バニーガールクラブはナイトワーク業界の仕事の1つです。バニーガールクラブは、高い報酬がもらえることや、かわいい衣装を着て楽しく仕事をすることができるため、多くの女性から人気を得ています。

しかし、ひとくちにバニーガールクラブといっても、仕事内容やお店のコンセプトはさまざまです。そのため、バニーガールクラブで働きたいと考えてはいても、詳細がいまいち分からず応募に足踏みしている方もいるでしょう。

当記事では、バニーガールクラブの仕事内容とメリット・デメリット、バニーガールクラブで稼ぐコツを解説します。バニーガールクラブで働くことに興味がある方に役立つ情報を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

1.バニーガールクラブとは?

バニーガールクラブは、バニーガールの衣装を着た女性スタッフが接客をする場所の総称です。

アメリカで発祥したと言われているバニーガールクラブは、ウサギをイメージしたレオタードが制服となっているお店が多くあります。バニーガールは元々、アメリカのブランド「プレイボーイ」が運営する会員制ナイトクラブの制服であったため、ロゴマークのウサギにちなんだ衣装となっています。

1960年代には日本にも普及して、現在も多くのお店でバニーガールの衣装が使われるようになりました。最近ではクラブだけでなく、テレビ番組のアシスタントスタッフや飲食店の接客係としてもバニーガールの活躍の場が広がっています。

1-1.バニーガールクラブの種類

バニーガールクラブにはさまざまな種類のお店があります。
バニーガールが働くお店は、主な以下の通りです。

〇老舗高級クラブ
老舗高級クラブでのバニーガールの仕事内容は、お客さんを席へ案内し、注文の確認と料理・飲み物の提供を行うことです。飲食店のウェイトレスと同様の仕事を中心に、おすすめのお酒の紹介などの接客を行います。

老舗高級クラブはプライベートで利用されることもありますが、企業の接待の場で利用されることも少なくありません。そのため、お酒や料理のメニュー内容の把握や接客におけるマナー、コミュニケーション能力など、高級ホテルのような品位あるおもてなしのスキルが求められます。

〇キャバクラ
キャバクラにおけるバニーガールの仕事内容は、一般的なキャバクラと同様です。同席での接客が中心で、一定時間ごとに席を移動しつつ、お酒を飲みながらお客さんと会話をします。

一般的なキャバクラとの違いは、衣装がドレスではなくバニースーツである点と、開店時間が早いお店の場合は同伴システムが少ない点です。
同伴システムがあるお店では、出勤後にバニースーツに着替えるため、外出時はバニーガールの姿ではありません。

〇ガールズバー
ガールズバーにおけるバニーガールの仕事内容は、お酒の提供やお客さんとの会話です。バニーガールの衣装を着た状態で、カウンター越しにお酒や軽食を提供しつつ、お客さんとの会話を盛り上げるといった、バーテンダーとしての仕事を行います。

ガールズバーはキャバクラとは異なり飲食店に属する仕事のため、お客さんと同席した上での接客はありません。また、指名や同伴、アフターなどのシステムはないため、ナイトワークの仕事が初めての方に適しています。

〇会員制レストラン
会員制レストランでのバニーガールの仕事内容は、お客さんからの注文を確認や、料理・飲み物の提供を行うことです。お店によっては、座席までの案内もバニーガールの仕事となります。会員制レストランでは、一般的な飲食店におけるホールスタッフの役割をバニーガールが担うため、高級クラブやキャバクラのような接待は行いません。

2.バニーガールの仕事内容

バニーガールの仕事は、内容に応じて以下の3つに分類されます。

  • ・ウェイトレスバニー
  • ・エスコートバニー
  • ・ホステスバニー

ウェイトレスバニーとエスコートバニーは、飲食店のホールスタッフや高級ホテルのスタッフのような裏方の仕事が多いです。ホステスバニーはお客さんとの会話を通じた接待を行います。

ここでは、3つの仕事内容を詳しく解説します。

2-1.ウェイトレスバニー

ウェイトレスバニーの仕事内容には、注文の確認、食事や飲み物の提供や使い終わった食器の回収、灰皿や氷の取り換えなどが含まれます。サービス提供のための必要最小限の会話はするものの、お客さんと同席したり一緒にお酒を飲んだりする機会はありません。

バニーガールはヒールが高い靴を履く場合が多いため、立ち仕事が中心のウェイトレスバニーには体力が必須です。また、ウエイトレスバニーは、衣装を着た状態で飲食物を丁寧に運ぶ必要があるため、普段からヒールの高い靴に慣れておくことが重要となります。

ただし、ウエイトレスバニーは、ノルマや同伴、アフターなどの仕事には関わらないため、バニーガールの中でもより安全に働くことが可能です。

また、ウエイトレスバニーの時給は、一般的なウェイトレス業務より高めに設定されており、時給1,500円から3,000円程度が相場となっています。そのため、ウエイトレス業務で高収入を得たい方は、普通のアルバイトよりも、バニーガールクラブでウエイトレスバニーとして働くことがおすすめです。

2-2.エスコートバニー

エスコートバニーの仕事内容には、お店の入り口から席までの案内や、コートやカバンの預かりおよび運搬、お手洗いや喫煙スペースの案内といったエスコート業務が含まれます。

エスコートバニーもウェイトレスバニーと同様に、サービス提供における最小限の会話以外のコミュニケーションは不要です。しかし、エスコートバニーは、お店の入り口でお客さんと最初に接触するポジションのため、お店の印象を左右する大事な役割を担っています。笑顔や挨拶、高品位の接客マナーが必須であるほか、お客さんからの質問に対応する機転の良さが求められます。

エスコートバニーの時給は、1,500円から3,000円程度が相場です。お店が暇な時には客引きを行う場合もありますが、普通のアルバイトに比べて時給は高いため、ウエイトレスバニーと同様に、しっかりと稼ぎたい方に適しています。

2-3.ホステスバニー

ホステスバニーの仕事はフロアレディとも呼ばれ、クラブや会員制ラウンジのフロアでのお客さんとの会話や、お酌などの接待が中心です。水割りやロックなど、お客さんの希望に合わせたお酒の提供を行いますが、基本的には飲食物の運搬業務はなく、お客さんの隣に座った状態で接客を行います。そのため、お客さんの話を聞くことや、場の雰囲気を作りお客さんを楽しませるスキルが求められます。

ホステスバニーは、一定時間ごとに複数のお客さんの席を回る形での接客が基本ですが、指名をもらった場合には、固定のお客さんと同席します。指名がもらえると報酬が増えるお店が多く、人気の高いホステスバニーほど高収入を得ることが可能です。

ホステスバニーの時給は、2,500円から5,000円程度が相場となっており、バニーガールの中でもとくに高収入を得ることができます。ただし、お客さんのお酒の好みや気分に合わせて接客するスキルが必須なため、注意しましょう。

3.バニーガールクラブで働くメリット・デメリット

バニーガールクラブは、ナイトワークの中でも安心して働くことができます。しかし、仕事で着用する衣装は露出が高いため、中にはお触り有りと勘違いするお客さんがいるなど、バニーガールクラブで働くデメリットも少なくありません。

ここからは、バニーガールクラブで働くメリットとデメリットを具体的に解説します。

3-1.メリット①バニーガールの衣装を着られる

バニーガールクラブで働く1つ目のメリットは、衣装として支給されたバニースーツを着て仕事ができることです。バニースーツは無料で貸出してもらえるため、「バニーガールの衣装を着てみたいけど勇気が出ない」という方にとって、バニーガールクラブで働くメリットとなるでしょう。

バニーガールは、飲食店やクラブにおけるおもてなしの役割を担う、見た目が大事な職種であるため、高級クラブでは質の良い高級バニースーツを支給してもらうことができます。

また、お店によっては自分のサイズに合わせたオリジナル衣装を用意してもらうことが可能です。

3-2.メリット②接客に自信がなくても問題なし

バニーガールクラブで働く2つ目のメリットとして、接客に自信がなくても問題ない点が挙げられます。バニーガールの職種の内、ウェイトレスバニーとエスコートバニーは、お客さんの隣に座って接客する必要はありません。そのため、喋ることやお酒を飲むことが苦手な方でも安心して働けます。

注文内容の確認や簡単な質問への返答など、必要最小限の会話は発生しますが、巧みな話術や高度な接客スキルは不要です。バニーガールの衣装で働くことに興味がありながらも接客に自信が持てない方は、ウェイトレスバニーやエスコートバニーの仕事が適しています。

基本的な接客方法は、採用時や研修期間中に一通り教えてもらえるため、接客経験がない方でも働くことができます。

3-3.メリット③ナイトワークの中でも安心して働ける

バニーガールクラブの3つ目のメリットは、ナイトワークの中でも安心して働けることです。バニーガールによる接客が行われる高級会員制クラブでは、厳しい入会条件をクリアしたお客さんへのおもてなしが主な仕事です。社会的な地位や収入の高さから、ゆとりのあるお客さんが多く訪れるため、安全に働くことができます。

バニーガールクラブに来店するお客さんは、単にお酒や会話を楽しみに来るだけでなく、会社の商談に関わる重要な接待の場としてバニーガールクラブを活用される方が殆どです。ビジネスライクな利用では、過剰にお酒を飲んで酔っ払った状態のお客さんは少ないため、ナイトワークの中でも安心して勤務できるでしょう。

3-4.デメリット①体型が重視される

バニーガールクラブで働くデメリットとして、体型が重視されることが挙げられます。バニーガールはボディラインがはっきりとわかる衣装を着るため、一般的な接客業と比較して体型が重視されます。

バニーガールクラブで働く際の面接では、コミュニケーション能力だけでなく、体型も判断されます。見た目の美しさが華やかな仕事である反面、容姿によって面接で不採用になる場合があるため、注意が必要です。

また、バニーガールとして採用された後も、体型を保つための努力が求められます。食べ過ぎや運動不足に注意するなど、適切な自己管理が大切です。

3-5.デメリット②「お触りOK」と勘違いするお客さんがいる

バニーガールの衣装は露出度が高いため、お触りOKのお店と勘違いするお客さんに遭遇することも少なくありません。
しかし、バニーガールクラブでは、女性スタッフに触れる行為は禁止です。お酒に酔った勢いで触ってくる方や、握手などの禁止事項に触れないような接触をしてくる方がいた場合は、お店のスタッフに相談しましょう。

バニーガールの衣装についている耳やしっぽなどの装飾も、体の一部として見なされます。衣装であっても、安易に触ってくるお客さんには要注意です。

女性スタッフへの過剰なお触りが繰り返される場合は、店側からの厳重注意や出入り禁止の対象となります。お客さんとのトラブルを避けるため、お店の方針を事前に確認してください。

4.バニーガールクラブで稼ぐコツ

バニーガールクラブは時給が高く設定されているお店が多いため、普通に働くだけでも高収入を得られますが、以下の2つのコツを押さえれば、より稼ぐことができます。

  • ・バックのあるお店を選ぶ
  • ・短時間でも頻繁にシフトに入る

ここからは、上記の2つのコツを詳しく解説します。バニーガールクラブで成功したいと考えている方は、ぜひ実践してください。

4-1.バックのあるお店を選ぶ

バニーガールクラブでしっかりと稼ぐためには、高収入が期待できる「バックのあるお店」を選ぶことが重要です。バニーガールクラブでホステスバニーとして接客する場合、指名や同伴などを獲得した数に応じてバックを稼ぐことができます。

ボトルバックやドリンクバックでは、お客さんが注文した飲み物の売上に応じてもらえます。また、お客さんから本指名をもらった場合、売り上げの一部を売り上げバックとして受け取ることが可能です。

ただし、バニーガールクラブの種類やお店によって用意されているバックが異なるため、どのような報酬があるかは、事前に確認しておきましょう。バックによる報酬が充実しているバニーガールクラブを選べば、より高い収入が得られます。

4-2.短時間でも頻繁にシフトに入る

バニーガールクラブはシフト制のお店が多く、時給設定が高いため、短時間であっても頻繁にシフトに入ることで高収入が得られます。

自由度が高いお店では、週1回や月1回から始められるため、自分のスケジュールに合わせてシフトを入れることが可能です。まとまった時間が取れない日でも、できるだけシフトを入れることが、高収入を得るためのコツです。

まとめ

今回は、バニーガールクラブの仕事内容やメリット・デメリット、高収入を稼ぐコツを解説しました。

バニーガールクラブは、バニーガールの衣装を着て接客することで高い給与がもらえる仕事です。会員制クラブや高級老舗クラブは紳士的なお客さんが多く、ナイトワークのアルバイトの中でも安全に稼げます。

お酒が苦手な方や会話に自信がない方は、ウェイトレスバニーやエスコートバニーがおすすめです。バックのあるお店でホステスバニーとして働ける方は、自分の頑張りに応じた報酬が得られるため、バニーガールクラブの中でもより高収入を得ることができます。

安心して稼げるナイトワークを探している方は、バニーガールクラブで働くことを検討してみていかがでしょうか。

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