実家暮らしのシングルマザーだけどそろそろ引っ越したい、もしくは離婚予定がありこれから部屋を借りる…そんな人も多くいらっしゃるかと思います。この記事では仕事をしているシングルマザーを対象に、賃貸物件を借りる際の大まかな流れとオススメの部屋の広さや間取り、部屋を決めるうえでの注意点などをご紹介します。何から始めてよいか分からない、そんなシングルマザーの皆様にとってご参考になれば幸いです。
目次
シングルマザーの部屋探し、まず何をすればいい?
いざ物件探しをしようと考えたとしても、ネットの物件を見る以外に何をしてよいか分からない人が多いのではないでしょうか。ここでは、物件探しのちょっとしたコツと、契約までの大まかな流れをご紹介します。
物件の優先順位を決める
最初に、子どもとどんな部屋に住みたいか書き出してください。
賃料○○万円以下 / 学校から徒歩○○分 / 新しい / 南向き / システムキッチン / オートロック…などなど
贅沢でも良いので希望の条件をすべて箇条書きにします。そしてその項目を譲れない順番に並べ替えます。この際は、スマホのメモ機能を使うのも並べ替えやすく便利です。そうすると、今まではアレもコレも…と考えていた条件の優先順位がすっきりします。
譲れない希望条件を明確にするとネット検索時にも探しやすくなります。また、不動産会社に行った際にも希望が伝わりやすくスムーズに物件を紹介してもらうことが可能です。
不動産会社に行く
スタッフに希望条件を伝え、さらにネットで気になった物件をいくつか見せると相手にイメージが伝わりやすくなります。そうすると、全く好みではない物件を勧められて時間のロスをする可能性も低くなります。
そして、重要となるのが物件を内覧する際は必ず誰かと一緒に行くということです。親、恋人、友人、職場の人…どなたでも構いません。第三者がいることで、客観的なアドバイスをくれたり、決めかねているときに背中を押してもらえたりします。
必要なものを確認し契約する
個人契約であれば保証人が必要となる物件が多いため、引っ越しを決めた時点で保証人をお願いできる人を探しておくことをオススメします。一般的には親兄弟、親戚に保証人になってもらうことが多いです。契約時に必要な書類(身分証明書、印鑑、住民票など)は不動産会社に指示されたとおり準備しましょう。
シングルマザーにオススメの広さ&間取りとは?
部屋は広ければ広いほど良さそうではありますが、家賃との兼ね合いがあります。また、大人同士で住むのとは事情が違うのがシングルマザーの部屋探しです。シングルマザー世帯が住むのに適した広さと間取りについて解説していきます。
母子家庭に最適な広さとは
地域や子どもの人数にもよって異なりますが、子ども1人の場合でも1DK/1LDKだとすぐ手狭になります。引っ越す予定がしばらくないのであれば、子どもがいずれ自分の部屋が必要になることも考え、ママの部屋も含め2DK以上(余裕があれば2LDK以上)あると安心です。どうしても、1DK/1LDKを借りるときは後ほどお伝えするポイントに注意しましょう。
シングルマザーに向いている間取りや条件
防犯面での不安はありますが、1階の物件を選ぶシングルマザーも多くいます。理由は荷物運びが楽なことや、子どもがたてる物音を気にしなくてよいということです。防犯面で気になる場合はオートロックがあると良いかもしれません。通常は避けられることが多い1階は家賃が安いことが多いのもメリットです。
そして小さい子どもがいるママに特にオススメなのが、キッチンカウンターのある物件です。リビングで子どもを遊ばせておいても、料理をしながら見守ってあげることができて安心です。
間取りによってはキッチンから子どもが見えなくなりますので、小さい子どもがいる場合にはチェックが必要です。オール電化も事故が起こりにくくシングルマザーには人気が高い条件として挙げられます。
シングルマザーに不向きな間取りや条件
前述のとおり基本的に1DK/1LDKは単身者向けの造りでシングルマザー世帯にはオススメしません。子どもの泣き声が気になる場合や、大きな物音をたててしまう年齢なのであれば不向きです。
2階以上の物件だと足音が響くので、子どもが走るたびママが神経質になり疲れてしまうこともあります。そのため2階以上に住む場合は、構造が木造/鉄筋コンクリートなのか、足音の響きにくいクッション性のあるフローリングか、など確認することをオススメします。子ども連れ家族が住んでいる物件なのか確認するのもよいでしょう。
そしてメゾネットタイプの物件は、階段からの落下の危険性があるため避けるのが無難です。ベビーガードをつけても、ある程度大きくなるまで使うことができないため無駄になってしまいます。
さらに、魅力的ではありますが新築の物件も難しいでしょう。子どもがいると特に、物件に傷をつけないよう気を遣うので、忙しいシングルマザーにとっては心配のタネになるかもしれないからです。
シングルマザーの部屋探し、注意するべき3つのポイント
部屋探し・引っ越しには多くの費用や不安がでてきます。できるだけ費用を抑え、できるだけ不安を解消するために3つのポイントをご紹介します。
初期費用を抑える工夫をする
引っ越しには多くの費用がかかります。しかし、新生活を始めるのも何かと入り用なので可能な限り初期費用を抑えたいところです。そこで、節約の余地があるポイントとして次の点を検討してみてください。
①家賃の値下げ交渉
契約したいという前提で家賃の値下げ交渉をしてみましょう。物件によっては1,000~2,000円程度落下の値下げが可能なこともあります。不動産会社を通じて大家さんに確認してみる価値はあります。
②火災保険を自分で選び、不要なオプションは断る
基本的に、新居で加入する火災保険は自分で選べます。規約をしっかり確認する必要はありますが、ネットでもさまざまな種類のものがあります。部屋の見積にあるさまざまなオプションも、不必要だと思ったら断わることも可能です。
③不動産会社を何社か比較する
物件は各社取り扱うことが可能ですが、各不動産会社にも得意分野があります。管理会社や大家さんと懇意にしている場合もあり、1社だけでは分からないことが多くあります。期間限定のキャンペーンをおこなっている会社もあるので、複数社の担当者と話してみるのをオススメします。
④引っ越し会社を使わず自力で引っ越す
引っ越し先が現在のお住まいから近い場合や、荷物が少ない場合に試していただきたいのが、軽トラックを借りて自力で引っ越すという方法です。不動産会社で無料貸し出ししているところも多いので、引っ越しを手伝ってくれる人がいる場合は大きなコストダウンになります。
シングルマザー特有の引っ越し後の手続きも忘れずに
ライフラインや免許証など一般的な変更手続きはもちろんのこと、児童手当の転居手続きや子ども医療助成制度(※)の変更手続きを忘れずに行ってください。お住いの市役所に予め電話をして確認しておくのが確実です。
(※)自治体によって名称が異なります。
協力してくれる人を見つける
そして最も重要なのが、協力してくれる人を見つけることです。物件の内覧、保証人、引っ越しの手伝いなど、誰かの助けがないと引っ越しはとても大変です。ひとりで頑張りすぎず、周りを頼ることをオススメします。実家を頼れるのであれば近くに部屋をかりるのもひとつの方法ですし、ひとつの親孝行になるかもしれません。
まとめ
新生活は期待も不安もいっぱいです。子どもが一緒だと特に考えることが増えます。仕事に育児に大忙しのシングルマザーが素早く決断していくのは大変です。周りに頼ることは決して甘えではありません。この記事が参考になり、母子ともに笑顔でスタートする新生活のお役にたてば幸いです。