ガールズバーは、夜にお酒などを提供するナイトワークであるため、危険と思われがちな仕事です。確かに一般的なアルバイトと比較すると、注意すべき点は多々あります。しかし、ポイントをしっかりとおさえれば、安全に働くことも不可能ではありません。
本記事では、ガールズバーのバイトで起こりうる危険なことについて紹介します。また、働くうえで危険を避けるためのポイントも解説しているため、ガールズバーで働くことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.ガールズバーのバイトで見られる危険なこと3つ
ガールズバーは、女性が接客し、お酒を楽しむ場所です。キャバクラなどと形態が似ていることからよく間違われやすい業種ですが、キャバクラとは決定的な違いがあります。
キャバクラ | 風俗営業1号許可 |
ガールズバー | 深夜酒類提供飲食店 |
上記は、法律によるそれぞれの区分です。つまり、ガールズバーは、一般的な居酒屋やお酒などを提供する飲食店と変わりません。ナイトワーク系のお店では、帰宅が遅くなる女性に対して送迎をつけてくれるところもあり、基本的に危険に見舞われるリスクは低くなります。
とはいえそのようなガールズバーでも、リスクは低くなるだけであり、0になるわけではありません。ここでは、ガールズバーで働く際に起こりうる3つの危険なことについて紹介します。
1-1.悪質なお店が多い
ガールズバーの多くは、法律を遵守している普通のお店です。しかし、なかには悪質なお店も存在します。
中には、ガールズバーの面接と偽って、実際は風俗店の勧誘をしている業者もいます。そのような業者は上手に話を進めていくため、雰囲気に流されやすい女性が危険な目に合いやすいです。
また、実際にガールズバーを運営しているお店であっても、悪質なお店は存在します。働きはじめてもなかなかお給料が支払われない、未成年にお酒を飲ませている、といったようなお店には注意しましょう。
1-2.キャバクラのような接客を求めてくる
ガールズバーはキャバクラやクラブと異なり、カジュアルにお酒を楽しむ場所です。ただし、お客さんのなかにはキャバクラと混同してしまい、キャバクラのような接客を求めてくる人もいます。
カウンター越しに身体を触ろうとする人や、隣に座ることを強要する人、一緒にカラオケを歌うことを求めてくる人などさまざまです。特に深夜の時間帯になると、お客さんのなかにはアルコールで酔っている人もいるため、キャバクラと勘違いしてしまう人も増えます。
多くのお店では、そのようなお客さんは店長や責任者が対応する案件です。ただし、店長の目の届かないところでは、自分自身で対応する必要もでてきます。
1-3.ストーカー被害に遭う可能性がある
ガールズバーで起こりうる危険のひとつが、ストーカー被害に遭う可能性があるということです。これは、ガールズバーに限ったことではありません。女性と男性が出会う場所では、少なからずこのような被害が想定されます。
具体的なストーカー被害をあげると、下記のような内容です。
- ・お店が終わる時間まで、出入口付近で待ち伏せされている
- ・お店で禁止されているにも関わらず、しつこく店外デートに誘われる
- ・個人的な情報を聞き出そうとする
ガールズバーを訪れる男性は、女性と触れ合うことを目的としている人が多くいます。キャバクラ同様に疑似的な恋愛感情が生まれやすく、個人間でトラブルに発展するケースも多いです。
そのため、できるだけ個人的な情報はお客様に話さないようにしましょう。また、店外でお客様と一切会わないようにすることは、被害に遭わないためにも大切なポイントです。
2.ガールズバーのバイトで危険な思いをしないためのポイント
ガールズバーで危険な目に遭わず、安心して稼ぐためにも、できるだけリスクを負わないように注意しましょう。特に、他店と比べてはるかに高額な時給が設定されているお店や、都合の良いことばかり記載されている求人は、避けておいた方が無難です。
そのほか、ガールズバーで安心して働くためのチェックポイントについて解説します。
2-1.安全なお店を選ぶ
ガールズバーで働く際に危険を避けるためには、安全なお店選びをすることが重要です。安全なお店の選び方には、いくつかのポイントがあります。
- ・有名なチェーン店を選ぶ
- ・お店のHPをチェックし、お店や女性の紹介などHPが充実している店を選ぶ
- ・スタッフに男性がいるお店を選ぶ
やはり、有名なお店であることは、選択の大きな基準となります。多くの女性が働き、多くのお客さんが集まっていることは、そのお店が安全なガールズバーであることの証となるためです。
また、HPやサイトが充実していることも、細かなところまで目が届く職場であることを示しています。さらに、店長以外にもホールスタッフに男性がいるお店は、お酒のサーブや泥酔客の対応を男性スタッフがしてくれるため、より安全です。
2-2.体験入店をする
ガールズバーの求人では、ほとんどのお店で体験入店ができるため、お店を選ぶ前にできるだけ体験入店するようにしましょう。
ガールズバーの体験入店は、体入(たいにゅう)とも呼ばれており、入店前にお店で体験的に働くシステムです。お店によっては、体験求人や体験時給を設定しているところもあります。
体験入店をすることで、店内の雰囲気や常勤スタッフの数、店長の人柄を肌で感じることが可能です。体験入店をして、求人情報と異なっているお店や、スタッフとの相性の悪さを感じる店舗であれば、無理せず入店しないようにしましょう。
2-3.お客様と個人情報を交換しない
ガールズバーで働く際に、お客さんと個人情報を交換することは厳禁です。共通の話題が見つかることでもちろん会話は弾みますが、そのことがきっかけで、住所などが判明してしまう恐れがあります。
最悪の場合、ストーカー被害にまで発展してしまうため、個人情報に繋がる会話はしないようにしましょう。また、お客さんに勘違いされてしまわないよう、恋愛感情を刺激するような行動は慎みましょう。
3.ガールズバーのバイトは未成年でもできる!
ガールズバーは深夜酒類提供飲食店に区分されているため、未成年や学生でも働くことができます。18~20歳までの未成年であれば、働く時間帯の制限もありません。
ただし、一般的なアルバイトと違い、ガールズバーでは特殊な環境があります。そのため、未成年でガールズバーで働く際には、下記のような点に注意してください。
3-1.アルコールを飲まない
ガールズバーでは、アルコールが提供されています。もちろん、20歳未満の未成年は法律により禁止されているため、アルコールを飲むことはできません。
しかし、ガールズバーでは、お客様に勧められて女性もアルコールを飲むケースがあります。もし未成年でアルコールを勧められたら、「まだ未成年でお酒が苦手で…」とやんわりと断るとよいでしょう。断定しない表現なら、お客様の気分を害することなく自然と断ることができます。
3-2.終電で帰宅できるようにする
未成年である場合は、終電で帰宅できるよう申請し、シフトを組んでもらうようにしましょう。仕事経験や社会経験の少ないうちから朝まで働くことは、想像以上に身体の負担になってしまいます。
また、ガールズバーは繁華街付近に店舗を構えることが多く、深夜や未明の繁華街では、犯罪に遭遇する可能性もあります。始めのうちは、できるだけ終電で帰宅できるようにすることが、安心して続けるコツです。駅に近い店舗を選ぶと、よりリスクを回避できます。
まとめ
ガールズバーは、夜間にお酒などを提供するお店ですが、キャバクラのような接待は行いません。また、法的にも一般的な居酒屋と同じ区分に分類されます。
基本は法律を遵守して経営していますが、中には悪質なお店があることも事実であり、キャバクラのような接待の要求や、ストーカー被害に遭うリスクが少なからず存在します。
そのためお店を選ぶ際には、体験入店を利用したり公式HPなどを調べたりして、安全なお店であることを確認してから本格的に働くようにしましょう。
働き始めても個人情報をお客さんに話さない、未成年の場合はお酒をすすめられても飲まないといった注意は必要です。ガールズバーで働く事を検討している人は、安全に働くためにもぜひ今回の記事を参考にしてください。