シングルマザーが同棲をすることは、「結婚前提」を考えてのことだと感じます。その理由としては、子どもも一緒に生活をともにし、子どもにとって新しいパパになるかどうかを見定めることができる手段だからと考えられるでしょう。しかし、万が一同棲しているパートナーと別れてしまうことが起きたら、あなたはどうしますか?
そこで、ここからはシングルマザーが同棲を解消した時に押さえてほしい対処法について紹介していきます。そして、シングルマザーが同棲をする上で感じるメリット・デメリットから見えてくる同棲の生活感も、じっくりと考えながら比較していきましょう。
目次
同棲のメリットとデメリット
シングルマザーが同棲をするメリットは、普通に交際をするときと比べて結婚することへの現実味があることではないかと思います。同棲をすることで、将来を見据えた付き合いができることから、再婚までの相手との距離が近く感じるでしょう。
一方で、同棲をすることのメリットは、当事者であるシングルマザーとパートナーの他に、子どもも関係してくるため、子どもとパートナーとの関係も考慮していかなければならない問題が生じると考えられます。実際にシングルマザーが同棲をしたとき、どのようなメリット・デメリットがみられるのでしょうか。
同棲のメリット
シングルマザーがパートナーと同棲をするときのメリットは、結婚しているときと同じ環境で生活を営むことができることでしょう。このことから、結婚を前提にしたお付き合いができていることから、将来を見据えた生活プランが立てやすでしょう。
そしてここからは、シングルマザーが同棲をしたときに感じるメリットについて紹介していきます。
結婚する意志があるかどうかを見極められる
ともに生活をしていくパートナーに対し、結婚する意志があるかどうかを直接確かめやすい環境にあるメリットがあります。実際に一緒に生活をしてみて、パートナーが結婚に向けての意思があるかどうかも同棲生活で見えやすいでしょう。
同棲をすることによって、将来をともにする人として見ることができるメリットが同棲にはあります。
二人で子どもを守る安心感がある
子どもも一緒に生活をしていく上で、今までシングルマザーとして一人で子どもを育ててきたことから、同棲しているパートナーと一緒に子どもを守ってあげられる環境で生活ができるでしょう。
一緒に生活をともにしていく上で、子どもへの理解や関心が深いパートナーであれば、“新しいお父さん”という立場で子どもと接してくれる環境になると思います。そのことから、今まで一人で生活をしてきた分、パートナーに任せておける安心感を味わうことができるでしょう。
経済面の安定感がある
同棲をすることで、今まで一人で切り盛りをしてきた生計を2人で支えあうことができます。
一人だけで家計を支えてきた分、同棲をすることによって経済面の安定感を味わうことができ、生活にゆとりをもつことができます。
大人が1人増えるだけで、安定した収入環境の中生活をともにする安心感が同棲のメリットとして挙げられるでしょう。
同棲のデメリット
シングルマザーが同棲をする際に感じるデメリットは、子どもとパートナーとの関係について挙げられると思います。今までママと一緒に生活をしてきた子どもに、新しい大人が増えることは生活環境が大きく変わる要素です。
また、同棲をすることで今まで母子家庭として受けていた手当などが打ち切られてしまうことも考えておく必要があります。ここからは、シングルマザーが同棲をすることで感じるデメリットについて紹介していきます。
子どもとの相性が悪い可能性がある
同棲をするのはシングルマザーとパートナーと子どもです。子どもにとって、今まで一緒に暮らしてきたママとの生活に、新しい大人が増えることは大きく生活環境がかわるきっかけになるでしょう。しかし、いざ同棲をしてみたら、子どもとパートナーとの相性が悪い可能性も考えなくてはなりません。
どちらかが受け入れていても、もう一方が拒否を示してしまうと、これからの関係性が悪化してしまう可能性も考慮されるポイントとなるでしょう。同棲をすることで将来が見えやすい一方で、子どもにとっては生活環境が悪化してしまう可能性も考えなければいけないと思います。
結婚を前提に考えていないパターンがある
パートナーが再婚を考えていないパターンも予想しておく必要があるでしょう。シングルマザーが「同棲しているのだから、結婚することを考えてくれている」と思っていても、パートナーがフランクな付き合いを求めている可能性もあると思います。
どちらかが結婚願望があっても、双方が了承しなければ結婚は成立しません。そのため、同棲をしていても再婚までにたどり着けないデメリットが生じる可能性が考えられます。
同棲することで母子家庭の手当てが打ち切りになる
また、同棲をすることで、今まで受けていた母子家庭の手当がもらえなくなる可能性もあります。生計をともにするパートナーとの同棲が判明した時点で、手当の受給資格がなくなってしまうかもしれません。今まで収入の補填としていた手当も、同棲によって生計をともにすることで失ってしまうことも、同棲のデメリットではないでしょうか。
同棲解消のメリット・デメリット
シングルマザーが同棲をしていく上で、パートナーと事情により別れてしまった場合、同棲を解消しなければなりません。今まで生活をともにしてきたパートナーと同棲を解消することは生活環境を変えることとなるでしょう。
しかし、同棲を解消することによって、見えてくるメリット・デメリットがあります。シングルマザーが同棲を解消することで感じることとは、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
同棲解消のメリット
シングルマザーが同棲を解消するメリットとしては、子どもの生活面の考慮や、次の相手に向けて進むきっかけを作ることが挙げられます。また、同棲をしていたことで打ち切りになっていた手当も復活する可能性が考えられるでしょう。
果たして、シングルマザーが同棲を解消することで見えてくるメリットとは、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
子どもの安全を守ることができる
同棲していたパートナーと子どもの関係で、不信感や危険を感じた時、同棲を解消することで子どもの安全を守ることができます。パートナーと子どもの関係が悪化し、子供に危険が及んでしまう場合には、シングルマザーとして子どもを守らなければいけない責任があるでしょう。
同棲生活で子どもが生活をしづらい環境であれば、パートナーと別れて同棲を解消し、身の安全を保障できるきっかけを作ることが可能になると思います。
次の相手を見つけるきっかけができる
パートナーと別れて同棲を解消しても、恋路に対してポジティブに考えていく必要があります。同棲を解消しても「たまたまご縁がなかっただけ」と割り切ることで、次の相手を見つける活力になります。
別れた後も、再婚を考えるタイミングとしてとらえることが、より良い生活を作るきっかけとなるでしょう。
シングルマザーの手当てが復活する
同棲をしていたことで、母子家庭で支給される手当が打ち切りになっている場合があります。しかし、同棲を解消することによって、生計をともにしていた大人がいなくなることから、再び手当が支給される可能性があります。
同棲を解消することによって、シングルマザーとして再び手当をもらい、生活の補填としていくことが、シングルマザーが同棲をすることでわかるメリットではないでしょう。
同棲解消のデメリット
メリットとは反対に、同棲を解消することで見えてくるデメリットとしては、子どもに説明をすることが難しいことが挙げられます。また、次の居住先を選ぶこことの手間や、別れてしまうことで次の相手を見つけることへ消極的になってしまうこともデメリットとして考えられるでしょう。
そこで、ここからはシングルマザーが同棲解消をする上で感じるデメリットについて紹介していきます。
子どもに説明しづらい
今まで生活をともにしていたパートナーと離ればなれになってしまうことを、子どもに説明することが難しいことが同棲の解消のデメリットとして挙げられます。「どうしていっしょに住めないの?」「なんで離ればなれになるの?」と、子どもに説明されたら、なんといっていいかわからなくなってしまうでしょう。
同じ生活をともにしていた子どもに理解をしてもらうために、どのようにして話せばよいのかと頭を悩ませてしまいます。
次の居住先を見つけにくい
同棲を解消するとなれば、すぐに見つけなければならないのが「次の居住先」です。自分だけではなく子どもと一緒に暮らしていく新しい場所を探さなければいけない手間が生じてしまうでしょう。
同棲をしていた場所でそのまま住み続ける方法もありますが、転居が必要な場合には、すぐに次の場所を探さなければならず、同棲を解消することで大きな手間がかかってしまうことが考えられます。
新しい相手を見つける意欲がわかない
同棲がうまくいかず、パートナーと別れてしまったことがきっかけとなり、次の相手を見つけることに消極的になってしまうことが考えられます。シングルマザーとして同棲をすることで、結婚を見据えた相手だったはずなのに、うまくいかずに解消となれば、「また結婚のときと一緒だ」とネガティブにとらえてしまう人も多いようです。
同棲を解消することで、精神的苦痛を味わってしまい、トラウマとなってしまう可能性もあります。
同棲中に別れてしまった場合の対処法
パートナーと別れて同棲を解消してしまった場合にしてほしい対処法としては、別れたパートナーとの関係を一切断ち切ることが重要と考えます。また、母子手当が打ち切られていたら、支給してもらうためにも急ぎ手続きをしなければいけないでしょう。
ここからは、シングルマザーが同棲しているパートナーと別れてしまったときにしてほしい対処法について紹介していきます。
完全に関係を断ち切る
同棲を解消する理由は人それぞれですが、子どもとの関係も考慮した上で、パートナーとの関係を完全に断ち切ることが必要だと考えます。中途半端に関係を続けてしまうことで、子どもが混乱してしまう可能性が考えられます。
そのため、同棲を解消し、将来を見込めない相手であれば、一切の付き合いをやめてしまい、新しい恋を探すことをおすすめします。
手当がストップしていたらすぐに手続きをする
同棲を解消することが決まったら、必ずしておきたいことが「手当」についてでしょう。同棲をしていた間に手当が打ち切られていたら、解消後にシングルマザーに戻っても手続きをしなければ復活することはありません。
そのため、同棲を解消する旨を住まいの自治体に相談し、手当の普及ができるように手続きをすることをおすすめします。
何事も割り切ることが大切
「また失敗した」と、同棲を解消したシングルマザーは同棲解消に対してネガティブにとらえてしまいがちでしょう。離縁を経験しているシングルマザーにとっては、同棲を解消することはもう一度離縁を経験するほどの衝撃ではないかと思います。
しかし、同棲は籍を入れていない「ただのお付き合い」だとしっかり割り切ることで、次のステップに踏み込む勇気を持つことができます。同棲をした実績を強みとして持つことで、次の恋も見つけやすいと思い、ポジティブかつ割り切った考えをもつことをおすすめします。
まとめ:同棲を解消した時にはスピーディーかつクールな対応が必要
シングルマザーが同棲を解消した時には、スピーディーな行動や対応が必要になると思います。
次の居住先を決めたり、手当を普及させたりなど、経済面の安定を獲得するために、ふたたびシングルマザーとして生活を営んでいかなければならないでしょう。そのことから、同棲に対してひたむきになることもありますが、子どもと生活をする「ママ」として、同棲解消を割り切って次のステップに踏み込めるといいですね。