日中に働ける「朝キャバ・昼キャバ」は、主婦やシングルマザーにはもちろん、大学生や専門学生にも人気の仕事です。夜に働く時間が取れないため、朝キャバ・昼キャバで稼ぎたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

その一方で、朝キャバ・昼キャバは通常のキャバクラよりも世間一般の認知度が低く、実際の仕事内容は、あまり知られていません。

そこで本記事では、朝キャバ・昼キャバとは、どのような仕事なのかを解説した上で、働くメリットや面接の内容について紹介します。朝キャバ・昼キャバで働くことに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

1.朝キャバ・昼キャバとは?通常のキャバクラとの違いまで

朝キャバ・昼キャバとは、その名の通り朝や昼から営業をしているキャバクラです。サービス内容は通常のキャバクラと同じで、営業時間だけが異なります。

朝キャバ・昼キャバの客層は、朝まで働いていた飲食店のスタッフやホストが中心です。さらに、時間的余裕のある自営業者や定年退職した高齢者なども来店します。通常のキャバクラは仕事終わりのサラリーマンが客層の中心ですが、朝キャバ・昼キャバにサラリーマンはほとんど訪れません。

朝キャバ・昼キャバ業界で活躍している人の中には、学生や別の仕事をしている人も少なくありません。特に朝キャバは、学校に行く前や別の仕事に出勤する前など、午前中の時間を有効活用できることが特徴です。

1-1.給料システムと給料相場について

朝キャバ・昼キャバの給料システムは、時給制が基本です。働いた分の時給に加えて、以下のような各種バック手当(インセンティブ・ボーナス)が別途給与に加算されます。

本指名バック 再来店したお客さんが自分のことを指名してくれると、指名料が給料に加算される
場内指名バック フリーで来店したお客さんが自分のことを指名してくれると、指名料が給料に加算される
ドリンクバック お客さんが自分にドリンクをご馳走してくれると、ドリンク代の一部が給料に加算される
ボトルバック お客さんがボトルを注文してくれると、ボトル代の一部が給料に加算される

基本的な給料システムは通常のキャバクラと同じです。営業努力を重ね、各種バックを増やすことで、より高収入が狙えます。

朝キャバ・昼キャバの平均時給は2,000〜4,000円です。通常のキャバクラと比べて来客数が少ないため、時給額は若干下がりますが、それでも一般的なアルバイトと比べると十分、高収入なアルバイトと言えます。

2.朝キャバ・昼キャバで働くメリット4選

朝キャバ・昼キャバには、通常のキャバクラにはないメリットがあります。朝キャバ・昼キャバで働く具体的なメリットは以下の4つです。

  • ①泥酔するような飲み方のお客さんが少ない
  • ②子どものいる主婦やシングルマザーでも働ける
  • ③家族や彼氏にバレる可能性が低い
  • ④営業時間が長いため、長時間働ける

ここでは、以上の朝キャバ・昼キャバが持つメリットを順番に詳しく解説します。

2-1.①泥酔するような飲み方のお客さんが少ない

朝キャバ・昼キャバは通常のキャバクラと比べて、泥酔するような迷惑なお客さんは少ないです。
朝キャバ・昼キャバの客層は、深夜営業の飲食店スタッフやホストといった同業者が中心であるため、お酒を飲むお店における正しい遊び方を理解しています。そのため、お店やキャストに迷惑を掛けるような飲み方をしません。

また、朝キャバ・昼キャバには同業者の他に、時間的余裕のある自営業者や定年退職した高齢者も多く来店します。時間に余裕がある自営業者や高齢者は精神的にも余裕があり、日頃の不満を晴らすような乱暴な飲み方をしないため、お店に迷惑を掛けるような人はほとんどいません。

泥酔するようなお客さんが少なく、安心して接客に専念できることが朝キャバ・昼キャバのメリットです。

2-2.②子どものいる主婦やシングルマザーでも働ける

朝や昼から営業している朝キャバ・昼キャバは、いわゆる普通のパートやアルバイトのように、健康な生活リズムを崩さずに仕事ができます。子どものいる主婦やシングルマザーでも、子どもが幼稚園や学校に行っている間に働けるため、時間的な負担は大きくありません。

実際に、朝キャバ・昼キャバには主婦やシングルマザーが多く、未経験から高収入を目指して働き始めたという人もたくさんいます。子どもの世話があるため、夜の仕事は難しいという人でも、日中の時間を上手に利用して働けることが朝キャバ・昼キャバのメリットです。

2-3.③家族や彼氏にバレる可能性が低い

朝キャバ・昼キャバは、通常のキャバクラよりも家族や彼氏にバレにくいです。

キャバクラで働いていることがバレるパターンとして、朝方にお酒に酔って帰宅した際などが挙げられます。また、キャバクラの世界では給料を直接手渡しするお店が多いため、深夜に帰宅してから、たくさんのお金を持っていることも家族や彼氏に不信感を抱かれる原因の一つです。

一方、朝キャバ・昼キャバは、家族や彼氏が仕事・学校に行っている時間帯に働くことができます。つまり、夜はいつも通り家族や彼氏と顔を合わせられるため、キャバクラで働いているという不信感が抱かれにくいです。
門限があるため、夜は早く家に帰る必要があるという人も、日中に仕事をする朝キャバ・昼キャバであれば、バレる心配はありません。

家族や彼氏が夜の仕事に対する偏見があり、キャバクラで働きたいけれど働けないという人に、朝キャバ・昼キャバはオススメです。

2-4.④営業時間が長く長時間働くことが可能

通常、キャバクラは夜8時〜深夜1時頃という短い時間に営業しています。一方、朝キャバ・昼キャバは、朝5時〜夕方4時頃など比較的営業時間が長いです。そのため、通常のキャバクラよりも長時間にわたって働ける分、収入が多くなります。

通常のキャバクラでは終電前に帰るために、営業時間の途中で退勤するキャストも少なくありません。しかし、朝キャバ・昼キャバでは閉店まで働き続けても、終電を気にする必要がないため、自分の収入目標に応じて、働く時間を決められます。

3.朝キャバ・昼キャバで働く際に気を付けておきたいポイント

朝キャバ・昼キャバにはメリットだけではなく、注意すべき点もあります。働き始めてから後悔しないためには、朝キャバ・昼キャバのメリットだけではなく、注意点も理解しなければなりません。

ここでは、朝キャバ・昼キャバで働く上で気を付けておきたいポイントについて解説します。朝キャバ・昼キャバで働き始める前には、必ずチェックしておきましょう。

3-1.日中からお酒を飲まなければならない

通常のキャバクラと同様に朝キャバ・昼キャバでも、勤務中にお酒を飲む機会は少なくありません。お酒が苦手な人は、ソフトドリンクという選択肢もありますが、お客さんの中には、女の子と一緒にお酒を飲んで盛り上がりたいと思っている人も多いです。

退勤後に用事があったり、家事を行ったりする場合は、お酒が残っている状態で体を動かす必要があります。対策としては、勤務直後には予定を入れないようにし、お酒を抜くための休憩時間を設けましょう。
また、女の子はお酒を飲まなくても働けるというお店もあるため、求人サイトに掲載されている様々な店舗の情報をチェックすることも大切です。

3-2.同伴やアフターが少なく夜キャバよりも稼ぎにくい

夜に営業している通常のキャバクラに比べて、朝キャバ・昼キャバは若干収入が少なくなる傾向があります。その理由は、時給の違いだけではなく、朝キャバ・昼キャバには同伴やアフターが少ないためです。

  • ・同伴
    出勤前にお客さんとご飯などのデートを楽しんだ後、一緒にお店に出勤すること
  • ・アフター
    出勤が終わった後、お客さんとご飯などのデートを楽しむこと

キャバクラでは、同伴やアフターをすることでバック料金が加算されるため、これらは収入を増やす一つの手段となります。

しかし、朝キャバ・昼キャバの場合は、早朝から夕方までの営業時間であるため、同伴やアフターができる機会が少ないことが一般的です。特に同伴出勤については、朝早くから一緒にご飯を食べに出掛けてくれるようなお客さんは多くありません。

そのため、朝キャバ・昼キャバで稼ぐためには、勤務時間中の各種バックに集中することがおすすめです。

4.朝キャバ・昼キャバの気になる「面接」について

自分の希望に合ったお店を見つけた後は、お店に連絡して面接を受けます。しかし、キャバクラ勤務が未経験の人にとっては、朝キャバ・昼キャバの面接に不安を覚える人も少なくありません。

ここでは、朝キャバ・昼キャバの面接で「質問される内容」や「面接官に質問しておくべき内容」について解説します。面接会場に足を運ぶ前に、ぜひチェックしておきましょう。

4-1.面接で質問される内容

朝キャバ・昼キャバの面接では、以下のような質問を受けることが一般的です。

  • ①キャバクラの経験はあるか
  • ②なぜキャバクラで働こうと思ったのか
  • ③週にどれくらいシフトに入れるか

ここでは、それぞれの質問への回答ポイントについて解説します。

①「キャバクラの経験はあるか」への回答ポイント
未経験であれば「未経験」と正直に答えましょう。確かに、お店としてはキャバクラ経験がある人の方が魅力的ですが、未経験でもやる気のある人は積極的に採用されます。採用されるために嘘をつくことは、後々トラブルになる可能性があるため避けるべきです。

②「なぜキャバクラで働こうと思ったのか」への回答ポイント
志望動機に関しては、多くの人が「お金を稼ぎたいから」という回答となるでしょう。しかし、「お金を稼ぎたいから」という理由だけであると、印象が薄くなります。そこで、お金以外にポジティブな理由を加えることがおすすめです。
例えば、「自分のトーク力を活かして、お金を稼ぎたいから」などと答えることで、面接官にポジティブな印象を与えられます。

③「週にどれくらいシフトに入れるか」への回答ポイント
一般的には、少しでも多くシフトに入れる人の方が、採用面で優遇されます。そのため、実際に入れるシフトの最大値を答えましょう。
ただし、シフトについては、無理のない範囲で答えてください。面接で過剰に申告して、入店後全然シフトに入れないと、お店との間でトラブルに繋がる可能性があるため要注意です。

これらは、朝キャバ・昼キャバの面接における定番の質問であるため、しっかりと答えられるように準備しておきましょう。

4-2.面接官に質問しておくべき内容

朝キャバ・昼キャバの面接を受ける際は、働く上での不明点を解決するために、自分からも面接官に質問する必要があります。「何か聞いておきたいことはありますか?」と言われた際は、以下のようなことを質問しましょう。

①ノルマについて
最近はノルマのない朝キャバ・昼キャバも多いですが、お店によってはノルマが存在する場合があります。具体的には、出勤日数や売上、指名本数に関するノルマです。

②給料のシステムについて
朝キャバ・昼キャバの給料は、時給に加えてバック制度などがあり、一般的なアルバイトと比べて少々複雑なシステムとなっています。具体的な時給に加え、どのようなバック制度があるのかをしっかりと確認しましょう。

③仕事を休む場合の連絡方法について
普段は主婦やシングルマザーをしている人は、家庭の事情などで突然休みを取らざるを得ないこともあります。急な欠勤の際には、「どのような方法で連絡を取るべきなのか」「いつまでに連絡を取るべきなのか」を明確にすることが大切です。

4-3.採用率がアップする2つのコツ

朝キャバ・昼キャバの入店面接における採用率アップのコツとしては、下記3つのポイントを押さえておきましょう。

①身だしなみを整えて面接に臨む
だらしない服装では、仕事に対する姿勢もだらしないと思われかねません。面接官への第一印象を良くするために、身だしなみを整えることは大切です。具体的には、女性らしいワンピースやドレスなど、清潔感があり上品な雰囲気の格好を選びましょう。

②常に笑顔を心掛ける
キャバクラのキャストは、お客さんを楽しませることが仕事です。面接の際に、笑顔で受け答えができる人は、「キャバクラでの仕事に向いている」という印象を与えられます。

逆に笑顔が少ない人は、「この女性は仕事の時に、笑顔でお客さんを接客できるだろうか?」という不安を面接官に与えかねません。質問に対して受け答えする際は、常に笑顔を心掛けましょう。

まとめ

朝キャバ・昼キャバには、夜のキャバクラにはないメリットが数多くあります。朝から夕方の時間帯で働けるため、生活リズムが不規則になる心配がありません。朝キャバ・昼キャバでは、泥酔するようなお客さんが少なく、接客に集中できます。

キャバクラの仕事に興味はあるものの、未経験で不安に感じている人にとっては、比較的働きやすい朝キャバ・昼キャバがおすすめです。
最近では、未経験者の採用に力を入れているお店も増えています。キャバクラ未経験の女性こそ、自分のペースで楽しく働ける朝キャバ・昼キャバでのアルバイトを考えてみてはいかがでしょうか。

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