シングルマザーは様々な不安を抱えているものです。さらに、無職であると不安は増すことでしょう。シングルマザーで無職であると、「無職で今後が心配」「家は借りることできるのかな」などの不安や悩みが出てきます。しかし、シングルマザーだからこそできることだってあります。そこで、この記事ではシングルマザーで無職である場合の不安を解消する方法を解説していきます。無職で不安を抱えている人はぜひ参考にしてください。
目次
無職のシングルマザーが収入を得るには
シングルマザーで現在無職の人は「収入が欲しい」と思っているはずです。シングルマザー世帯は、生活費や養育費に意外と多くの費用がかかるものです。それに加えて急な出費ともなると対応するのが難しいこともあります。
仮に実家などから支援があるとしても「いつまでも家族の世話になるわけにもいかないし」という気持ちになることでしょう。そこで、ここでは収入を得るためにはどのような方法があるのかを説明していきます。
派遣社員になる
シングルマザーが収入を得る手段として派遣社員になる方法があります。シングルマザーで無職であること受けることができる制度もあります。しかし、確実にまとまった収入を得る手段はどこかに勤務するしかありません。
正社員になると子どもから目を離す時間が多くなるため、まだ目をかけないといけない時期にはその選択が難しいことも多いでしょう。そこで、おすすめするのが派遣社員です。正社員と比較すると働き方を自由に選ぶことができるため急な休みも取りやすいです。現在、実家に住んでいて子どもを見てくれる人がいるのであれば、その時間だけ勤務して収入を得ることも可能です。
資格の取得を目指す
資格を取得して専門職として勤務するという選択肢もあります。将来的には働きたいけど今すぐでなくても良いという人におすすめです。シングルマザーに人気なのは栄養士や医療事務・介護士などの職業で、これらの資格は通信講座で取得することができます。
育児をしながら合間に勉強をして資格の取得を目指し勤務するということも可能です。もし、関心の高い分野があるのであれば、勉強できる良い機会にもなりますよね。
子どもが小さいうちは在宅ワークがおすすめ
スマホやパソコン1台で稼ぐことのできる在宅ワークもあります。ジャンルは様々ですが、文章を書いたり、物を作ったり、絵を描いたりする仕事が代表的なものになります。その他にも書類整理や在宅オペレーターなどの仕事もあるので、あなたのしたい仕事や、得意な仕事が見つかる可能性もあります。
ただし、専門職に就いていた・特殊な技能がある場合は、まとまったお金をすぐに得られる可能性もありますが、在宅ワークでまとまったお金をすぐに得るのは、なかなか難しいです。実際には、お小遣い稼ぎ程度にしかならないのが現状です。もちろん、あなたの頑張り次第では満足できる収入を得られる可能性も十分にありますので興味がある場合は、ぜひチャレンジしてみてください。
無職のシンママでも物件審査は通るのか?
無職のシングルマザーにとって、切実な問題にもなるのが住居の物件審査です。果たして無職のシングルマザーでも、賃貸物件を借りることは出来るのでしょうか。結論からお伝えすると、借りることは可能です。しかし、いくつか条件があるため、どのような条件があるかなどをご紹介していきます。
親や親戚に保証人になってもらう
基本的に、賃貸物件を借りる際「安定した収入」があることを前提としている場合が多いため、無職で収入がないと物権審査に通ることは難しいです。しかしながら、親や親戚に保証人になってもらうことで借りることができる場合もあります。
もちろん、親や親戚も働いていないとなれば話は変わってきますが、賃貸会社の定める基準をクリアしていれば借りられる可能性があがります。注意点としては、賃貸物件で「保証会社」がついている場合は無職であると審査に落ちしてしまいます。そのため、そのような物件は避けるようにしてください。
通帳のコピーを提出しよう
在宅ワークなどで安定した収入がある場合、通帳を見せることで審査に通る場合があります。毎月の収入が家賃と最低限の生活費をまかなうことのできるという証明の手段になるということです。ただし、物件を取り扱う会社によってはNGな場合もありますので、事前に確認するようにしてください。もし、どうしても借りたい物件がある場合は、不動産会社の担当者に直接相談してみることで大家さんと交渉してくれる場合もあります。
公団住宅に住む
公団住宅は、原則として連帯保証人や保証会社をつける必要がないため、無職のシングルマザーでも物件審査に通ります。また、20歳未満の子どもがいる・生活保護を受給していない・家賃が6万円以下・規定額より所得が低いなど一定の条件をクリアすれば住宅手当を受け取ることも可能ですし、自治体によっては母子家庭に助成金を出す場所もあります。これらに、該当するのか否かは住宅を探す前に確認するようにしましょう。
実家に暮らす無職のシンママが注意したい3つのこと
シングルマザーで無職であると様々な問題で不安を抱えると思います。そのようなときは、知っておくと得すること・知らないと損することが多く存在することを知っておいてください。そこで、実家に暮らしている・実家に戻ろうと思っている無職のシングルマザーに向けて、注意しなくてはならないことを3個お伝えします。
実家暮らしだと国の保障を受けることができない可能性がある
実家で暮らしているシングルマザーは、状況によっては母子手当の受給が出来なくなってしまいます。母子手当を受けることのできる基準は、その家庭の中で所得が最も高い人を基準として計算されるため、所得が一定以上であると受給することができません。
この判断はお住いの地域によって異なりますので、これから実家に戻るという選択を検討している方は確認しておくと良いですね。ただし、家族と一緒に住んでいても生計を別にしていることが証明できれば受給できる場合もあります。たとえば、別の玄関出口がある世帯や水道メーターがわかれている世帯などは水道代や電気代金の領収書を提示することで実質別の世帯として判断される可能性があります。これらに明確な基準があれば良いのですが、地域ごとに判断が異なるとなれば受給できなくなる前に確認しなくてはなりません。
母子家庭だから保育料金がかからないはウソ
保育料金について「母子家庭は保育料が無料になる」という情報が流れているのを耳にしたことがあるかもしれません。しかし、母子家庭世帯のすべてが該当するわけではありませんので、仕組みを理解する必要性があります。
そもそも、保育料は1世帯当たりの市町村民税の税額によって決定するため、収入が多い家庭であれば無料になることはありません。保育料が無料になるとされているのは、あくまで非課税の場合のみです。
また、年収でいうと360万円が1つの基準となります。年収が360万円未満の世帯で母子家庭であれば第一子が半額・第二子が無料となります。しかしながら、360万円以上だとどうなるのかはお住いの自治体の方針に委ねられる形となり明確な基準はありません。
一見ややこしいようにみえますが、難しく捉える必要はありません。保育料が無料になるのは非課税の場合のみで、年収360万円が基準となり保育料金が変化することを覚えておいてください。今後も制度に変更がある可能性も十分にあるので、どのような制度になっているのか常に目を配っておきたいですね。
精神的に追い詰められる
予期しない事情から唐突にシングルマザーとなると、精神的に不安定になりやすいです。また、シングルマザーになることが事前に分かっていたとしても、いざシングルマザーとしてその立場に置かれると不安に押しつぶされそうになります。
そのような時に頼れる方や身近な存在がいれば気持ちもやわらぎますが、頼れる人がいないケースも少なくありません。身体を休めたいのに休める暇もないという方は、まずはお近くの役所を訪問してみてください。すべての状況に対応してくれるわけではないですが、抱えていた疑問や不安が解消されるかもしれません。また、あなた自身が倒れる状況はあってはなりません。忙しい中でもしっかりと休めるように調整してくださいね。
まとめ
無職のシングルマザーの不安や悩みは精神的な負担が大きく、押しつぶされそうになることもあります。しかし、必ず解決策があると考えて国や自治体の制度の利用などを検討するようにしてください。まずはあなた自身の健康を守ることが大切です。
シングルマザーと一口にいっても、人によって生活状況は異なります。これが正解と明確に言えるものはありません。利用できる制度や今できることに着目して1つずつ向き合っていくことで、不安や悩みを少しずつ解消していくことができるはずです。この記事で紹介したことを参考にして、少しでも不安を解消できるように行動してみてください。