの用具がダメになってしまうと、新たに買い直さなければいけません。習い事にかかる費用を考える際は月謝だけを考えるのではなく、習い事に必要となる用具の費用なども併せて考えるようにしてください。
習い事にかける費用の決め方
習い事にかける費用は、家庭によって異なってきます。習い事にかける費用はどのように決めていけば良いのでしょうか。習い事にかける費用が生活を圧迫し過ぎてはいけません。そこで、次の順序で考えてください。
1. 1ヶ月に使えるお金を計算する
最初に収入から毎月必ず必要となる家賃や食費、光熱費などの固定費を差し引いてください。将来困らないように、この先必要となる学費などの積立額も固定費として計算しておくと良いでしょう。
2. 習い事にかけられる費用を考える
固定費を差し引いた額が、1ヶ月に自由に使えるお金です。あとは、交際費やファッション代など自分のために使いたい金額も考慮しながら、子供の習い事にどれぐらいの費用をかけられるのか考えてみてください。
3. 必要に応じて家計を見直す
習い事にかけられる費用が足りない場合は、他に支出を抑えられる項目がないか見直してみましょう。
習い事の送り迎えが難しい場合の対処法
子どもに習い事をさせるうえで考えなければいけないのが、送迎の問題です。特に子どもが小さいうちは一人で習い事に通わせるのは心配という方も多いでしょうが、仕事の関係で送迎が難しいことも珍しくはありません。シングルマザーは夫に送迎を任せることもできないため、自分で送迎を行うしかありません。
ここでは、子どもを習い事へ送迎するのが難しい場合の対処法について詳しく紹介します。
自宅から近い習い事へ通わせる
自宅から近い場所であれば子どもだけでも習い事へ通いやすいですし、お母さんも安心でしょう。ただし、自宅から近い距離とはいえ夜の遅い時間に子どもを1人で出歩かせるのは危ないです。子どもだけで通わす場合は習い事の時間も考慮しなければいけません。携帯電話や防犯ブザーを子どもに持たせるなど、万が一の時に備えて対策もしっかり行なっておきましょう。
送迎バスのある習い事へ通わせる
送迎バスのついている習い事を選べば、送迎の心配は一切せずに子どもを習い事へ通わせられます。自宅の近くから教室まで送り迎えしてくれるものや、中には通学している学校まで迎えに来てくれるスクールもあります。送迎バスを利用することで、安全に送迎ができるだけでなくお母さんの送迎への負担をなくせるメリットもあります。
仕事の休日にできる習い事へ通わせる
お母さんの仕事が休みの日にできる習い事を探すのも一つの手です。休日であれば急な残業で送迎ができなくなってしまう心配もなく、確実に子どもを習い事へ送迎できます。ただし、休日を習い事に当ててしまうと、親子で過ごせる貴重な時間が削られてしまう点は頭に入れておかなければいけません。
自宅でできる習い事をさせる
習い事といえば、必ずスクールに通わなければいけないというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、最近ではオンラインの習い事も増えており、自宅で習い事ができます。英会話やピアノ、料理、お絵描き、リトミック、プログラミングなど、講座の種類も多いので子どもが楽しめる習い事を探しやすいでしょう。インターネット環境さえ整っているのなら、送迎不要ですぐに自宅でレッスンが始められるオンラインでできる習い事を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
子どもに習い事をさせたいと思っても、習い事への送迎や費用の問題が気になるシングルマザーは多いでしょう。しかし、送迎バスやオンライン講座を利用すれば、そもそも親が子供を送迎する必要はありません。費用の捻出が厳しい場合は、無駄な支出がないか家計を見直してみてください。
シングルマザーの家庭でも、習い事ができないわけではありません。また、シングルマザーの家庭に限らず習い事をさせていない家庭も多く、習い事が必須なわけではありません。子どもとよく話し合ったうえで習い事を始めるか考えることが大切です。