忙しいシングルマザーは、仕事の行き帰りや、子どもの送り迎えなど、車が欲しいと感じるシーンが多いのではないでしょうか。しかし、車は決して安い買い物ではありません。車があれば便利ですが、母子家庭には高嶺の花だと思って諦めている人もいることでしょう。
この記事では、そんな悩めるシングルマザーのために、実際に車をもつメリット・デメリットや、賢い車の買い方・選び方をご紹介します。夢のマイカー所有のために、参考にしてみてください。
目次
車が必要な理由を、もう一度考えてみましょう
シングルマザーにとって車は、決して気軽に買えるものではありません。買ってしまったあとで後悔しないためにも、ここでご紹介するメリット・デメリットを参考にして、本当に車が必要かをしっかり考えましょう。
メリット
好きなとき、好きな場所に移動できる
通勤や子どもの送り迎えなど、毎日の移動時間が大幅に短縮され、楽になります。いつもはためらっていた、ちょっとした寄り道も気軽にできるようになるでしょう。また、車の移動はドア・トゥ・ドアと言われるように、我が家の前で車に乗ったら、目的地まではずっと車の中です。もし、お出かけ先で急に雨が降ってきても、車があれば嫌な気分になることはありません。
大きい荷物が運べる
車が運ぶのは人だけではありません。大きな荷物だって運ぶことができます。これまでは諦めていた大きな買い物も、車があれば大丈夫です。
親子のブライベート空間になる
車の中は完全なプライベート空間です。公共交通機関では周囲に気を使うことが多いです。しかし、車の中は我が家と同じです。電車やバスの中のように、お子さんが大きい声を出しても叱る必要はありません。また、運転中に好きな歌をおもいっきり歌って、ストレス解消しているママも多いです。
緊急時に役立つ
車があれば、すぐに駆けつけなければいけないことになっても大丈夫です。例えば、仕事場にいるときに、急に子どもが熱を出したと連絡を受けても安心です。車があれば、すぐに駆けつけることができます。
デメリット
多額の購入費用がかかる
車を買うには多くの費用がかかります。中古の軽自動車を買うとしても、30～100万円くらいは必要です。
毎月の維持費がかかる
車は買ったら終わりではなく、所有することで維持費がかかります。税金、保険料、車検、メンテナンス費用などを含めると、月々2万円以上の出費です。
ガソリン費用の変動に影響される
車が走るためにはガソリンが必要です。近頃はガソリン価格の上がり下がりが激しく、安定していません。ガソリン代は使用距離、燃費にもよりますが、月々5,000～10,000円くらいが生活費の負担になります。
駐車場が必要
車を買うと駐車場のことも考えなくてはいけません。駐車場が用意できなければ、借りなければいけないので、これも痛い出費です。駐車場の費用は地域によって大きく異なるので、近所の相場を調べてみてください。
事故のリスクがある
自動車事故は、どんなに気を付けていても車を運転している限り避けられない場合があります。また、車上荒らしなどの事件に、巻き込まれてしまう可能性もあります。
洗車の手間がかかる
車はつねに雨風にさらされ、走行中は前を走る車の排気ガスを浴びるので、想像している以上に汚れるものです。我が家の掃除でも毎日大変なのに、さらに綺麗にする場所が増えてしまいます。
手持ち金が少ないなら、ローンを組むという選択肢も
車を購入する際に、手持ちの資金が少し心細い場合、ローンを組むという選択肢を考えてみてください。ここでは、自動車ローンについてよくある疑問にお答えしていきます。
自動車ローンはどこと契約できるの？
自動車ローンは銀行や、クレジット会社などと契約できます。
自動車ローンには審査があるの？
自動車ローンを組むためには、審査があります。パート社員だから審査に落ちるわけではありません。審査には所得制限はなく、収入や勤続年数、過去の借り入れ等がローン審査の対象です。
自動車ローンのおすすめの選び方は？
自動車ローンを組む際は、まずは銀行やJAの窓口で、自動車ローンで融資を受けられるか相談してみることをおすすめします。なぜなら、クレジット会社に比べると、銀行やJAの方が圧倒的に金利が低いからです。
銀行やJAの審査に通らなかった場合でも、クレジット会社の審査なら通る可能性があります。ほとんどの販売店は、クレジット会社と提携しているので店員さんに相談すれば紹介してくれます。
自動車ローン以外におすすめの方法はないの？
シングルマザーへの通勤用車両の購入に対して、自治体の支援制度があります。市区町村の役所に行けば、相談に乗ってもらえるでしょう。以下のリンクも参考にしてみてください。
■参考：母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
初期費用を抑えるためには、中古車という選択肢も
自動車ローンを組むと月々の負担が多くなるので、やはり手持ちの貯金で何とか購入したいものです。その場合は中古車の購入も選択肢に入れてみてください。しかし、中古車の購入には費用を抑えられる分、いくつかのデメリットがあります。どのようなデメリットがあるのかご紹介していきます。
長く乗ることができない
中古車を買う最大のデメリットは、車の耐用年数です。中古車を購入した場合、新車よりも買い替えの時期が早くなってしまいます。
月々の費用が増える
中古車は年式や走行距離にもよりますが、新車よりもメンテナンス費用がかかることを、覚悟しなければいけません。中古車はエコカー減税が受けられないと考えた方が良いでしょう。重量税が減額されないので、月々の費用が増えることになります。
売るときに安くなってしまう
中古車を売却するときの金額は、新車に比べると低くなってしまいます。人気の車種を新車で購入すると、売却するときに思わぬ高値がつくこともあります。売るときのことも考えて新車と中古車のどちらがよいのかを考えると良いでしょう。
中古であるリスク
中古車の購入で一番注意していただきたいのは、ハズレの車を引く可能性があることです。中古車の評価はほとんどが外観で決まります。外観さえ良ければ、評価が高くなるのが中古車と言われています。買った直後は問題がなくても、しばらく乗っていると故障することも。
新車を買った方が安かったとなるほどの修理代が必要になってしまう場合があります。信頼できる販売店で購入すれば、そのリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
中古車以外の選択肢
中古車以外に初期費用を抑える方法としては、必要なときだけ借りるレンタカーや、カーシェアリングがあります。車を使う頻度によっては、買うよりも借りた方がお得になるケースもありますので、検討してみる価値は十分にあるでしょう。
シングルマザーにおすすめの車の選び方
ここまで読んでもらって、実際に車が購入できることがわかったら、実際にどんな車が自分の生活に合っているのか検討してみましょう。車選びで一番目に入りやすいのは外観です。しかし、車の中身にもこだわって欲しいと思います。車選びで見落としがちなポイントをいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
運転のしやすさ
運転のしやすさを確認するには、実際に試乗してみるのが一番です。
荷物がどれくらい乗るかメリット
後部のトランクの大きさなど、実際に確認してください。荷物の上げ下ろしが楽かどうかも、大事なポイントです。
安全性能メリット
大事なお子さんを守る機能が、なるべく多い車を選んでください。
その他のおすすめの機能
その他のおすすめの機能を2つ紹介します。
1つめはバックモニターです。苦手な人も多い車庫入れなどで車をバックさせるときに、バックモニターがあると助かります。
2つめはスライドドアです。荷物の積み下ろしや、雨の日の乗り降りが楽になります。
どちらも必須という機能ではありませんが、あるとすごく便利です。車選びを失敗しないポイントは、販売店に何度も足を運ぶことです。店員さんと仲良くなると、秘密の情報を教えてくれることもあります。
まとめ
この記事では、シングルマザーの車購入について紹介してきました。シングルマザーにとって車を買うことは、大きなイベントです。
どの程度の予算にするのか、どのような車にするのかなどを慎重に考えて、後悔のない選択をしてください。
