皆さん、ラウンジとはどういった場所かご存じでしょうか?ナイトワークと呼ばれるお仕事には、キャバクラ、クラブ、スナックなど様々なお店がありますが、今回はラウンジでのお仕事について、1からご説明します。
「ナイトワークを始めたいけれど、どういうお店が良いのか分からない」、「仕事内容が分からないので不安」という方は、是非最後までお付き合いください。
目次
1.ラウンジとは
「ラウンジ」と一言で言ってもどのような場所なのか、またどのようなお仕事があるのか、あまりイメージが湧かない人も多いでしょう。ラウンジには会員制の高級店もあれば、スナックに近いカジュアルな業態のお店まで、様々なお店があります。
今回は、高級店とカジュアルなお店の間と言えるような一般的な価格帯のラウンジを想定し、説明をします。
1-1.基本的なラウンジとキャバクラの違い
ナイトワークと呼ばれるお仕事のお店には、今回のテーマであるラウンジはもちろんのこと、キャバクラやクラブ、スナックなど様々な種類があり、分かりにくいのではないでしょうか?
ここでは、ラウンジとよく比較されるキャバクラとの違いについて触れたいと思います。大きな違いには「年齢層」と「接客の仕方」、さらに「接客時間」があると言えるでしょう。
まず「年齢層」についてですが、一般的にキャバクラはキャストが20代、またお客様にも若い方が多いというイメージがあるのではないでしょうか。一方、ラウンジではキャストが20代後半から40代であることが多く、お客様の年齢層もキャバクラに比べて高いと言えるでしょう。
そのため、雰囲気もキャバクラに比べて大人で落ち着いており、安心して楽しんでいただくことができます。
次に、「接客の仕方」ですが、キャバクラはマンツーマン接客であるのに対して、ラウンジでは複数接客のところが多いといえます。基本的には複数のキャストで一人のお客様を接客することもあれば、忙しいときは複数のお客様に対して一人で接客をするケースもあります。そのため、場の空気を読み、臨機応変な対応をすることが求められます。
また「接客時間」は、キャバクラでは時間制を取っているお店がほとんどですが、ラウンジは時間が決まっていません。
1-2.どんな接客をするの?
基本的には他のナイトワークと同じく、お客様のドリンクを作ったり、たばこの火を付けたり、お話をするという一般的な接客を行います。ボーイがいるお店では、ボーイを呼び、ドリンクのボトルを持ってきてもらうなどサポートをしてもらうため、自分で席を立つことはほとんどありません。
先述したように時間制ではないので、時間を気にすることなくお客様とお話ができるのがラウンジの魅力です。お話の内容としては、お仕事や趣味、ご家族など、お客様によって様々なので、その都度お話を引き出してあげてください。
また、お客様の年齢層が高めであるため、時事ネタについても勉強しておくと、お客様に一目置かれる存在になれるので、努力をしているラウンジ嬢もいます。
しかし、「お触りなどをされるんじゃないか…」と気になる方もいるかもしれませんが、基本的にラウンジはお触りNGです。お店のオーナーやママ、先輩ラウンジ嬢が注意するなど守ってくれるため、心配はないでしょう。
また、お触りをされそうになったらうまくかわすなど、お客様の機嫌を損ねない振る舞いもだんだん身に付いてくるはずです。
1-3.バックもある?やっぱり気になるお給料とは
キャバクラやガールズバーなどでは「バック」という言葉を聞いたことがあるでしょう。しかし、ラウンジでは「バック」という制度が無いことが多いです。
バックとは、ボトルやカクテル等ドリンクを注文した際に発生する料金により、店側からキャストへ給料がプラスされることを意味します。
ラウンジでは基本的にバック制度がないため、時給換算で給料が支払われることがほとんどです。1日のお仕事が4、5時間程度で、時給の相場としては地域による差もありますが、およそ2,000~3,000円程度のお店が多いです。
また、気に入ってくださったお客様とアフターや同伴をすることでお給料にプラスされるお店もあるので、インセンティブについては事前に聞いておくと良いでしょう。
2.ラウンジがおすすめな人の特徴
「ラウンジ」というお店の特徴が分かったところで、「少し働いてみたい」と思ってくれた人もいるのではないでしょうか?
では、ナイトワークの中でもラウンジがおすすめなのはどのような人なのか、次にまとめていきます。
2-1.ラウンジのお仕事は初心者向き?
ラウンジは、気軽にお仕事をしたいナイトワーク初心者の人にはぴったりのお仕事だと言えます。その理由は2つあります。
1つ目は、カジュ
アルなお店が多いということです。
キャバクラやクラブに比べて、アットホームなお店が多く、また売上ノルマやペナルティなども厳しくないため、ナイトワークを始めたことがない人でも安心して働けるでしょう。ペナルティとは、遅刻・無断欠勤・当日欠勤などで、キャストが支払う罰金のことです。程度にもよりますが、5000円~3万円程度の所が多いです。
ただし、ラウンジと一言にいっても、会員制高級ラウンジも中にはあるので、事前に体験入店を行い、どのような雰囲気なのか知っておくと良いでしょう。
2つ目の理由は、学生やOLなどでも働ける、プライベートと両立可能だということです。ラウンジはキャバクラなどと比較して、売上ノルマなどがなく、自由に働けることが魅力です。
「ナイトワークを始めたいけれど、週に何度もシフトに入れない…」という人は、ラウンジで週2~4日程度勤務することがおすすめです。
2-2.向いてない人はどんな人?
ずばり、がっつりナイトワークで稼ぎたい人であったり、希望出勤日数の多い人は向いていないでしょう。先述したように、ラウンジはバイト感覚で働いている人が多いです。
そのため、出勤希望者の多い日はシフトの調整があり、自分の希望日に出勤ができないこともしばしばあります。
また、キャバクラに比べて、ドリンクやアフター、同伴などのバックがない場合も多いため、目標とする1か月の給料に到達しないこともあります。そのため、ナイトワークで生計を立てたい人は、ラウンジの中でも高級店を選んだり、キャバクラを中心にお仕事を探すほうが無難かもしれません。
3.ラウンジで働くメリットとデメリット
ラウンジではどのような接客がされているか、どのような人が向いているのか、が分かったので、ラウンジの仕事についてはある程度理解して頂けたかと思います。
では、ラウンジならではのメリット、そして逆にデメリットはあるのでしょうか?
ラウンジで働くイメージをしながら、自分には雰囲気や働き方が合いそうか、合わない場合は乗り越えられそうかなど考えてみてください。
3-1.華やかだけど落ち着いた雰囲気!ラウンジで働くメリットとは
①非日常で華やかな世界に飛び込める
普段はワンピースやちょっとしたおしゃれ着で勤務をすることの多いラウンジですが、キャストの誕生日やクリスマスといったイベントごとがあると、より一層華やかな世界になるでしょう。
キラキラなドレスを着たり、高級シャンパンの注文をもらったりなど、非日常を味わうことができます。もちろん、ドレスは貸衣装で用意されているお店があるため、イベントごとを精一杯楽しむことができるでしょう。
②落ち着いた雰囲気で客層も良い
すべてのお店が一概にそうとは言えませんが、ラウンジは他のお店に比べて年齢層が高く、落ち着いた雰囲気を求めてやってくるお客様が多いと言えます。そのため下心があるお客様も少なく、安心して働くことができるでしょう。
また、普段話せないような人たちと関わることができるのも魅力です。ラウンジには、企業の社長や重役、スポーツ関係の方など、ありとあらゆる業界のお客様がいらっしゃいます。
気に入られて指名をして頂くことで、自分の売上が上がるだけでなく、時には海外旅行に連れて行って下さるお客様もいらっしゃるなど、自分の知らない世界に行けるチャンスです。
③美意識が磨かれる
ナイトワークに共通するといっても過言ではありませんが、ラウンジにもやはりモデルやコンパニオンなど、容姿やスタイルに優れた女性が多いです。
あまりラウンジで指名争いはありませんが、お客様に気に入られるためであったり、他のキャストに負けないよう必死で自分磨きをするようになるため、働き始めた時より美しくなることができるのです。
④コミュニケーション能力が身に付く
お客様とお話をすることがメインのお仕事であるため、コミュニケーションが確実に上手くなります。お客様のお話を引き出すコツが掴めると、日常生活でも応用でき、役に立つことは間違いありません。
またスナックやガールズバーなどには設置されているカラオケがないため、自分自身のコミュニケーション能力で勝負するほかありません。お話が苦手な方は人と話すことを克服するため、得意な方はその能力を伸ばすためにラウンジで働くと良いでしょう。
3-2.どんなところが大変?ラウンジで働くデメリットとは
①活躍するほど夜型の生活になる
基本的に終電で帰ったり、延長があったとしても1時には上がることのできるお店がほとんどです。しかし、「活躍するほど」と書いたように、同伴やアフターなど、お客様とお店の外で会う機会が増えると、始発で帰宅するようなこともしばしばあります。
ラウンジでは副業感覚で働いているOLや学生の人が多いので、次第に生活リズムが崩れないよう、注意しなければなりません。
②意外とお給料が少ない
お給料については先述しましたが、キャバクラなど他のナイトワークに比べて、時給も少し低く、ドリンクによるバックがないため、お給料が少ないように感じることもあります。
しかし、同伴やアフターがお給料にプラスされるお店もあるため、同じ働き方をしている先輩ラウンジ嬢にお給料について聞いてみるのも良いでしょう。
4.ラウンジで働きたい!何から始めると良い?
ここまででラウンジで働くイメージはだいぶ掴めたはずです。早速ラウンジで働いてみたい、と思っている人もいるかもしれません。
では、実際にラウンジで働き始めるには、どのようなことをしなければならないのでしょうか?最後に、おすすめのお店の選び方や面接などを、ナイトワーク初心者にも分かりやすくお伝
えします。
4-1.お店を探そう
もちろんですが、ラウンジで働きたいと考えた際はまず、働く候補のお店を探すことから始まります。一番安心なのは、お知り合いの紹介ですが、そうでない場合は求人サイトや情報誌から探します。
お店探しは、「自宅や会社などからのアクセス」「給料」「出勤日数」など、妥協できないポイントで絞りながら探しましょう。長く働けるお店を見つけるために、お店の候補をいくつか用意しておくとベストです。
4-2.面接を受けよう
お店が決まったら、次は面接です。
面接の時点でがっかりされないよう、明るく話すよう心がけてくださいね。「普段なんの仕事をしているのか」「週何日働けるのか」「給料は一か月どれぐらい欲しいのか」などは必ず聞かれるので、事前に考えておきましょう。
無理に自分を大きく見せようとせず、ありのまま面接を受けることが大切です。また、気になることや不安なことなどは積極的に質問をすることが大切です。
そして実際に体験入店が決まったら源氏名を決めましょう。ラウンジでは本名でも構いませんが、トラブルなども考慮すると源氏名で働くことが一般的です。
自分が素敵だと思った名前が良いですが、迷ったらオーナーに決めてもらうという人もいます。基本的には既にいるキャストとは違う名前になります。
4-3.体験入店をしよう
面接に合格したら、いよいよ体験入店です。初心者でも、お店での基本的な接客スタイルやマナー、お酒の作り方などは先輩キャストが教えてくれるので安心してください。
体験入店は、募集ではわからないお店やキャストの雰囲気、客層を知る重要な時間です。緊張しているかもしれませんが、焦らずに自分がここで働けるのか、馴染むことができるのかを見極めましょう。
しかし、忘れてはいけないのが、「体験入店も面接のうち」だということ。体験入店後に入店を断られることもあるため、気を抜かないようにしてください。
4-4.体験入店が終了!
体験入店が終わり、無事合格すると、いよいよラウンジ嬢としてデビューです。
新しいお店の雰囲気に慣れるには少々時間がかかるかもしれませんが、お客様にとってはもう立派なキャストです。
お客様が心地の良い時間を過ごせるよう精一杯楽しませてあげましょう。
もちろん、体験入店で働いた分のお給料はしっかり支払われるので、安心してください。
まとめ
ラウンジでのお仕事が気になっていても、どのようなお仕事をするのかであったり、ラウンジならではの特徴がピンと来る人は意外と少ないはずです。
ラウンジはお客様とゆったりした時間を過ごすことができ、ナイトワーク初心者にはピッタリのお仕事です。
少しでもラウンジのお仕事に興味を持ったら、まずはお店を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。