社会保険に加入しているシングルマザーは多いと思いますが、それがどのようなものか詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで、この記事では社会保険についての知識に加え、シングルマザーそれぞれの背景に沿った今後の人生設計について解説します。
社会保険が自分にどのように関係しているかを理解することで、今後の人生設計のお役に立つこと間違いなしです。社会保険に加入しているのなら、その支払い金額に不安はないでしょうか。周りのシングルマザーはどうなのか気にならないでしょうか。
社会保険について疑問や悩みがあるのなら、この記事を読んで社会保険の仕組みを理解し、適切な判断で今後の人生を豊かにしましょう。ぜひ参考にしてください!
目次
社会保険の支払い額は給料の15%程度
社会保険の支払いの金額は、加入者の収入によって前後します。おおむね給料の約15%を想定するとよいでしょう。給料の15%程度を支払うとした場合に、どのような働き方を選択すれば良いのかを解説します。
収入によって変動する
社会保険料金は、シングルマザーなど立場に関係なく給料の約15%前後となります。つまり、とにかく稼ぐことができればOKという事になります。しかし、シングルマザーで子どもが小さいと、フルタイムで働くのは厳しい所です。
以上から、こどもが小さいうちはパートタイムで子どもとの時間を優先し、お留守番ができるようになったら正社員になって給料を上げる方法をおすすめします。
アルバイトでも社会保険に入れる?
こどもが小さい内は、時間や勤務日数に融通が効くパートで勤務したほうがよいでしょう。理由としては、急なイレギュラーにも対応しやすいからです。例えば、子どもに急な発熱などがあり早退をする必要が出ることもあるでしょうし、イベントごとにも参加する必要があると思います。
しかし、パートでは社会保険に加入できないと考える人は多いです。そこで、ここでは、融通が効くパート・アルバイトで社会保険に加入できるのかを解説します。
アルバイトでも加入できる!
パートやアルバイトでは、社会保険に加入できないと考える人は多いです。しかし、社会保険の適用範囲が拡大したため、下記①か②の条件を満たせば加入可能となりました。
①長期の雇用見込みがある場合
②1週間の労働時間または1ヶ月の労働日数が正社員の3/4である場合
上記に該当しない場合でも、
- 従業員数501人以上もしくは500人以下で労使間の合意済
- 1週間で20時間以上勤務
- 賃金が8.8万円以上
- 1年以上の雇用見込みがある
- 学生でない
上記5項目に該当するとパートタイム・アルバイトでも加入対象となります。
社会保険に加入できるのなら、社会保険に加入しましょう。なぜ、そこまでして社会保険に加入する必要があるのでしょうか。それは、社会保険に加入すると保障を含め優遇が多いからです。パートやアルバイトをする場合は、社会保険に加入できるかどうかで働き先を考えると良いでしょう。
子どもの年齢に合わせるのがおすすめ
こどもが、1人でお留守番ができるようになったら、正社員になり給料増額を図りましょう。将来を見据えて、子どものクラブ活動や進路なども考えなくてはいけません。また、シングルマザー家庭であっても貯金をできる程度の収入があることが望ましいです。
パートやアルバイトから正社員に採用される可能性がある職場を狙うのもおすすめです。
そもそも社会保険とは?
ここでは、社会保険と国民健康保険の違いについて解説していきます。社会保険と国民健康保険にどのような違いがあるのか理解できるようにしましょう。
社会保険とは
社会保険とは、医療保険・年金保険・介護保険の3つのことを指します。 社会保険は保険料金自体には変動がなく一律です。 また、社会保険に加入していることによって、将来もらえる年金が多くなります。 社会保険に入っていると、怪我や病気などのときも傷病手当金制度が付帯されているため安心して働くことができます。
前述のとおり社会保険にはパートやアルバイトであっても加入可能です。なお、社会保険は収入によって決まるので、節約できるものではないことに注意してください。
国民健康保険とは
国民健康保険とは、会社員・公務員・その扶養に入っている人以外が加入する保険です。社会保険と違い、将来もらう年金は増えません。また、傷病手当金制度がありません。
そして、社会保険とは月の支払い金額が異なります。 国民年金保険料は月16,000円程度になります。社会保険料は年収120万前後の場合に月額が約9,500円となります。 多くの場合、同じ収入であれば「会社の健康保険(社会保険)の方が安い」ということになります。
将来のことも含めると、社会保険はメリットが多い
社会保険の方が入ることによるメリットは多いです。そのため、社会保険に入ることができるのなら加入をおすすめします。
社会保険をおすすめする理由をまとめると、次のとおりです。
- 負担額が安い
- 負担割合は変動なし
- 傷病手当もある
- 年金も多くなる
- 正社員でなくて良い
シングルマザーが収入を上げる方法
働き方を見直し正社員ではなくパートになると、収入の面に不安が残ります。そこで、収入を上げる方法をみつけて、時間とお金双方を充実させたいところです。ここでは、シングルマザーが収入を上げるためにできることをまとめます。貰えるお金の漏れがないか、もしくは自身のキャリアアップにつながる項目がないかチェックしてみてください。
各種手当を申請しよう
シングルマザーは、国や自治体からの手当を受けられる可能性があります。 例をあげると、次のとおりです。
- 児童扶養手当
- 児童手当
- 母子福祉資金貸付金
- 母子家庭自立支援教育訓練給付金
- ひとり親家庭等医療費助成
これらの申請し忘れなど、本来もらえるはずのお金があったとしたらもったいないです。一度ご自身の手当の申請状況がどのようになっているのか調べてみてください。
資格へ挑戦し自分のスキルを高めましょう
パート職の職場が専門スキル優遇であれば、隙間時間で資格の勉強を行いパートタイムの時給を上げる方法もあります。例えば、不動産会社などであれば宅地建物取引士の取得がおすすめです。
資格取得によりあなたの存在価値が上がれば、将来社員登用も見込めるので一石二鳥です。
副業を活用しましょう
育児がひと段落したタイミングで取り組みやすいのが、クラウドソーシングでの副業です。最近では、クラウドソーシングサイトを利用して副業をする人が多いです。クラウドソーシングは、在宅で作業可能なので、収入増額の手助けになります。 隙間時間を有効活用し、豊かな生活を実現しましょう。
養育費をもらう
現在、養育費をもらえる権利があるのに、もらっていなければ請求することを検討してください。 養育費は、シングルマザーである自分がもらうものではありません。もらう権利があるのは子どもです。子どもの将来のためにも請求を行い、きちんと支払ってもらえるように公正証書などでの取り決めをすることをおすすめします。
まとめ:シングルマザーは社会保険加入の一択です
子どもが小さいうちは、急なイレギュラーで会社を早退しないといけないケースも多いです。時間の融通などを考えても、やはりパートでお仕事をするのがおすすめです。 子どもが大きくなってきたら、社員登用などでしっかり働ける環境に切り替えましょう。
また、副業やスキルアップによる昇給で収入を拡大することも目指したほうよいでしょう。子どもの成長に応じた働き方で、幸せな人生を設計しましょう!