エステティシャンの仕事に興味があるけど、実際どんな職種があるのか分からない。どんな仕事内容なのか分からない。そんな悩みを抱えた方に、今回はエステティシャンの種類と、働くメリット・デメリットについて紹介していきます。
この記事を読んで、エステティシャンについての理解を深め、自分がやってみたい仕事を探してみてください。
目次
1.エステティシャンの業種は?
まずはエステティシャンが何の業種に含まれるかについて説明していきます。
そもそも「業種」とは、会社や個人が営む事業の種類です。
日本標準産業分類の大分類によると、「工業」「漁業」「製造業」「建設業」など、18種類に大別されています。また、大手転職サイトでは主に12種類に分類されています。
その中でも、エステティシャンの業種は「サービス業」に分類されます。
2.エステティシャンの勤務先
エステティシャンには非常にたくさんの種類があります。一般的なエステティシャンから、あまり有名でないエステティシャンまで職種は様々です。幅広いので無理だと諦めている方でも自分にあった業種があるかもしれません。
まずは、6種類のエステティシャンについて紹介していきます。
2-1.耳かき・イヤーエステ
1つ目のエステティシャンは耳かき・イヤーエステです。
耳かき・イヤーエステとは、お客様の耳を掃除したり、マッサージしたりすることによってリラックスしてもらうことが目的のお店です。
耳の中は自分ではなかなか見ることができず、どれくらい汚れているのかが分かりにくいです。また、耳の中には鼓膜、内耳、三叉神経といった身体の中でも非常に重要な器官が密集していることから、デリケートな部分でもあります。
そのため、自分で掃除をしようとして、誤って鼓膜を傷つけてしまったり、耳の聞こえが悪くなったりすることもあります。
また耳かきやイヤーエステだけではなく、耳マッサージも担当しています。耳の周りにはリンパ節が集まっていることから、耳をマッサージすることで血行促進、老廃物の除去効果が期待できます。
リンパ管は体全体を巡っているので、耳マッサージで体全体の疲れをほぐし、耳も体もリラックスできることでしょう。さらに、耳には200個のツボが集まっていることから、効果的にツボを刺激することができます。
耳掃除やマッサージコースは1時間程度が基本で、お客様と話しながら仕事をしていきましょう。給料は基本給プラス歩合制の店舗が多く、お客様か指名をたくさん受けるほど給料も上昇していく仕組みです。副業として始める方も多く、注目のエステティシャンです。
2-2.メンズエステマッサージ
メンズエステマッサージは男性のお客様を対象にした、マッサージをする店舗です。
オイルを使ったオイルマッサージやアロマキャンドルなどをアロママッサージなどがあります。
ヘッドスパやリンパマッサージ、タイ古式マッサージなどを取り入れている店舗もあり、幅広いマッサージ方法があります。しかし、マッサージに関しての知識がまったくない未経験でも働ける店舗が多く、1からマニュアルを用いて指導してくれます。
また、ダブルワークやパートでも働くことができるので、自分の時間が空いた時に働くことも可能です。基本的に1回あたりの施術は1時間から2時間ですが、さらに長いコース時間を指定してくれるお客さんも中には存在します。
一般的に個室で男性客と1対1で仕事をすることから、抵抗がある場合もあるかもしれませんが、性的なサービスは提供していません。そのため初めてでも、安心して働き始めることができます。
中には風俗寄りのメンズエステ店もありますので、応募するときには十分注意しましょう。
2-3.添い寝リフレ
3つ目のエステティシャンとしての仕事は添い寝リフレです。
添い寝リフレとはお客様の隣で一緒に添い寝するお仕事です。社会人の男性は日々仕事に追われ、気づけば仕事の仲間としか話していないことが多くなっています。毎日の疲れを癒すために、様々な男性客が添い寝リフレにやってきます。
添い寝リフレでは、そんな男性と一緒にお昼寝をしたり、おしゃべりをしたりします。短いコースだと15分や30分があり、一方で90分を超えるコースもあります。
添い寝リフレではオプション機能が充実していて、お客様の要望に合わせて様々なサービスを提供します。肩たたきや肩もみ、ひざまくらなどの簡単なものから、手つなぎ、頭なでなで、ハグなど恋人のようなサービスも
あります。
エステティシャンとしてマッサージをすることもあります。
しかし、性的なサービスは一切ないので安心して働くことができます。
オプションは強制ではないので、自分がどうしてもやりたくない行為があれば店側に伝えておくことでNGにすることができます。
未経験者や学生でも簡単に働き始めることができるのが特徴です。
一般的な時給は3000円から5000円で普通のバイトよりも割がいいのが特徴です。
2-4.リフレ
リフレとはリフレクソロジーの略称であり、足の裏や甲などにあるツボを押すことによって体に刺激を与え、身体のコリをほぐしリフレッシュさせる療法のことを指します。簡単にいうとエステティシャンとしてマッサージによってお客様にサービスを提供していきます。
近年は健康ブームが来ていることもあり、一般の方でも健康に気を遣っている人が増えています。毎日の生活で大変な思いをして、身体の不調を訴えている人や、なんとなく体の疲れが取れにくいと言う人が足を運びます。
身近な健康法として注目されているのがツボを刺激するリフレクソロジーであり、リフレクソロジストの需要は高まりつつあります。
研修期間を必要とし、一人前のリフレクソロジストでお客様にサービスを提供できるようになるためには、一定の期間が必要になります。添い寝リフレやメンズエステと異なり、店舗に行ってすぐに働けるケースが少ないのが特徴です。
パートで働けるリフレもありますが、時給は1000円前後と他のエステティシャンとしての仕事よりも低いのが現状です。
プロのリフレクソロジストとして大成したい、自分のスキルを磨きたい場合にはおすすめのエステティシャン業です。アロマセラピーの資格を持っていると優遇されたり、研修期間が短くなったりすることがあるので、本格的にやりたいと考えているなら積極的に資格も取りましょう。
2-5.メイドリフレ
メイドリフレとはメイド喫茶とリフレクソロジストを組み合わせたようなお仕事です。
メイド服を着ながら、リフレクソロジーサービスを提供していきます。フットマッサージやエステマッサージを行い、お客様にリラックスしてもらうことが目的です。
大きな特徴としては一般的なリフレとは異なり、メイド服を着用することです。店舗によって様々なメイド服が用意されていて、かわいい衣装を着ながら働けるのが最大のポイントです。
自分だけのオリジナルメイド服を作れる場所もあるので、応募前にはしっかりチェックしておきましょう。
1回の仕事は1時間程度と短い時間でも働くことができるので、忙しい方にもぴったりです。また月1回から働けるところもあり、自分のライフスタイルに合わせて自由に働けます。給料面は時給で3000円から5000円ほどで、さらに指名料などが加算されます。
歩合制であれば、働けば働くほど、たくさん給料がもらえるという嬉しい仕組みが整っています。
また、ダブルワークや日給保証、入店祝い金などを用意している店舗もあり、働く側に嬉しいメリットが非常にたくさん揃えられているのもポイントです。風俗店ではないので、性的なサービスをする必要はありません。
2-6.足ふみマッサージ
足ふみマッサージでは手やオイルなどを使わずに、足だけを使ってマッサージを提供しています。
足は手よりも大きく、広い範囲を同時にマッサージできるのが特徴です。また、体全体の体重を足に乗せ、圧力をかけることができるので、マッサージ効果が期待できます。手を使ったマッサージだと、手の筋肉を傷めてしまったり、指をひねってしまったりと思わぬケガにつながるリスクが考えられます。
特に女性の場合は、手の筋肉が少ないことから疲れやすく、痛めるリスクがあります。
その点、足ふみマッサージであれば、ケガなどのマイナスのリスクを減らすことができるため、安心して働くことができます。マッサージ店は基本的にネイルなどのアクセサリーは禁止なので、せっかくのおしゃれを楽しむことができない場合が多いです。しかし、手を使わないのでネイルやマニキュアなどのオシャレを楽しむこともできます。
未経験でも働き始めることができる店舗も多く、足を使ったエステティシャンとして働きたいと考えているなら、仕事を探してみましょう。
足ふみ専用の検定資格が取得できる店舗もあり、スキルアップを目指したい人は積極的に取りましょう。
3.エステティシャンとして働くメリット・デメリット
続いてはエステティシャンのメリットとデメリットについて紹介していきます。
エステティシャンとして働いてみたいけど、実際にどんなメリットやデメリットがあるか分からないことがあるかもしれません。
この項目でメリットとデメリットをしっかり確認するようにしましょう。
3-1.メリット①美容や健康に気を遣うようになる
エステティシャンは基本的にお客様の美容と健康をサポートし、リラックスしていただくお仕事です。
そのため、エステティシャンとして働けば、自然と気を遣うようになっていくでしょう。
美容や健康に関心があるお客様が多いことからも、話題についていけるように自分から学んだり調べたりする習慣が付きます。
また、エステティシャンはきれいというイメージがついており、人から見られる職業でもあるので、内面・外見共に磨きがかかっていくことでしょう。
3-2.メリット②マッサージを覚えることができる
エステティシャンはマッサージを専門としています。実際にお客様に満足していただくために様々なマッサージを提供します。
メンズエステマッサージを1つ取っても、様々な方法でマッサージをするのでスキルのバリエーション
が増えていきます。 自宅に帰った後に、知人や家族にしてあげれば、喜ばれることでしょう。
3-3.メリット③アロマやオイルに詳しくなる
エステティシャンはアロマやオイルを使ってマッサージを提供することもあります。そのため、アロマやオイルの効果をしっかりと説明できるようにしておく必要があります。
お客様の中にはアロマやオイルが好きな方も多く、質問を受けたときや話題に上がった時にしっかりと受け答えできるように意識しましょう。
より詳しく学びたい場合には資格の勉強をするといいでしょう。
3-4.メリット④働けば働くほど給料がもらえる
エステティシャンの給料は歩合制が多いです。基本給に加えて、指名料やサービス料などによって加算される給料が決まります。より多くのお客様を満足させ、上質なサービスを提供することによって、給料が上がっていきます。
働けば働くほどお金がもらえるので、エステティシャンとして働くモチベーションは上がるはずです。
また、リピーターを獲得することで、さらに安定した給料が手に入るでしょう。目の前のお客様に最大限のサービスを提供するよう心がけましょう。
3-5.デメリット①ノルマがある店舗がある
エステティシャンとして働くにあたり、店舗によってはノルマを課せられるところもあります。1か月の最低ラインが決められていて、クリアできなければ給料が減らされてしまったりすることもあります。
働き始める前には店舗の規約や働き方をよく確認しておきましょう。
3-6.デメリット②風俗店と勘違いしたお客様がくる
エステティシャンは性的なサービスを提供していません。しかし、中には風俗店と勘違いして来店する方がいることも事実です。 マッサージをしているときに体を触られたり、不快になるような言葉を言われたりすることがあるかもしれません。
中には性的なサービスを強要してこようとする客もいることから注意が必要です。
このような場合は、すぐに店舗に相談しましょう。
シフトを変えてくれたり、メンタル面でのケアをしっかりしてくれるはずです。
3-7.デメリット③日曜日が出勤日のことがある
エステティシャンはサービス業なので、日曜日が営業日の場合があります。そのため、家族と休みが合わなくなったり、友達と一緒に出掛けにくい、といったことも考えられます。
予定が前もって分かっているときには、シフトを調整して自分の時間を確保しましょう。
まとめ
今回はエステティシャンの業種とメリットとデメリットについて紹介してきました。エステティシャンは毎日の生活で疲弊したお客様に、リラックスできる時間を提供する仕事です。
マッサージに興味があったり、エステ、美容を提供する側になってみたいと思ったら、今回の記事を参考にして、自分に合うエステティシャンを目指してみてください。