子どもが小学校になったことで、一気に仕事がしにくくなったと感じているシンママも多いのではないでしょうか。学校の行事や当番、病気のときなど母としてやらなければいけないことも増え、仕事の調整をしいられることも多いはずです。特に自分が家庭の唯一の収入源であるシングルマザーは、収入のことも考えなければいけません。難しいことも多くなりますが、子どもの学校と仕事の両立は不可能ではありません。
この記事では、収入面もしっかりフォローしたシングルマザーの働き方をご紹介していきます。
目次
シンママの賢い働き方とは
働いて収入を得るばかりではなく、子育てや家事もしなければいけないシンママは本当に大変です。授業参観や個人面談などの回数が多く、参加したいができないシンママも多いのではないでしょうか。
子どもの行事に参加したいが頻繁に休みは取りにくく、休みを多くすると収入が減ってしまうので生活が苦しくなります。しかし、収入を優先してしまうと家事がおろそかになるばかりか、子どもとの関係も上手くいかなくなることがあります。
このように、子どものことを優先したいがそうすると収入面が心配で、どうすれば良いのか悩んでいるシンママは多いのではないでしょうか。ここでは、家事や子育てをおろそかにしないシンママの賢い働き方を解説していきます。
仕事と子育ても両立は可能
子育て中のシンママにとって、仕事と子育ての両立は大きな問題です。実際のところ働きながら子育てをしているシンママのなかには、両立なんてできないと話している人も多く、子どもの授業参観には1度も行ったことがない人もいるようです。
生活のためと割りきっているつもりでも、子どもに申し訳ないと思っているシンママは多いです。仕事と子育ての両立が難しいのは事実ですが、働き方を少し見直すことで仕事と子育ての両立は可能です。
時短で効率良く
シンママの賢い働き方を考えたとき、子育てとの両立は切っても切れない関係性があります。高い収入を望むのなら、働く人が少ない早朝や深夜に働く選択肢があります。しかし、身体への負担も大きくなるため身体を壊す可能性があります。
身体を壊してまで働くのでは、賢い働き方とはいえません。シンママの賢い働き方は、仕事にかかわる時間を短くすることです。家事や子育てと、いろいろこなすシンママにとって、時間を上手く使うことは大事なことです。
通勤時間の見直し
まずは、通勤時間を短くしましょう。知っている人に会うからと自宅近くでの就労を避ける人もいますが、通勤時間を短くするのがおすすめです。通勤時間を短くすると出勤時間が遅くなるので、子どもの送り出しをしてからの出社や、家事をする時間もできるでしょう。
給料の見直し
パートで働いている人は、時給の見直しをしてください。職種によっては、経験や資格がなくても時給が高いものがあります。時給が高い職種であれば、短い時間で効率的に収入を得ることができます。
仕事にかける時間を減らして効率よく収入を得ることが、シンママが賢く働くためのポイントです。
シンママが正社員で働くメリット・デメリット
シンママの多くが望む就労形態が、正社員で働くことです。正社員として働くことは、シンママにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、メリットだけではなくデメリットについても解説していきます。本当に正社員で働くことが、シンママにとって良いことなのかを考えながらチェックしてください。
正社員のメリット
正社員のメリットは 安定性にあります。雇用期間に期限や年度ごとの更新などの特別な決まりごとがなく、「仕事がなくなるかもしれない」と心配や不安を抱えながら働くことはないのです。ほかにも交通費の支給や健康診断の実施、入社と同時に社会保険の加入ができるなど福利厚生面でも安心感があります。扶養手当や住宅手当などがある会社もあります。
このように、正社員で働くことは就労の安定につながり、生活も安定しやすくなることがメリットになります。
正社員のデメリット
正社員で働くと、時間の自由度が低くなるのがシンママにとっての大きなデメリットになります。正社員のメリットには福利厚生の充実や就労の安定がありますが、それは交わされた契約通り就労をおこなう義務が正社員にはあることを意味しています。基本的には、決められた就労時間は働かなければなりません。
あなた自身の体調不良時はいたしかたないと思われる面もありますが、子どもを理由にした頻繁な早退や遅刻・休暇を快く思わない人もいます。職種によっては、頻繁な早退などで業務を妨げてしまうことも。仕事の状況によっては残業を断るのが難しい場面も多く、同じように子育てをしている社員がいるとしても、それぞれの子育て観は違います。子育て観の違いから「そのくらいで休むな」と反感を持たれることもあるのです。
シンママがパートで働くメリットとデメリット
時間の余裕や休みやすいなどの理由から、シンママはパートとして働いている人もいます。しかし、実際に働いてみると現実は少し違っています。
例えば、女性が多い職場は、育児経験者も多いことから休みやすいことが多いです。しかし、そうではない会社でのパート就労は、休みやすい働き方とは言い切れません。休みやすさは社風に左右されるのです。休みやすいからとパートに働き方を変えるのはリスクがあるといえるでしょう。ここでは、シンママがパートで働くことについて、実際にどのようなメリット・デメリットがあるのかご紹介していきます。
パートのメリット
パートで働くメリットは時間の都合がつけやすいことにあります。8時間のフルタイム勤務のパートのほかにも、半日勤務や週3日勤務などの勤務体制のものも多いです。学校行事や、当番をうまくシフトを休みの日に合わせることで会社を休む必要はありません。
子どもを理由にした欠勤や、早退を減らすことができるのは大きなメリットです。母子家庭だからといって、肩身の狭い思いをしなくても良いので、ストレスも少なく働くことができます。働き方のバリエーションが豊富で、自分に合った働き方ができるのはシンママにとって嬉しいところです。さらに、パートは条件がそろえば社会保険の加入もできるので福利厚生面でも安心です。
パートのデリット
子育て中のシンママには時間の都合がつきやすいパートでの就労が良いように思うかもしれません。しかし、パート就労は大きなデメリットもあります。それは時給の問題です。
時間が短い、働く日数が少ないというパート求人は最低賃金からはじまることが多いばかりか、なかなか時給も上がりません。そのため、自分の収入が一家の収入源であるシンママの場合、収入面の不安が非常に大きくなります。ダブルワークをしているシンママが多いのは時給が安いためです。
また、就労先によってはパートであっても社員と同様の扱いをされることも多く、責任を持たされることもあります。特に、フルタイム勤務のパートにはその傾向が強いです。残業を断れないこともあるので、事前に勤務条件のすり合わせをしておくことも重要です。
シンママの収入を安定させる秘訣5選
シンママの収入を安定させるために大事なことは、できる限り収入が高くなる働き方を選ぶことです。ここでは、シンママの収入を安定させる秘訣を具体的に5つあげていきます。
職種を選ぶ
シンママの収入を安定させるには、職種を選ぶことは大事なことです。選ぶ職種によって、時給にして数十円～数百円の違いがあります。月単位でみると、数万円単位で収入が変わってくるので職種選びには注意が必要です。
時給が高い求人としては、コールセンターがあります。特別な資格を持っている必要がなく、新しい知識を学ぶことやコミュニケーションに自信がある人なら十分に務まる仕事です。時給が高い職種を選ぶことは収入アップにつながり、ダブルワークの必要性も低くなることから収入が安定しやすいといえます。
資格を取って資格手当を狙う
パートで働くシンママは、時給が上がらず苦しい思いをしている人もいます。職種によっては資格を持っていることで手当てがついたり、時給がアップしたりすることがあります。
資格で収入があがる職種として、代表的なのは介護の仕事です。介護福祉士の資格を持っていることで、無資格の人と比べ数百円時給が高くなります。時給で100円の差があると仮定すると、フルタイム勤務の場合1日800円、10日で8000円の違いが出てきます。また、運転免許を持っていて運転に自信がある場合、デイサービスの送迎をすると送迎手当がつく事業所もあります。
副業で安定
最近人気の副業で、収入を安定させることも可能です。時間の自由度が高く好きな時間や在宅ワークもできることから、シンママにはうってつけの収入安定法といえます。
シンママにおすすめの副業は、クラウドソーシングや内職などの自宅でできる副業です。完全在宅で働けることがメリットといえるでしょう。子供の行事に参加することも、帰宅時間に家にいることも可能なので子供との時間も作りやすい副業です。
自分の状況に合った仕事をする
収入の安定を考えるなら、転職を繰り返さないほうが良いでしょう。転職後半年は有給休暇がないので、休むと収入が減ってしまいます。
このまま仕事を続けていって大丈夫かなと、自問自答することは1度や2度ではありません。しかし、考えてほしいのは自分だけではなく、子どもも含めた環境をしっかりと把握し状況にあった働き方をするということです。子どもがいても、働きやすい環境を作ることが収入を安定させることに繋がるのです。
将来のビジョンをしっかり持つ
子育ても仕事も将来のビジョンを持つことが大事です。子育ては、子どもが小学生になったときが一つの壁であると言われています。未就学児であれば、託児所や病児保育室などが利用できますが、小学性になると利用ができなくなる場所が増えるので、追いつめられるママたちが増加するのです。
特に、シンママは働き方について強く考えさせられる時期になります。ぜなら、子どもが成長することで状況は変わってくるため、将来のビジョンを持って、働き方を選択することが重要です。子どもとどう関わっていくのか、子どもの環境はどうなっていくのか、自分はどうしたいのかをしっかり整理しましょう。
まとめ：肝心なのは自分らしさ
シンママの中には雇用や収入の安定を求めて、正社員で働きたいと考えている人も多いでしょう。しかし、シンママの働き方として、正社員かパートかということはあまり重要ではありません。子どもの行事に、参加したいと思うならそうできるようにすれば良いのです。例えば、時間の自由度の高い仕事をして収入は別の方法で補う方法を検討することもできます。
一方で行事は都合がつくときだけ、急な休みは見てくれる人がいる、とにかく生活のために働きたいという人もいます。このような場合は、フルタイムで働ける職場を探すと良いでしょう。
ンママだからといって、みんな同じ働き方が正しいとは限りません。自分の状況やどうしたいのかを考えて、働きやすいと思える働き方を見つけることが大事になることを覚えておいてください。
