エステティシャンは煌びやかなイメージが強い職業であるため、女性に人気の仕事の1つです。ただし、上記のような煌びやかなエステティシャンのイメージばかりが先行し、実際の仕事内容が分からず理解が進まないため、応募を迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エステティシャンの仕事内容や実際に働いた際のメリット・デメリットを紹介します。エステティシャンの仕事に興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
1.エステティシャンになる3つのメリット
エステティシャンの仕事は、一般的なOLの仕事とは大きく異なります。他の仕事にはない、エステティシャンならではのメリットも多く存在します。
まずは、エステティシャンになるメリットについて紹介します。エステティシャンになるかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
1-1.美意識が高く保てる
エステティシャンは他人に「美」を与える仕事です。そのため自然と「美」について詳しくなり、得た「美」に関する知識を自分自身にも使うことも多くなるため、エステティシャンの仕事をしている女性は美しくなれます。
例えば毎日の肌の手入れややメイク、服の着こなしは、常に美容に対して意識を高く保つ必要があります。お客さんの立場からしても、美意識が低い人から施術を受けたいとは思いません。
もちろん、毎日美意識を高く保つことはそう簡単なことではありません。しかしプロ意識を持っていれば美意識は自然と高まるため、女性として大きなプラス要素です。
より美しくなりたい人には、エステティシャンの仕事が向いていると言えます。
1-2.新商品や新製品をいち早く体験できる
エステティシャンの仕事をしていると、最新の商品や製品を試させてもらう機会がたくさんあります。お客さんに新商品・新製品を勧めるためには、まずは自分が新商品・新製品の魅力を知っておく必要があるためです。
具体的には、以下のような商品や製品を試す機会があります。
- ・化粧水
- ・美容クリーム
- ・毛穴シートパック
- ・シェーバー など
普段は使用しない商品や製品を使う機会もあるため、そこから新たな発見をすることもあるでしょう。自分に合った商品や製品を見つけることができれば、より美しい女性を目指せます。
新商品や新製品をいち早く体験できることも、エステティシャンになるメリットです。
1-3.専門知識・技術が身に付く
エステティシャンが扱う知識や技術は幅広く、日々勉強の連続です。肌や体の仕組み、ダイエット法まで、さまざまなことを学びます。
学んだ知識や身に付けた技術は、日常生活で活かせることも多くあります。例えば、肌トラブルが起こった際には自分で原因を探せる、ダイエットの際には自分にとって最適な方法を選択できるでしょう。
また転職の際も、同じエステティシャンの仕事なら、学んだ知識や身に付けた技術が活かすことができます。
専門知識や技術を身に付けられる点も、エステティシャンならではの魅力です。
2.エステティシャンになる4つのデメリット
エステティシャンになると上記のようにさまざまなメリットを得られますが、当然ながらメリットだけではなくデメリットも存在します。メリットだけをみてチャレンジし、後悔してしまう人も多いため注意が必要です。
ここでは、エステティシャンになるデメリットを紹介します。エステティシャンの仕事に応募する前に、デメリットも確認しておきましょう。
2-1.ノルマがあるエステサロンもある
製品を販売したり、営業で新規の顧客を増やしたりすることもエステティシャンの仕事の1つです。全てのエステサロンに共通するわけではありませんが、一部のエステサロンでは、月間の売上や顧客数などにノルマを設けています。
ノルマを達成できれば問題ありませんが、未達成の場合「達成できなかった」「翌月のノルマは絶対に達成しなければ」などと精神的に思いつめてしまうこともあります。
ノルマで悩みたくない場合には、応募の段階でノルマがないエステサロンを選びましょう。ノルマの有無が募集要項に記載されていない場合は、電話や面接で直接聞けば教えてもらえます。
なかにはノルマを目標にして頑張れる人もいることも事実です。ただし全ての人が頑張れるわけではないため、ノルマを負担と感じるならば、ノルマがあるエステサロンは避けたほうが良いでしょう。
2-2.勤務時間・拘束時間が長い
エステティシャンはお客さんの施術内容や開始時間によっては、勤務時間が延長することがあります。例えばお客さんが予約時間より遅れたり、施術中にメニューを追加したりといったことがあげられます。
そういった場合には、定時だろうとお客さんを残して帰るわけにはいかないため、必然的に勤務時間は伸びてしまいます。
他にも、エステティシャンは勉強会や研修に参加したり、新規顧客を獲得するために営業をしたりと、勤務時間外でやるべきことが多くあります。結果として、休日やプライベートの時間が少なくなってしまいます。
勤務時間・拘束時間を減らすためには、応募の段階で労働条件の良いエステサロンを探すしかありません。前述したノルマが存在するエステサロンでは、負担が大きく拘束時間なども長くなりやすいため、避けたほうが勤務時間・拘束時間は減ります。
また勉強会や研修については、業務時間内に行かせてもらえるエステサロンを探すと良いでしょう。
2-3.勤務時間が不規則になる
エステサロンは接客業であるため、企業で働くOLよりも勤務時間は不規則です。基本的には土日も営業しているため、普通の人と同じ日には休めません。平日が休みになることを覚悟しておきましょう。
加えて、仕事終わりに施術を受けにくる女性もターゲットにしているため、夜遅くまで働くことが多々あります。結果として、生活リズムが崩れてしまうこともあるでしょう。
不規則な勤務時間への対策は、慣れしかありません。平日休みや夜遅い帰宅は、時間が経てば慣れます。これまで不規則な勤務時間の仕事をしたことがない人は、少しずつ体を慣らしていきましょう。
2-4.給与が低い
エステティシャンの平均月収は約18万円です。給与は店舗や経験によって変動しますが、未経験者を歓迎していることもあり、他の業界よりも少なめに設定されています。仕事の大変さを考えると、もう少しお金をもらいたいと思う人も多いでしょう。
エステティシャンの給与は、資格の取得や技術の向上、役職につくことなどで増えます。
もし資格を取得しても給与が上がらないなら、より給与が多い他の店舗に移ることも良いでしょう。資格を取得したり、日頃から技術を磨いたりしていれば、転職先の幅は広がります。
3.エステティシャンの仕事内容は施術の種類によって異なる
エステティシャンの仕事内容には、下記の3つがあります。それぞれの仕事内容について、詳しくみていきましょう。
■カウンセリング
カウンセリングでお客さんの悩みや体調、肌状態などについてヒアリングし、施術の準備をします。場合によっては、金属アレルギーや妊娠などが理由で施術が行えない場合もあるため、大切なステップです。
■施術
行う施術は、サロンの種類によって異なります。具体的には、下記のような施術です。
種類 | 施術内容 |
脱毛 | その名の通り、体の各部の脱毛を行います。医療レーザー機器やブラジリアンワックスを使った施術が一般的です。 |
フェイシャルエステティック | 首から上(顎や頬、鼻下など)に重点を置いたエステであり、乾燥やしわ、たるみなどの解消を目的とします。具体的な施術内容は、顔周りのマッサージが中心です。 |
ボディエステティック | 全身をマッサージして、美肌や痩身を作る施術です。マッサージにより老廃物を取り除いたり、発汗を促進したりします。 |
■その他
エステティシャンは下記のような業務を行います。
- ・店内の清掃
- ・会計
- ・予約管理
- ・チラシ管理
- ・商品紹介
施術だけが全ての仕事ではないことを覚えておきましょう。
まとめ
エステティシャンの仕事には、メリットが多くありますが、当然ながらデメリットも存在します。エステティシャンになってから後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットにも注目して、就職先となる店舗を探すことが大切です。
エステティシャンの仕事が向いていないと感じる人や、より高収入を目指したい人には、ノルマがなく自宅で好きなときに働ける「チャットレディ」という仕事もあります。
チャットレディは給与も高めに設定されているため、働けば働くほど稼げる点が魅力です。
仕事のノルマや勤務時間、収入で悩んでいる人は、「チャットレディ」という職業も選択肢の一つとして考慮してみてはいかがでしょうか。